青年マンガの感想・レビュー15397件<<379380381382383>>イカダに乗って新大陸を目指すペンギンの旅路PENGUIE MAN マツダユカANAGUMA「いや、泳がんのかい」とツッコミかけましたが読んでいると「長距離航海には危険も一杯だし疲れるし、そりゃイカダにも乗るよな」と思いを新たにします。 なぜなら主人公の少年とおじさんが目指すのはどこにあるかもわからない新大陸。いつ終わるとも知れぬ果てしない旅にその身一つとほんのちょっとの道具を頼りに乗り出していくのです。 あとがきによれば本作は2015年夏ごろDモーニングに掲載された作品とのこと。そういう理由でフルカラーだったんでしょうか。次々変わる情景が鮮やかでどのコマを眺めていても楽しいです。 50ページのなかに多くのスペクタクルと、少年とおじさんが過ごした時間がぎゅっと閉じ込められています。スケール抜群のクライマックス…からのラストページも素敵でした。冒険気分を味わいたいときにぜひ!待望の新連載!新たなる森の冒険ファンタジーレディ・ロウと7日の森 一色まこと名無し※ネタバレを含むクチコミです。離婚してから再び惹かれ合う春美と竜次離婚同居 柏屋コッコPom なるほど、こんな愛の復活の仕方もあるのねって思う内容でした。 夫婦だから一緒にいすぎて、分からなくなること、相手に求めすぎてしまうこと、離れることで分かる相手の大事さなど気づかされることが沢山2巻の中に詰まっていた様に思いました。銃を持たない「ゴルゴ」勇午 真刈信二 赤名修ナベテツ世界一の交渉人、別府勇午。ナンバリングされている22巻まではアフタヌーンで、その後はイブニングに掲載誌を移して完結しました。 国家の陰謀やテロとの交渉を行う勇午はその時々の世界情勢ともリンクし、異なる文化を垣間見せてくれます。 印象に残る交渉は多いのですが、自分が勧めているのは9・11後に描かれた「パリ編」です。 自分達が生きている世界は残酷で、血塗られている。サブタイトルの「Endless War」という言葉が、読後に深く胸に刺さります(巻数として20・21巻になります)。 いわゆる「グロ」描写もあるため読み手を選ぶ作品ですが、パリ編は比較的おとなしいので、多くの方に読んで欲しいタイトルです。 ういちゃんずっと上見てるういきき うさくんnyaeうい(憂)ちゃんが飼ってる亀のおおとろが可愛くて好きだなーと思っていたら、きき(喜々)ちゃんと思わぬ深い関係でおお…となった。 成年向け漫画誌連載なので注意と書いてありますが、知らずに読んでもさほど問題ない内容です。 ういちゃんのなぜかずっと上を見てる目が気になりますがじきに慣れます。真面目に「弔い」を描いた漫画おとむらい 若狭星 根岸康雄nyaeもっと葬儀屋の仕事を掘り下げるお仕事漫画的なのを期待して読んだけど、いろんな「弔い」描いた漫画という感じで、思ってたのとすこし違った。至って真面目なオムニバスストーリーで、いつか身内を弔う時が来たら参考になる内容だと思います。 生前の状態に近づけるためにエンバーミングしたり、結婚式を挙げられなかった妻のために結婚式のような葬儀にした話が興味深かった。 葬儀屋社長の忌井さんが安西先生にしか見えなくて困った。妙な感動としかいえん...しりあす甚一 山松ゆうきち 鈴木博starstarstarstarstarマンガトリツカレ男「しりあす甚一」と「ポカ熊ヒモ甚句」が収録されている単行本で、内容は甚一と弟分・安がなにかやってうまく行ったり行かなかったりという内容だが、一番強烈に印象に残っているのは甚一の母親がメインの回の「甚一のお母さんはオート狂い」の回。オートレースに狂ってるとしか言えない内容で最初から最後までばあさんがオートレースに狂ってる描写が続く。勝ってる時の描写もいいが負け続けてた際の描写から最後のコマまでがむちゃくちゃいい。ただこの漫画は元気な時に読まないと楽しめないと思うし、寝る前に読んだら悪夢をみることになりそうな気もする... 吉祥寺駅に広告出てて、喧嘩売ってるのかと思った吉祥寺だけが住みたい街ですか? マキヒロチhiro吉祥寺駅にでっかい看板が出てて、喧嘩売ってるなーと思って気になって読んだ。 タイトルは喧嘩売ってるけど、なんか愛着というか郷愁というか、昔の吉祥寺を懐かしむ感じがちょいちょい感じられて、結構共感できたな。