青年マンガの感想・レビュー15397件<<372373374375376>>水深ってそういうことねナッちゃんはテンションで水深が変わる(読切) 中原ふみ名無し世にも不思議な現象がすでに日常の一部になっている感じ、第七女子会彷徨みたいで楽しい。主人公ナッちゃんの周辺にはお魚がたくさん泳いでおり、ナッちゃんの心理状態によって、海で水深によって生きている魚の種類が違うように、ナッちゃんの周りの魚の種類も変わる、ということでした。 ナッちゃんは何事にも一生懸命なので、喜んだり悲しんだりしながらまわりの魚の種類もくるくる変わる。 夏休み、ダイビングと水族館に行きたいと提案して友達に却下されてしまったのには笑ってしまいました。まあそうですよね。魚は毎日見てるから…続きが気になる地獄の教頭 大沼良太さいろく立ち読みでも十分続きが気になる。 この教頭の過去は?第一話でこんな流れだけど次はどういう話なんだ?としっかりヒキがあって面白い。 スレッドでダークヒーローとして紹介してもらった作品で、絵はそんなに上手くないけど学園モノ(教師視点)というのも珍しくてよい。単行本で読むのがおすすめ猥談バーで逢いましょう 地球のお魚ぽんちゃん 佐伯ポインティnyaewebでも読めますが、単行本で読むと元ネタ提供者本人のコメント(漫画化された感想や、後日談、近況など)が読めます。どの話も素人?の自分からすると、本当か…?と信じがたいんですが、コメントがあると信憑性が増します。 たかがコメントなんですが、あるのとないのとでは大違いです! 各話のタイトルも誰が決めているのかセンスがいいんですよね…。著者に地球のお魚ぽんちゃんさんを選んだというのも大正解だと思います。 下ネタで下品な話をしてゲラゲラ笑い合う楽しさもあると思いますが、ひとりひとりの性癖に向き合って全てを許容しながらバーで語らうのも風情があるような気がしてきました。 お気に入りは「雷で濡れる女」の話です。 #1巻応援 短いけどめっっっっっちゃ好き日射の星 杠サキ名無し内容では細かいことは描かれてないのに、その描かれてない部分の想像が勝手にグワーッとふくらむ話って個人的に傑作だと思ってるんですけど、この読切はそれに含まれます。もちろん4ページと言わずもっと…という気持ちもあるんですが、4ページだからこそという点もあるのもわかるんです。 ついこの間ハルタに読み切りが載ったばかりなのに(うしろのギャルにナプキンとられた)そのあとすぐスペリオールに載るってなかなか見ない。しかも作風がぜんぜん違う。次回作に期待しかない。 幸せは途切れながらも続くのですうちの妻ってどうでしょう? 福満しげゆき野愛想像してたような嫁かわいいかわいいほのぼの漫画ではないんだなあ。福満さん自身も男尊女卑で偏見の塊だと自分で言い切ってるし、嫁さんは確かにかわいいけど暴言吐いたり暴れたりもするし。 でも2人が持ちつ持たれつ暮らしていることが伝わるし、何がいいってわけじゃないけどなんか食べてたりゴロゴロしてる嫁がなんとなくかわいいし好きなんだろうなあということがすごくわかる。描くとこ描かないとこの吟味はしているんだろうけど、ほんとうのほんとうに混じりっけなしの日常を見せてもらってる気がして、ああなんとなくいいなあって思った。 4コマと見せかけてだらだら続いたり、2コマくらいで話が終わったりするのもすごいテクニックだなあと。日常なんて起承転結で済むわけないもんね。 感謝したり見下したりムカついたり愛おしく思いながら続いてくのが夫婦の日常だよね。わかるわかる。孤独を抱えて生きるキャラクターたちなのな フォト ゴロー 森下裕美nyae工場勤めの冴えない青年・ゴローと、彼の唯一の癒しである猫のフォトがきっかけで知り合う女性・なのなの2人を中心にした群像劇。可愛らしくてほのぼのした表紙のイメージとは少し違い、誰もが心の奥で燻らせている不満や不安と折り合いをつけようと頑張って生きている様を描いています。 