あざにおしろい

SHBのぱらり先生が描く共感必至のメイク漫画!!

あざにおしろい ぱらり
たか
たか

ぱ、ぱらり先生ーーーっ!!!モーニングを開いたらぱらり先生の名前があってバチクソテンション上がりました…! 「周囲から美人だと思われている篠宮ユキは、メイクが得意で美容の専門を目指している女子高生。ユキは、顔に痣がある同級生白井梢に興味を持ち、痣を隠すメイクを施してあげるが…」というあらすじ。 あざにおしろい(前編)Dモーニング http://dm.m.eximg.jp/viewer/1440/1425/ https://twitter.com/parari000manga/status/1149995308849364992?s=20 んも〜〜!!ユキも梢というキャラクターが持つ説得力がすごい…!! SHBのときからモブにすら読み応えあるバックグラウンドを設定していたぱらり先生。今回の『あざにおしろい』でも、家庭環境・学校生活の違いを提示することで、2人がどんな人間なのかめっっちゃわかりやすく描かれています。 「そのままの自分で自信を持っていたい」 「いつもと違う自分になりたい」 この前編で梢が抱いた気持ちは、痣の有無に関わらず全てのメイクをする人に当てはまる感情じゃないでしょうか。 そして何より、ぱらり先生の描く女の子2人のやり取り…やはり良い…!女の子がメインだからか、SHBのときよりも絵がきれいになっているように感じました。 梢ちゃんのデート、男の子にガッカリされる未来しか想像できなくて辛い…。 後編でユキと梢の2人がどんな決着をつけるのか楽しみです!! >(補足)SHBとは、ぱらり先生の著書「スーパーヒロインボーイ」の略称。ひょんなことから女児アニメにハマってしまったけれど、そのことを素直に認められないヤンキー男子高校生を描いた作品。 >本編のそこかしこで息をするように自然に百合とBLが進行するためか、男性読者むけのレーベル作品でありながら、本屋さんによってはBLの棚に置かれているらしい。 (画像は前編より)

爪痕―それでも結婚、続けますか?―

息を吸うように不倫する人たち

爪痕―それでも結婚、続けますか?― 石川オレオ ななしなあめ子
六文銭
六文銭

男目線で、まず読んで思ったのが、息を吸うように不倫するなぁってこと。 普通、もっと罪悪感とか、後ろめたさとかあるもんじゃないのか?と思っていましたが・・・逆にこれがリアルなのか?と一周まわって納得してしまいました。 原作者が「不倫サレ日記」など実録エッセイを描かれた方なので、説得力マシマシなのも理由かもです。 内容としては、幼馴染2人の既婚女性を中心とした物語。 高校時代は、流行り物が大好きで同級生のなかでも中心人物だったが、今は専業主婦で家庭を大事にする「なつき」 二人目は、その友人でキャリア志向でバリバリと働く「さやか」 一見、家庭に仕事にと順風満帆な二人だが、すべからく夫が不倫しているという状況。 なつきに至っては、高校時代の同級生が、その相手という地獄絵図。 なんという泥沼。 不倫している二人の夫も、それぞれ理由が異なる。 専業主婦なつきの夫は、妻や子供、家庭のために、自分を犠牲にしてきたことに疲れ、ありのままの自分を認めてくれる相手に走る感じ。 バリキャリさやかの夫は、いわばリア充モテ男のゲーム感覚で不倫している感じ。 理由は、それぞれですが、嘘をつき相手を裏切る行為が平然とできる神経は、純粋に胸糞悪いですね。 表面上は、奥さん側に何か落ち度があるわけでもない(もしくは何も知らない状態)のが、より悲哀を加速させてくれます。 何も知らない子供が一番可愛そうです。 こういう人間は、結局、誰であろうと同じことするんじゃないかとか思ってしまう。 今は不倫相手に優しくても、一緒になれば、また別の相手に逃げるんだろうと。繰り返しますよ、根っこが同じなんで。 最新刊では、何事もなかったかのようにそれぞれの家庭へ戻ろうとしますが、自分のなかで、こんだけヘイトが溜まっているので、なんとなく、不倫相手からの報復展開を期待しちゃってます。