自分も昔からよく吉祥寺に行ってたから、変わったなーというのはほんとに思う。 ま、内容的には吉祥寺以外の街がメインなんだけどw やばかったたまご他5篇 光用千春作品集 光用千春さいろく私の語彙力では安っぽくなってしまいそうで何も語れない気がしてしまうけど感想書きたい気持ちが勝る。 浮遊兄弟が好きだなぁ 全体通してノスタルジックな雰囲気で、ゆっくりしていて、それでいて表面的ではなく内面が露わにされていて、気持ちのいい作品集。読めるようになってた!星に願いを 光用千春さいろく「たまご他5篇 光用千春作品集」に収録されてました。 気になったから買ってしまった。 思ってた展開とは違ったしびっくりしたけど良作でした… 問題作?「山で暮らす男」山で暮らす男 ハン角斉名無し初めて編集長金一封がでたというヤングスペリオール新人賞受賞作。 一方で問題作とも言われる本作、作者が64歳という前情報もあり興味深く読みました。う〜む、問題作なんだろうか。思いっきりエンタメを描こう!という内容でもないけど、考えさせられるな…!という方に振り切っているわけでもない。 残虐な事件の話と思いきや、オチは「ああそうか」という。 とにかく今言えることは、また新作読ましてくださいということだけです。「漫画家になりたい」?だったら黙ってこれを読め!!!めぐみの春 加藤礼次朗名無ししかし読んだからといって漫画家になれるわけではない。「じゃあどうすればいいの?」の正解はどの本にも書いてない。なぜなら正解なんてないから… 主人公・めぐみは「自分が描きたい、描くべき漫画」がなにかを模索し続ける。 賞を取れる漫画ってなんだろう、編集がOKをくれる漫画ってなんだろう。 本作の中では、流行を取り入れた万人受け狙いの漫画よりも、作者本人が描いていて楽しいと思える漫画を描く方がいいと言っているけど(それを全面肯定しているわけではない)、それが漫画家としてあるべき姿かといえば絶対そんなことはない。需要があるなら一時的な流行に乗ったっていい。 どんなプロでも、ボツられる、上手く描けない、連載もらえない、売れない、悩みは尽きない。 正解が欲しかったら、見つかるまで描き続けろ!!!!!!!!変人達が、愛しいチナミの風景 野本明照ナベテツ表紙を見て、良さそうな作品だと思ったのですが、実際に読んでみて、その良さを伝えることを少し難しく思ったりもしました。 主人公のちなみちゃんは、町の変人達に巻き込まれペースを乱されますが、本人も十分「変人」の素質を持っています。 作者の野本先生のマンガは、この作品と短編集の「916」だけですが、どちらも不思議な魅力を持った作品です(絵柄は初期の松本大洋さんに近い気もしますし、ずれている人々の描き方は小田扉さんにも通じるものがあります)。 読むと、少しだけフワッと心が軽くなる。そんな作品でした。 好きだったのに終わってしまった作品ガウちゃんといっしょ 河上大志郎 河上だいしろう六文銭同著者『シガレット&チェリー』と同時期くらいに連載開始していたが、こっは先に終わってしまった作品。 どっちも好きだっただけに・・・正直いえば、こちらのほうが好きだっただけにちょっと残念な作品。 内容は、ガウチョ侍というガウチョズボンをはいた侍(もうマンマ)のようなキモカワな生物ガウちゃんと過ごす日常系漫画。 ガウちゃんは、宇宙からやってきたとか、主人公にしか見えないとかそういう特別な生物ではなく、漫画内では犬猫のようにごく当たり前に生息している設定。 主人公以外も、飼っている人がいて、またガウチョ侍の種類も手が長いとか姫タイプとか色んな種類がいる感じ。 これが、妙にかわいいんです。 外見はちっちゃいおっさん風味なんで、ちょっとイラッとするところもありますが、それも含めて不思議と愛嬌があって、みていて飽きないんです。 また、生態系が微妙に謎なので、何しでかすかわからない危うさもありますが、まぁ人類を滅ぼすとかそんな大層なこともなく、ゆるゆると日常を過ごす感じは癒やし系ともいえます。 好きだったのに4巻で終了。 さくっと読めるので、ガウちゃんに会いたくなって、たまに読み返してます。 