青年マンガの感想・レビュー15415件<<558559560561562>>風呂とは温泉とは何か、ということを真面目かつリラックスに問う漫画風呂人 立澤克美 大原利雄名無し※ネタバレを含むクチコミです。本編/後書きも含めて感動的な傑作腕KAINA~駿河城御前試合~ 森秀樹 南條範夫霧兵衛良かった点 ・ベストバウトは「被虐の受太刀」次点で「石切り大四郎」 ・後書きの文章がこの劇画をかけるのは、この人だけだなと思わせる名文 総評 ・多少原作との違いもある ・世間的には同じ「駿河城御前試合」を元にしたシグルイの方は知名度は高いが個人的にはこちらの方が面白い 猫がつなぐ人の縁猫恋人 イシデ電starstarstar_borderstar_borderstar_borderかしこもし自分の生活に猫がいたらどうなるだろうとつい想像してしまう作品です。ただの猫マンガではありません。人と猫がとても対等な関係として描かれてると思います。ヨリを戻した彼女が飼い始めた猫をライバル視する話とかまさにそれ!三角関係の一点に猫!その発想にやられた〜。名作揃いです。全6巻とは思えない濃密な物語スピリットサークル 水上悟志フルカワ輪廻転生がテーマの物語。 因果の謎を解き明かすために、7つの前世を廻る旅に出る主人公。 1巻、1巻がものすごく濃い内容で6巻とは思えない程の満足感に浸れる水上先生の大名作です!! 1人の司書との出会いが少年の運命を変える、異世界ビブリオファンタジー図書館の大魔術師 泉光名無し語ろう銭湯いいよねいいゆだね! 秋本治む温泉好きとしては銭湯マンガはチェックしたい…というわけで読んで見ました。まず銭湯とブラジル人女性の組み合わせの設定ずるくないですか!対極なものを結びつけると面白いんですよね。ちょっとエロくて温泉へと卓上旅行したい、みたいな人には「温泉へゆこう!」をおすすめしますが温泉(銭湯)を舞台にした面白い話が読みたいって人にはこれ! 東京下町あまり詳しくないのですがその辺出身の方はノスタルジックな気持ちになるのではないでしょうか。「昼のセント酒」も合わせて。笑いと感動と成長の物語サヨナラコウシエン 天久聖一フルカワレベルの高いギャグマンガというだけじゃなく、主人公の成長や おじいちゃんの優しさに、何度読んでも泣いてしまいます。 ケモノじゃないケダモノだ将棋指す獣 市丸いろは 左藤真通にわか相手の指し手を全て殺して、喰らう将棋をする女性アマチュア将棋士の物語。バイトの休憩時間にトイレの個室に籠もり、対局鑑賞に熱中しすぎて、びっしりと棋譜を壁に描いてしまうシーンが好き。あのぞっとするような、止め処のない才能の漫画的表現は堪らない。 また、16歳時の援助交際疑惑や、昔はギャルの格好をしていたなど、パッと見からは想像のつかないギャップある過去を小出しにしている。こういった要素が「現在の彼女」にどう繋がってくるかが気になる。非常に楽しみな一作恋吹雪、交わった女性に運と艶を与えるってよ!どす恋ジゴロ 平松伸二やむちゃ偏ったジャンルばかり読んでいると損しているかもしれない!と思い立ち、新規開拓すべく電子書籍サイトをうろついて目に留まったのがこちらです。 こんなに美形の相撲取り、います? 最近ポジションを確立してきた相撲漫画ですが、ここまで女受け狙いの容姿をした人は見たことありません。 内容的には「あ~ゴラクっぽい~^^」って印象はありますが面白いです。相撲好き女性には絶対薦めたい。彼氏が小学生に若返ってしまって困難を解決していくカップルのお話昴とスーさん 高橋那津子てけてけ※ネタバレを含むクチコミです。 いつのまにか単行本になってた自意識過剰な桐谷さん 蒼木雅彦マンガトリツカレ男ヤングジャンプ増刊アオハルで連載してた時は楽しみに読んでた 調べらたら掲載誌が休刊になり続きが出ていなかったがpixivで続きをやり単行本化の流れのようだ。 あんまりラブコメは読まないけどこれは好き 後半はちょっと展開が早い気もするが一読の価値がある名作戦国自衛隊 森秀樹 半村良starstarstarstarstarマンガトリツカレ男※ネタバレを含むクチコミです。広く深く豊かな短編集きょうのカプセル 黒田硫黄かしこ「空気の娘」を読んだけど理解できなくて黒田硫黄は説明しないマンガを描くようになったのか…と一瞬思ってしまったのですが、アンデルセンの「人魚姫」が元々そういうお話のようです。王子様との恋が叶わなかった人魚姫は泡になって消えていくのではなく「空気の精」になる、これは名作の続きを描いたマンガでした。空気の精になった人魚姫はとても無垢で、二度目の死を迎えて昇天しなければいけない運命の儚さに尚のことジーンとくる。 黒田硫黄さんってアイディアの四次元ポケットを持ってるんじゃないかな。 電車で読めないけど読んでくれ漫画ハレ婚。 NON風呂漫大学生のバイト君からおすすめされました 面白いやんけ ①いつのまにか…父のなくしもの 松田洋子名無し前にコミックビームに載っていた読切「父をなくす」がグッとくる素晴らしい話だったけど、あの一回で終わらずに、いつの間にか連載作品になってた。これはぜひ単行本になるまで描いてほしい。話の流れ的に、「父をなくす」が最終話に位置づけられる感じだろうか。バカ旨そうな飯めしにしましょう 小林銅蟲にわかウマイとウマイを組み合わせたら絶対ウマい。そんな頭のネジが二三本取れたような理論を大真面目にやる『めしにしましょう』を語る場所です。 