青年マンガの感想・レビュー15415件<<557558559560561>>俺好みの短編集だった’86~’02 かわぐちかいじ全短編 かわぐちかいじstarstarstarstarstarマンガトリツカレ男時代劇7作、現代劇5作と色々あるがどれも面白い 特に好きなのは 時代劇編だと「峠の茶屋」と「ぶらい」 現代劇編だと「人事を尽くして」かな 簡単な感想は以下の通り 峠の茶屋:二年くらい前に「グランドジャンプ」の読み切りで同名の「峠の茶屋」があったがこれに掲載されている「峠の茶屋」の1話目はその読み切りのプロトタイプっぽい。 ぶらい:渡世人が主人公で終わり方も含めてすごい好き。 人事を尽くして:国選弁護人が主人公の漫画。第3話のプロフェッショナルは、内容も主人公の職業意識も含めてすごい共感した。 アニメ化決定!ヴィンランド・サガ 幸村誠バイキング坂上ヴィンランドサガがついにアニメ化決定です。少年期の圧倒的なバトルシーンも最高ですが、青年期の葛藤しながら前に進んでいく様子もいいです。 出てくる登場人物もキャラが立っていておもしろいです。 この漫画を読んでいると本当の強さについて考えさせらます。 争うことを好まない主人公がどんどん争いに巻き込まれていってしまっていますが、自分を貫き通すことができるのかこの先も注目です。 アニメ化では圧倒的バトルシーンが再現されていることを願います。正統派のマンガ家とはパロディ作家だ!!天国大魔境 石黒正数影絵が趣味手塚治虫にしても、藤子不二雄にしても、元をただせばパロディ作家なのである。そもそもスターシステム(同一の作家が同じ絵柄のキャラクターをあたかも俳優のように扱い、異なる作品中に様々な役柄で登場させるような表現スタイル)からして自作間におけるパロディであるし、一般に手塚が体系を整えたといわれる漫画的記号の数々にしても発明者本人に特許権のようなものは何ら存在しておらず、作家間を隔てる異空間を超えてあたりまえのことのように浸透している。あまりに広く、あまりに希薄に、浸透しているので、それがパロディだとも気づかぬほどだが、1970年代には吾妻ひでおが『不条理日記』等の作品で漫画的記号の使用を脱臼させてみせ、それがパロディ的要素を備えていることを如実に示してみせた。吾妻はその後、アルコール依存症に苦しみ、一時はマンガ界から姿を消すが、大ヒット復帰作となった『失踪日記』が『不条理日記』の頃からは考えられない"正統派"のマンガであったことは記憶に懐かしい。ちなみに手塚は自作内に吾妻のマンガキャラクターをパロディとして登場させるなどしていたが、手塚キャラをパロディギャグにして世に出てきた田中圭一が最近では『ペンと箸』や『うつヌケ』等の"正統派"のマンガで第二次ブームをむかえている。 そしてほかでもない石黒正数も、手塚治虫や藤子不二雄、それから吾妻ひでおや田中圭一らに連なる正統派のマンガ家であると思うのだ。正統派のマンガ家とは、マンガというものに広く希薄にも共有されて、そして受け継がれているものの使用に自覚的な作家にほかならない。それは当たり前にそこにあるものではなくあまりに貴重な共有財産である。パロディとは、それを使わせていただきます、という一種の照れのようなものである。だからこそ異端であるかのようなパロディ作家こそが正統足りえるのだ。 いっぽうで共有財産の使用を拒んだ真の異端としてのマンガ家が数人いる。彼らはマンガの革命者であり、マンガの可能性の限界を押し広めた者たちであった。大友克洋、高野文子らがそれにあたるだろうか。そして石黒正数のパロディは多岐に渡るが、作品間を超えて貫かれており、今作『天国大魔境』にも見られるのは大友や高野のパロディである。背景の白い建物の壁にひび割れや汚れが描かれるのは大友そのものであるし、ジーンズの描き方は高野から来ているものにちがいないだろう。さらに一巻目をさいごまで読んで驚いたのは、おねえちゃん、ストップひばりくんではないか! 江口寿史とは正統→異端に転じたひとであろう。異端である革命者はやはり偉大だが、わたしは正統派も同様に偉大であると思う。パロディとは一種の愛のようなものではないか。なぜって石黒正数のマンガのそこここから偉大なマンガの数々への愛が感じられるのだ。狂ってしまった世界の謎外れたみんなの頭のネジ 洋介犬にわかGANMAの大人気作。人々のあり得ない奇行や狂気の中で生きる「まとも」な主人公の話。ホラーとしても読めるが、本作には「なぜみんながおかしくなってしまったのか」を主人公が探っていくというミステリの体裁をとっている。