あと『シガレット&チェリー』のキャラが巻末のおまけに登場するなど、同時連載ならでは試みもありますので『シガレット&チェリー』が好きな方はこちらも必見かもです。愛し愛されて生きるのさういきき うさくん野愛常にメランコリックなういちゃんと、なんでも解決してくれるスーパーガールききちゃんの超日常思春期漫画です。 ういちゃんがどうでもよいことで悩む→ききちゃんの手によって解決というかどうでもよくなるというテンプレが非常に心地よいのにエッジがきいててソリッドで素晴らしいんですよね。日常なのにあり得ない、ほのぼのなのに超下品という相反する要素が絶妙な楽園を生み出しています。ういちゃんの嬉ションなら夕方の地上波アニメでも飲めそうだもんなあ。そんな漫画唯一無二ですよ。 そしてういちゃんとききちゃんの関係性がなんとも尊いですよね。持ちつ持たれつみたいなwinwinの関係なんていらないんです、愛し愛されて生きるのさ。って昔の名曲を持ち出したくなるようななんも考えてないけど、君の部屋に行って君が笑顔になればそれでよいみたいな感じがたまらなく尊いです。 ずっと仲良くいてくれなかったらどうしよ、助けてききちゃん!って思っちゃうくらいには尊いです。表現しにくい面白さ怪力エンヤコーラ 山松ゆうきちstarstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男前から欲しかったが本だとちょっと高くて買っていなかったこの「怪力エンヤコーラ」が電子書籍で発売しているので買ったが目次の時点でさすがだなと感心してしまったのは1巻を買って読み始めたら表題の「怪力エンヤコーラ」は入っておらず他の短編が掲載されていた。これ人によっては怒りそうだけど「山松ゆうきち」だったらこれもありだなと思ってしまった。最終的に「怪力エンヤコーラ」が掲載されていたのは3巻だった。内容は期待通りの面白さだったが他の短編もどれも良かった。特にタイトルとの関係がよくわからない「淫者の声」がいい アイドル×横綱の入れ替わりコメディ読切どすこいチェンジ ~横綱とアイドルが入れ替わった件~ 榊原瑞紀名無し※ネタバレを含むクチコミです。成長する芥を見守ろう!そのへんのアクタ 稲井カオルstarstarstarstarstar干し芋所々に出てくるギャク(?)がジワジワきます。 芥くんの酔っ払った時のお礼上戸がツボです。 “週末の英雄”→“その辺のアガタ”に少しづつ変化していく様子をあたたかく、ゆるく見守っていきたい。 鳥取の人たち本当に優しいなぁ。余裕があるのか、大きな愛に溢れてる。 心が緩んでいく感じがいい。 古賀さんの雰囲気好き!!ジェイソンとかフレディとかそういう類のエリカ 楠本哲野愛広告でよく見かけるので読んでみました。 熱血漢の新人教師がクラスのいじめられっ子・エリカを救おうとしたら、エリカはヤバいストーカーだった!というのが広告を見ただけでわかるストーリーなのですが、実際その通りでした。というかそれ以外のストーリー展開は特にありません。 じわじわと周囲を味方につけて主人公を追い詰めていくのかと思いきや、フィジカルでゴリゴリ攻める感じです。サイコスリラーというよりモンスターホラーです。 エリカの幼い頃のエピソードも描かれてはいますが、サラッと触れるだけなのがもったいないなあと思ってしまいました。 もっとエリカの悲しみや寂しさが詳しく描かれると味わい深いお話になりそうなんだけどなあ…。 とは言え間違いなく恐怖は味わえるので、サクッと怖い話を楽しみたい方にはおすすめです。 EDだけど女処刑人に…!血と性のヤンマガ新連載首を斬らねば分かるまい 門馬司 奏ヨシキ名無しいや〜エロス&タナトス!っていう感じで最高だった!!主人公は何もかも恵まれている家族の跡取り息子だけど、唯一抱えている欠点が「一度も勃ったことがない」こと。だがある日、主人公は処刑を担う一族の跡取り娘・沙夜が首を跳ねる姿を見て初めて兆し…というあらすじ。 チョビ髭が似合う渋い兄(妾の子)が、主人公のことを心配して手を尽くしている様子が印象的だった。妾の子と正妻の子がきちんと兄弟関係を築いていて、同じ食卓を囲んでいるのが面白い。 **董卓のように場所問わずヤりまくりのお兄ちゃんといい、少年のような凛とした面差しの沙夜といい、キャラのビジュアルがすごくいい作品だなと思う。