核分裂の発見者 リーゼ・マイトナーの物語リーゼと原子の森 こうの史代starstarstarstarstarひさぴよ「この世界の片隅に」のヒットがまだ記憶に新しい中、核分裂を発見した物理学者リーゼ・マイトナー(1878〜1968年)の人生を描きだした意欲作。 第二次世界大戦が迫る1938年、ユダヤ人であるマイトナーが、ドイツからスウェーデンに亡命するところから物語は始まり、自然豊かな森の中で、マイトナーはいつしか核分裂の原理を発見する…。 史実ベースかと思いきや、序盤から森の中で北欧の妖精「トロル」が唐突に登場したりして、こうの先生ワールド全開です。メルヘンチックな雰囲気のおかげで、暗い時代の雰囲気がやわらぐ。 作中では、核分裂の研究について詳細に描かれており、難解な物理数式がコマの中に並ぶ。ほとんど理解できなかったものの、マイトナーさんがブルーベリーなどの木の実を原子に見立て、トロルにやさしく講義してしてくれるので、私のような門外漢な読者でも、核分裂についてなんとなくわかった(気になれた) 原爆について深く語ることはないけど、一つ一つの言葉の背後に、とてつもない重みを感じる。単なる伝記物とは一線を画した作品だと思う。 そしてトロルは、物語の最後まで「いい。」働きをしていた気がする。 トロルには「馬鹿」というイメージがある一方で、気に入った人間には富と幸運をもたらし、気に入らない相手には不運と破壊をもたらす妖精でもある。 科学と人の関係を象徴しているのかもしれないし、いろいろな解釈を加えて考えだすとまた想像が広がる。 土田世紀、魂の傑作短編集。土田世紀短編集 ノーサンキューノーサンキュー 土田世紀柏木優成上手に生きられない人生。 笑われ、疎まれ、見下され… それでも生きることを諦めない。 出世や肩書、ノーサンキュー。 金だの地位だの、ありがた迷惑。 現代社会で失くしてしまいそうな “何か” がある。夜のよだれハテナテナ 原克玄starstarstar_borderstar_borderstar_borderかしこハテナちゃんは何でも疑問に思って聞いてくる自由な女の子。 ハテナちゃんの周りには不思議な生き物や現象が集まってきます。 ある日のベッドの中で目が覚めたハテナちゃんが見たのは夜が垂らすよだれ。 お月さまが言うには「夜垂れ(よだれ)」だとか。夜も寝るんかい! ふざけてるのか天才なのかよく分からない。 でもちょっと詩的だと思っちゃったよ。 主人公が漏らすマンガは名作TIEMPO―ティエンポ― 飯野大祐たか※ネタバレを含むクチコミです。粗削りな魅力ひぐちアサ初期新装版 傑作選 ひぐちアサhysysk絵もストーリーも扱っているテーマに追いついてるとは思えないけど、何とか表現しよういう勢いが感じられるし、小さくまとまってしまわないなりの魅力がある。 1巻の最後の方と2巻は丸々『ヤサシイワタシ』なので、既に持ってる人は買わないか、リスペクトを込めて買うか。林律雄先生の傑作総務部総務課 山口六平太 高井研一郎 林律雄しん六平太、良い人!! 5話目「クッキングパパ」うえやまとちモーニングを作った漫画たち コージィ城倉名無し今回は「クッキングパパ」とうえやまとちがテーマ。 クッパパがちばてつや賞に準入選して、2回の読み切り企画的に連載スタートした話とか、料理を作ってから話を描いている話とか。福岡に住んでいるから、航空便が何あわず旅客機でアシスタントにお詫びの品を持たせて原稿を届けさせた話が面白かった。ヤンジャンの新連載でいま一番楽しみリビドーズ 笠原真樹starstarstarstarstar吉川きっちょむ(芸人)絵に見覚えあると思ったら「群青戦記」の人か! この新連載は、ちょっと面白そうな設定。 「その病気」に感染した状態で男の性器が興奮状態になってしまったら発症・変異してしまい、全身が勃起時のように血管が浮き出て膨張し近くにいる異性に襲い掛かるというおそろしい症状だ。 その病気は少しずつ社会に蔓延しつつある。 バイト先のコンビニに店長、常連客の風俗嬢、クラスメイト・・。 そして、主人公。 主人公は奇跡的に感染をコントロールできるのか、どうか。 今後の展開としてはゾンビ的なパンデミックパニックものの方向へ進むとは思うんだけど、主人公はある事情から性的なことに嫌悪感も抱いている。 もしかしたら、そこが鍵になってくるのかもしれない。 主人公は病気の力を利用し好きなあの子の救世主になることができるのか・・! この病気を抱えたまま、ヒロインとイイ感じになってもセックスはもちろん、キスすらできないジレンマと戦うことになるだろう。 感染が拡大し社会が崩壊したあと、グループに分かれ生活し始めた時に主人公は感染しながらも自我を保つ異質な存在として迫害されるのか、英雄視されるのか。 感染したと誰にも言えないときに、きっとあの親友が助けになるんだろう。 陸上をやっていた経験も生きるかもしれない。 どういう方向に展開していくのか楽しみでならない! 誰しもが内に抱えている性という怪物を本当に怪物として描くこの作品。 序盤で、日常の理不尽さ、どうしようもなさを丁寧に、リアルに描写することで巻き起こる異常事態がより際立って見えてくる。 ここ最近のヤングジャンプの新連載攻勢の中では一番期待している。<<558559560561562>>
※ネタバレを含むクチコミです。