僕の妻は発達障害

とある夫婦の"普通の日常" #1巻応援

僕の妻は発達障害 ナナトエリ 亀山聡
sogor25
sogor25

この作品は漫画家のアシスタントで夫の悟さんと発達障害を抱える妻の知花さんという夫婦の生活を描いた作品です。 タイトルを見ると少し固い内容をイメージされるかもしれませんが、表紙の絵を見ていただければわかるように、優しい絵柄で夫婦の日常を描いた、とても読みやすい作品になっています。 物語は主に夫の悟さんの視点で描かれておりますが、悟さんは夢である漫画家になかなかなれないことから自らを「ちゃんと生きられていない」という風に形容していて、そんな理由もあってか、発達障害を抱える知花さんに対してとてもフラットに接している印象を受けます。 知花さんと会話しているときや作品の中で起こるトラブルに対して悩んでいるときなどに悟さんは「発達障害」という言葉を使わずに言葉を紡いでおり、このことからも彼が「発達障害」そのものとは関係なく、知花さんという1人の女性に対して寄り添って生きていることが感じられる作品です これはあくまで私の個人的な感想なんですが、この作品は「発達障害」について描いている作品ではないんじゃないかと思っています。 「発達障害」は厚生労働省のホームページでも、病気ではなく生まれつきの特性で、そして個人差がとても大きいという特徴があると説明されています。 この作品も「知花さん=発達障害」という構図ではなく、知花さんの人物像を表現する根拠として「発達障害」を用いているように感じられ、悟さんも「知花さんが発達障害だから」ではなく、知花さんがどういう人物で、トラブルを解決するためにどうすればよいか、というのを一生懸命に悩んでいるように見えます。 つまり、悟さんが「発達障害について知る様子」ではなく、「愛する相手のことを理解していく様子」を描いている作品なのではないかと思っています。だからこそ「発達障害」自体が特別なものではなく、相手のことを知ることで理解し合える存在に感じられ、今まで発達障害と関わりがなかった方にも強く共感できる作品になっているのではないかなと思います。 他にも『アスペル・カノジョ』や『リエゾン ーこどものこころ診療所ー』、『見えない違い 私はアスペルガー』など、発達障害を取り扱った作品はいくつかあり、そんな作品と併せて読んでもらいたい作品です。 1巻まで読了

この世界は不完全すぎる

"不完全な世界"を探索する主人公の"本当の目的” #1巻応援

この世界は不完全すぎる 左藤真通
sogor25
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クレボーン島という島の辺境にある小さな村に住む、宿屋の娘ニコラ。 彼女が村の近くの平原で薪を拾っていると、本来山の奥深くに住むはずのドラゴンと呼ばれる巨大な生物が突然現れる。 身の危険を感じ逃げようとするのですが足がすくんでしまって動けなくなってしまうニコラを通りがかりの謎の男が助けてくれる。 ハガと名乗るその男はドラゴンのことを近くで観察していたといい、あまり自らのことを詳しく語らないのだが、村の人たちは彼は国内の調査をするため国王が極秘に派遣した調査隊「王の探求者(キングスシーカー)」なのではないかと噂をし始める。 そんな中、今度はそのドラゴンが直接村を襲い始めるが、ハガの奮闘によりドラゴンを討伐することに成功する。 その様子を見たニコラは、彼の弟子として冒険について行かせてほしいと懇願するが、ハガはその願いを受け入れることができなかった。 なぜなら彼の行なっていることは単なる冒険ではなくある"目的"があったためである。 この作品とにかく第1話の構成が素晴らしく、1話の中で世界観を見事に表現しつつ最後には裏切りを見せそして2話以降にもしっかり引きを作っていく。 2話以降で彼の本当の目的やかつて一緒に調査を行っていた仲間の話、そして何故か敵対している同業者の話などが徐々に加わり、1話のインパクトに負けずとも劣らない物語が展開していく。 物語の核心に触れて頂くために、まずは何も情報入れずに1は話を読んでみてほしい作品。 1巻まで読了