とはいえ、毎週視点人物が変わり、謎の断片と後味の悪い話を混ぜこぜにしながら読者に見せる。謎を深める二年前の「613」というキーワード。これらがしっかりと繋がり、真相があきらかになるのか、楽しみ。 https://ganma.jp/hazuneji 小さい頃に大切だったモノヤナギダクリーク 路田行にわか子供の頃になんとなく抱いていた印象が裏切られることはよくある。けど、よく見てみると、そこに本当の宝物があるかもしれない。そんなことを教えてくれる作品。オジサンの、自分の大切なモノに気づいて、ゴミ屋敷のおばあさんの味方をしちゃうという展開もよい。気づいたときにまた手に取りたい漫画。男友達のようでも、女の子。メビウスハート ―ディアティア外伝― かずまこを甘楽女性特有の面倒くささが嫌いな主人公がクラスの美人、諏訪さんが男友達のようにつるめることを知り、好感を持つ。 アホ話に、水の掛け合い、どれも気を遣わずに楽しめるが、諏訪さんの身体は実際、女の子で、、、という話。自分は男だから「これくらいは大丈夫」ということも一緒にいる彼女は体調を崩すものとなる。そうした男女の違いを教えてくれる漫画になりそう。感情の機微の描き方もさすがはかずまこを。今後が楽しみな作品読むと体が熱くなってきて上着を脱いでしまう漫画BLUE GIANT 石塚真一starstarstarstarstar吉川きっちょむ(芸人)読むたびに体温が上がる!! 必死に、とにかく必死に世界No.1ジャズプレイヤーを目指す自分を信じてアルトサックスを吹いて吹いて吹きまくる! ある日友達に誘われて見に行ったジャズライブでジャズにどハマりし、自分もプロのジャズミュージシャン目指してアルトサックスを始める高校生の宮本大。 夏も冬もどんな日だって必死に、とにかく必死に世界No.1ジャズプレイヤーを目指す自分を信じてアルトサックスを吹いて吹いて吹きまくる! いま世の中で一番アツいマンガといっても過言じゃない! そのアツさで読むだけで体温が2度は上がるのに、面白さにゾクゾクして鳥肌は立ちっぱなしの体の大矛盾! 静かでアツく、そして織り成す人間ドラマの前にただ涙するだけなのです! ライブシーンなんて圧巻で、その凄まじさに不思議と耳の奥と皮膚がビリビリする! 初ライブで文句言ってきた酔っぱらいオヤジに、練習しまくって力を付けて再び演奏を聞かせて「ギャフン」と言わせ上京を決めるシーンの良さったらもう! 読むと、「頑張ろう、まだまだ自分にはやれることがある!」と思わせてくれる素晴らしいマンガ!! 昭和生まれには懐かしい、都市伝説をモチーフとしたギャグ怪談イズデッド 飯島しんごうmampuku小学校の「学校の七不思議」とよばれるような怪談をモチーフとしたギャグ漫画。少年漫画や児童漫画で扱われそうなテーマだが、アフタヌーンでやるだけあって内容は結構黒い。 「噂が流行らなくなってしまうと存在が消えてしまうという」というのは怪異モノとしてはよくある設定。しかし、ポイント制(集計方法不明)でランキングを発表しホワイトボードを使って会議室でテコ入れを画策する「人体模型」や「花子さん」という面白すぎる絵面や、1話目にして保護者からのクレームで二宮金次郎像(これもお化け)が撤去される脱力感がありすぎる展開は独特な感じ。 ただ自分がこれは良い漫画だと確信したのは、表紙や裏表紙に描かれた、これぞ10年代半ばって感じの花子さんのキャラデザインです。この頃流行った光沢のある塗りが好き。服を着た豚、人間全裸.zip はだか みやこJuno全裸がテーマの4コマ漫画。はだかに常人離れしたこだわりを持つ主人公のガイジっぷりが読んでいてクセになる。意外と主題が哲学的で人間と服の関係性や歴史を考えさせられます。何も考えずにも読めてめちゃくちゃ笑えます。服を着ているからこそ全裸が輝くのであって、初めから全裸ならなんとも思わないんだなあと改めて思った。犬程じゃないけど鼻がいい主人公 #読切応援かおる子さんは犬程ではないけれど 正青コムstarstarstarstar_borderstar_borderかしこ鼻が利く女の人が主人公。ちなみに喫茶店の店長さん。 匂いの描写がこんなに上手いマンガは初めて見たかも。よく言うシャンプーのいい匂いと香水のキツイ匂いとか、共感できる描き方してる。 キャラクターも男女ともに可愛い。私はワカメちゃんヘアーの店長さんが好きだけど、ちょっと変わり者で無臭のアルバイト君もいい。 