森下裕美先生の漫画の好きなところは、見た目や美醜の違いによる差別を描かないところ。キャラクターひとりひとり、どんなに不運でも性格が悪くても、誰かの心には刺さるキャラクターがいるはず。エピソードによっては、今後の生き方を考え直すきっかけになるものもあると思う。 なのなが盗撮されているのを助けた青年の話はすごかった。目を逸らしたくなることが多い世の中、赤の他人にあそこまで寄り添えるなんて痺れる。受け継がれるもの本日は休診 石川サブロウ 見川鯛山野愛『本日も休診』が素晴らしかったのでこちらも読んでみました。 那須高原で小さな診療所を営む見川センセが主人公…といっても、今度は息子の見川鯛岳センセが主人公です。お父さんよりは腕に自信がありそうですが、しょっちゅう休診にしちゃうところやお人好しなところはお父さん譲りのようです。 那須の大自然のもと、図太く生と性を謳歌する人々の描写には相変わらず胸を打たれます。 しかし、変わらないものだけではないのが『本日は休診』の魅力です。 これは見川鯛山センセ亡き後の物語なのです。 今作の主人公である鯛岳センセも、お父さんと同じように愛され頼りにされています。それでも、父親のように信頼されているわけではないと思案するのです。それもそのはず、お父さんを訪ねて来る人や昔から知る人に囲まれて診療所を営んでいるのですから。 しかし、鯛岳センセはお父さんの名残りに甘えず鯛岳センセとして人々と向き合っています。 命と命がバトンを繋いで新たな生を紡いでいくのだ、というのが『本日は休診』のテーマなのかなと感じました。馬の出産に立ち会うことになったのも、鯛岳センセだったからだと思います。 変わらないようでいて、変わりゆく新しい時代を感じさせるような作品でした。 びっくりするくらい名作だったアキンボー 下吉田本郷かしこ下吉田本郷先生の代表作といえば「万福児」ですね。このイメージがとても強いので「アキンボー」を手に取った時も、ほのぼのギャグ漫画なのかな〜?と思っていましたが、最終的に私の心の名作10選に選ばせて頂きました。 詳しく説明すると、妻に先立たれて海辺の家に犬と二人で暮らしていた元大工のじーちゃんが人魚の赤ん坊のアキちゃんを拾って育てる話なので、ほのぼの育児ギャグ漫画といっても間違いではないです。小さい頃のアキちゃんのふてぶてしさは万福児の福志にも似ているし、そんなアキちゃんとじーちゃんと犬のフジオのやり取りはめちゃくちゃ面白いです。しかしこの物語は赤ん坊だったアキちゃんが中学生になるまで続きます。じーちゃんにはアキちゃんを人魚として育てるべきか人間の女の子として育てるべきかという葛藤が生まれたり、アキちゃんも成長して外の世界が見てみたくなり学校に行ったら初めてじーちゃん以外の人間との出会いがあったり、色々あるんだよ………。 最後まで読むと、こんなに立派に育てたじーちゃんは偉いし、アキちゃんがいつまでも幸せでいられるように願わずにはいられない。すごくいい漫画なんです。土砂降りの雨が生み出した奇跡の数分間延長戦の雨やどり 木原悠里子名無し※ネタバレを含むクチコミです。自分の中の認識してなかった鉄分が刺激される鉄のほそ道 はしもとみつおhysysk別にそんなに熱心に鉄道のことを調べたり乗ったりする人間ではないのだが、鉄道マンガには何故か惹かれるものがある。歴史、地理、文化、工学など色んな要素が入っているからかも知れないし、単独行動が基本という鉄オタの孤高さかも知れない。 主人公は鉄オタのライターでありながら(あるゆえに?)何故か鋭い人間観察ができて、取材先で出会った悩める人物に対して鉄道に絡めた教訓を説いてくれる。パワーワードも多くておすすめです。 宿で働く訳あり姉弟の正体は…! 任侠時代劇 #読切応援兇悪に花 有馬シ記はる※ネタバレを含むクチコミです。