** 処刑(と処刑人の女)に興奮するところまでは想像どおりだったけど、このあと一体どう進んでいくのか楽しみ…! 【第1話】 https://comic-days.com/episode/10834108156703305429囲炉裏グルメ漫画だと!アリスさんちの囲炉裏端 キナミブンタ名無し1話目から囲炉裏で厚切りベーコンのサンドイッチ作っちゃうのか〜真似できないだけに羨ましさがすごい。 ちょっと猫のお寺の知恩さんを彷彿とさせるシチュエーション。今後が楽しみです。狂ったケダモノのような男がひたすら暴れまくる!闇金ウシジマくん外伝 肉蝮伝説 真鍋昌平 速戸ゆう名無し有名なアウトロー漫画、ウシジマくんのスピンオフがあると知り読みました。 主人公、肉蝮の異常な暴力や振る舞いが見ものです!次に何をするかわからないところがとてもハラハラします。 言葉は通じないけど、意外となんとかなる。 #1巻応援魔王様に召喚されたけど言葉が通じない。 うたしまsogor25主人公の学生レンは講義をサボったりネットゲームにハマったりとと自堕落な生活を送っていましたが、ある日、目が覚めると見知らぬ城の中にいました。地面には謎の魔法陣、そして目の前には角の生えた紫髪の美少女が座っていて、直感的に異世界転生したと把握したレンでしたが、目の前の少女が話しかけてきた時にどうやら言葉が通じないらしいということが判明します。 この作品はそんなレンと彼を召喚した魔王の少女マリィとの日々を描いた作品です 。 レンが召喚されてからずっと言葉が通じないまま物語が進んでいくのですが、『翠星のガルガンティア』や『ヘテロゲニア リンギスティコ ~異種族言語学入門~』のように相手の言語を習得していくというような描写はなく、2人それぞれが身振り手振りで何とか意思疎通を図ろうとするという日々が描かれます。いろいろと頑張りながらなんだかんだ上手くコミュニケーションができている、そんな様子がとても可愛らしい作品です、 また、言葉が通じない代わりに、いわゆるノンバーバルコミュニケーションの部分は共通しているようで、読者も普通の作品と比べてより相手の表情や仕草に注目しながら読むことになるので、日常シーンが中心の作品にもかかわらず絵の情報量が多い、ある意味で漫画という表現方法にすごくあった作品ではないかなと思います。 今のところ魔王のマリィの視点での描写がほとんどなく、レンを召喚した理由などについても謎の多い作品ですが、そのあたりも今後のコミュニケーション次第で明かされていくと思うので、それも楽しみな作品です。 1巻まで読了待て待て待ってくれ〜不思議なゆうなぎ 大庭直仁nyaeこんな凄い日常SFファンタジーがあったとは!マンバを使ってなかったら知らなかったかもしれない。 いや名前は知ってましたけども、なんでもっと早くちゃんと読まなかったんだと後悔しました。 『全知図書館』『迷宮団地』『地下世界』…こんなワードが琴線に触れそうな人は必読です。 ふたりの少女が地球の不思議、いや宇宙の不思議に、巻き込まれてしまいながらもいたってマイペースに友情のような恋のような心を育んでゆく描写が感動的でもある。 なにかと主人公が服を脱がせられがちなのにエロを描こうという気持ちが無さそう。など、この作者にしか描けない独自のワールドが展開しています。 全2巻というのは短い気がしますが、次回作があるならそんな楽しみなことはないです。<<379380381382383>>
「いや、泳がんのかい」とツッコミかけましたが読んでいると「長距離航海には危険も一杯だし疲れるし、そりゃイカダにも乗るよな」と思いを新たにします。 なぜなら主人公の少年とおじさんが目指すのはどこにあるかもわからない新大陸。いつ終わるとも知れぬ果てしない旅にその身一つとほんのちょっとの道具を頼りに乗り出していくのです。 あとがきによれば本作は2015年夏ごろDモーニングに掲載された作品とのこと。そういう理由でフルカラーだったんでしょうか。次々変わる情景が鮮やかでどのコマを眺めていても楽しいです。 50ページのなかに多くのスペクタクルと、少年とおじさんが過ごした時間がぎゅっと閉じ込められています。スケール抜群のクライマックス…からのラストページも素敵でした。冒険気分を味わいたいときにぜひ!