高校生の繊細な感情を撫でるような作品前略、前進の君 鳥飼茜starstarstarstarstar吉川きっちょむ(芸人)しん、と空気が冷えた部屋で隣近所が寝静まった真夜中に読みたいなと思った。 もしくは早朝の誰もいない公園のベンチ。 この漫画には、十代の純粋で無邪気で困惑していて憧れて焦って嫉妬して絶望するような息苦しさの中でもがく美しさがあった。 誰かに無遠慮に無関係に傷つけられても本来文脈の無いそこで悲しむことはないんだけど、そんなこと言われたところで意味は分かっても飲み込むのは大概難しい。 同調圧力は、自分が最も毛嫌いしていることの一つで、どこかのだれかが「普通」を免罪符にお前はどうなんだと脅してくる。 「普通」であることは何も偉いことではないし、安心することでもないが、何か縋りつける指標でもないと安心できないというのも分からないでもない。 自由を生きるのは恐ろしいものだ。 制服を脱ぎ捨て自分を生き始める前、既製服に包まれ親や学校に守られている間、大多数が現状と自分の未来に不安を抱き「普通」を求める。 人によっては、その後もずっとだ。 高校の頃、自分が何を考えていたのか少し思い出せた気がする。 いまの高校生が読んだら、具体的にこれと言葉にできなかった不安や焦燥、哀しみを自覚できるのかもしれない。アニメーション版バクマン?バララッシュ 福島聡starstarstarstarstar吉川きっちょむ(芸人)※ネタバレを含むクチコミです。本物のファンタジーコスモス楽園記 ますむらひろしhysysk※ネタバレを含むクチコミです。 「パリピ」たのしい人たち全然怖くないヨアフターアワーズ 西尾雄太mampukuラップ漫画は流行ってますが、DJやパリピ漫画は意外と珍しいんじゃないでしょうか。しかも百合。 主人公のエミは初心者ながらVJとして夜の世界にのめり込んでいきますが、DJやVJとしての面白さを追求していく漫画というよりは、クラブを取り巻くいろんな人々と出会い交流しながらイベント開催をめざし奮闘する話になっています。遅れてきた青春って感じ。しかも百合。 ただの百合じゃないです。年の差ラヴです。とくに2巻のセックスシーンが尊すぎて爆発しました。絵が良いのは表紙見れば一目瞭然なので言うまでもありませんが、セリフもセンス抜群で最高です。こういう恋愛漫画を待ってたかもしれない!鶯谷ワールドエンド 篠丸のどかmampuku「うどんの国の金色毛鞠」と同じ作者と思えないダークな恋愛モノです(笑) 付き合っていた彼氏に捨てられ失意の底。しかしある日突然出会ったミステリアスな青年に次第に惹かれていく。 30近い大人同士の恋愛漫画でありながら、昨今ありがちな男女間の考えのズレだとかジェンダーだどうとかどっちが偉いとかそういう読んでて眉間に皺が寄って来るような話はすべて脇へ置いておいて、異性への好意の感情をピュアに捉えて描かれているので読んでいてなんというか心が洗われる感じがします。 「恋愛と仕事に疲れた大人」な自覚とは裏腹に、よく転ぶしよく泣くし危なっかしくて傍から見ていて放っておけないギャップのある主人公・顕子。 そんな彼女が 「打算であなたに近づいたんです」 とか 「歳を取って素直になるのが怖くなった」 とか口では言いながら、もがき苦しみつつもミステリアスな彼にどんどんのめり込んでいく展開は推進力を感じて良いですね。 続きがとても気になるんですが出る気配が今のところないですね…面白い僕はラブソングが歌えない 高井唯人名無し1話に1つ以上かならず見せ場を持ってきて 展開を出し惜しみしない 良い漫画 へその緒が繋がったままの母と息子 #読切応援へそのお(読切) 今橋元名無し高校生の息子と母親が一緒にお風呂に入ってるインパクト大なシーンから始まる。へその緒を切ると母子ともに死んでしまう奇病のため、主人公は常に保護者同伴の人生を送っている。物語の後半で主人公は自分の病気を解明すべく医者になるが、年老いた母はアルツハイマーになり余命わずかと告げられる。このままでは二人とも死んでしまう。怒涛の追い込みの末に息子はある選択を得ることになるが…。ちょっと不気味な設定なんだけど、母が明るい性格で主人公の人間関係にもスムーズに馴染んでいるので、読んでる側もそんなに悲壮感を感じない。主人公が最後に選んだ答えも私はすごく腑に落ちた。いい母ちゃん過ぎるんだよ〜。 絵が洗練されたら大作家になりそうな予感!復讐劇ってほんと好き善悪の屑 渡邊ダイスケやむちゃ外道の歌の続きです。 裁かれて当然の悪人が復讐代行によって苦しむのを見るのは、すっきりした気分になるのでおすすめ。 初めて読んだ時は、読む側も痛みを伴うような描写にひぃ~ってなりましたが、、慣れとはこわいものですね。 新井浩文さんがカモ役で実写映画化するそうなので楽しみです。 R指定な気もするけど…こういう内容こそ子供に見せたら犯罪抑止になるような気もする。編集王ぉぉお編集王 土田世紀名無し元上司に飲みから帰る電車待ちのホームで言われた「編集王って漫画があってさぁ…」正直内容なんて覚えていない。特別好きな上司でもないけれど嫌いでもない上司。誰にでも装うのがうまかったし上にも下にも世渡り上手だった。しかし人が好きな漫画を語るときは素が出ると思ってる。しかもここが好きとか内容について詳細に語るとき。そんなにいいなら一回読んでみよう。携帯の画面にメモしたと思う。機種変して残ってないけど。タイトルはこれだったはず。編集王。一巻を読み終わって泣いている。全巻揃えます。 第6巻も面白かった。BLUE GIANT SUPREME 石塚真一 NUMBER8たるたるわたしは現在3作品の漫画の単行本を買っているのですが、そのうちの1つがこのBLUE GIANT SUPREMEです。 前シーズンのBLUE GIANTのころから主人公 宮本大の行動には心が動かされ、読むたびに何かせずにはいられなくなります。 ジャズを知らないわたしでもジャズを聴くようになるなど、かなり影響を受けた作品です。 愚直な主人公がどのように前に進むのか、そして周りはそれをみてどのように行動するのか、これからも楽しみです。 驚くべきはこの頃すでに「BLACK LAGOON」が始まっていたことである新暗行御史 尹仁完 梁慶一mampuku今でこそジャンプで人気作を描いている人もいて活躍が目立つ韓国人作家ですが、当時はもっと珍しかったんじゃないですかね。「フリージング」や「黒神」よりもさらに前かな。挙げたどれにも共通して抱いた感想は、「やっぱり日本人とは文化とか考え方が違うな」って感じです。儒教的というか。漫画的な表現は寸分も違和感もなく我々がよく知る漫画ですね。 内容は時代劇ファンタジーというか、水戸黄門みたいな話。暗行御史ってのは要は悪代官を懲らしめる中央直轄の役職のようです。主人公の朴文秀も実在したみたいですね。中国の属国時代(李氏朝鮮)ってドラマとかだと過度に美化・演出されていそうで実態が想像しにくいところがあるんですが、「新暗行御史」の世界はかなり荒廃した印象を受けます。こんな展開思いつかないワイルドマウンテン 本秀康hysysk※ネタバレを含むクチコミです。 鈴木君を救いたい僕はラブソングが歌えない 高井唯人名無し佐藤君がハーレムを作りたがるのは家庭環境にありそうだけど、相当な食いしん坊だね、抹殺して鈴木君を救いたい「きららマギカ」や多数のスピンオフ群……すべてはここから始まった魔法少女まどか☆マギカ Magica Quartet ハノカゲmampuku あの空前の大ヒットからもうすぐ8年が経とうとしているのか……。アニメのBlu-rayが記録的な売れ方をして(ちなみにDVDの記録ホルダーは不動の「エヴァ」)内容も衝撃的に面白かったんでこりゃあとんでもない作品が出てきたって感じでした。その後売り上げ記録は「ラブライブ!」に破られることになるのですが、このあたりからアニメの大ヒットと「社会現象」って言葉が結び付けられるようになりましたね。 このコミカライズ版もまどマギブームのさなか猛烈に品薄状態でした。近隣の書店を探し回りましたw コミカライズをどんな人が描いてるかでオリジナルアニメ作品の期待度が図れる、、とは必ずしも言えないところですが、矢吹健太朗氏の「ダーリン・イン・ザ・フランキス」や、昨今の劇場版アニメの漫画化などと比べるとかなり見劣りするコミック版「まどマギ」。当時はまさにダークホース的な雰囲気でしたが、シリーズ連載を続けていくうちにめきめきと腕を上げていくハノカゲ先生には、なぜか見ていて胸が熱くなる思いがしました。<<557558559560561>>
時代劇7作、現代劇5作と色々あるがどれも面白い 特に好きなのは 時代劇編だと「峠の茶屋」と「ぶらい」 現代劇編だと「人事を尽くして」かな 簡単な感想は以下の通り 峠の茶屋:二年くらい前に「グランドジャンプ」の読み切りで同名の「峠の茶屋」があったがこれに掲載されている「峠の茶屋」の1話目はその読み切りのプロトタイプっぽい。 ぶらい:渡世人が主人公で終わり方も含めてすごい好き。 人事を尽くして:国選弁護人が主人公の漫画。第3話のプロフェッショナルは、内容も主人公の職業意識も含めてすごい共感した。