主人公になれないはみ出し者の青春物語教室の片隅で青春がはじまる 谷口菜津子nyae※ネタバレを含むクチコミです。ギャグ漫画かと思った永井豪版ばるぼら 手塚治虫 永井豪 ダイナミックプロ名無し読みました。これが永井豪版ばるぼらか… 永井豪にとって手塚治虫がどういう存在なのかはよく知らないんですが、永井豪版のばるぼらはなんかただの変な女という感じがしました。ばるぼらをコメディ色強めにアレンジしたというのであれば、まあまあの納得感はあります。 歩きたくなる読切朝 歩く 志村貴子名無し※ネタバレを含むクチコミです。面倒異能女「何歳の私も愛せるの?」恋煩いフリークス 雨隠ギドあうしぃ@カワイイマンガ好きな先輩は変な力があるらしい。ある時先輩を怒らせたら、俺は狼男、そして彼女は12歳に?様々に「変化」した人達で溢れる不思議町内で、先輩の怒りを解くには……でも何で怒ってるか、分からない! ♡♡♡♡♡ 月子先輩はその力で、幼くなったり老けたり、様々な年齢を行き来する……まるで狼男の大山くんを試す様に。しかし子供姿の愛らしさから、熟女姿の少しくたびれた感じまで、月子先輩は常に「魅力的に」描かれるので、大山くんにとって先輩は「運命の人」なんだなぁ、とビンビン伝わってくる。 気難しい月子先輩と優柔不断な大山くんの遣り取りは、核心が見えずもどかしい。それでも少しずつ先輩の心の殻を剥いて、本心と向き合う苦しさと優しさの物語は、心に重く迫る。 町の人が動物化・性別変更する「変化」は町を非日常の祝祭空間と変え、ワクワクさせられる。それぞれの願望・劣等感・深層心理が暴かれる場所で、生まれるストーリーは読み応えあり!ダ・ヴィンチ・恐山というインターネット『くーろんず』シリーズ 空論基礎 ダ・ヴィンチ・恐山野愛ダ・ヴィンチ・恐山をダ・ヴィンチ・恐山として認識したのはいつ頃だったんでしょう。RTで何かしらのネタツイートは見かけているはずなのに記憶にあるのはにぅまさんのツイートばかりだし、オモコロで記事を見ているはずなのに永田さんの女装姿とかARuFaさんの奇行ばかり脳裏に焼きついています。 それが今更ながら恐山大好き。匿名ラジオ毎週聴いてるしオモコロチャンネルも見てるし一回だけ復活したオールナイト虚無も聴きました。 なので読んでみました。 めちゃくちゃ恐山。今も昔も恐山。 恐山すぎる〜という喜びによってさらに面白さが倍増してる気はしますが、それを抜きにしても面白い。インターネットという観念がここに凝縮されています。 乳首がもし取れたらの話はほぼ大喜利だし、それに付随する言葉遊びがめちゃくちゃインターネットです。「#名作に一文字足して台無しにする」みたいなのみんな好きでしょ? 今年の干支ってウサギだっけ?メスゴリラだっけ?っていうのもVIPのスレタイに絶対ありそうです。 巨人になってしまったら踏みつぶさないように新宿御苑にって話は匿名ラジオでもしてた!恐山だ〜!!やった〜!!とARuFaさんのようなテンションになってしまいました。 古参の恐山ファンは間違いなく読んでると思いますが、わたしのような新規の恐山ファンも間違いなく面白いですし、恐山のことはよく知らないけどインターネットが好きなひとにもおすすめです。 匿名ラジオもぜひ聴いてみてほしいです。 読めば無理なくちょうどいい田舎暮らしができそう漫画編集者が会社を辞めて田舎暮らしをしたら異世界だった件 クマガエ 宮澤ひしを名無し漫画編集者の実体験をベースに描かれていくみたいなので、そのうち田舎暮らししてみたいな、なんて憧れてる人は参考になりそう。 でも田舎暮らしはしてみたいけど、豊富な貯金、タフネス、根性などが要求されるガチな田舎暮らしはやっぱりきつそうだし、古民家をリノベーションとか虫だらけとか、バスが一日1本しか来ないとかそこまではさすがに…な人向け。 人混みからちょっと離れてるけど、わりと新築のアパートで、徒歩圏内にいろいろあって用を足せるような、そんなちょうどいい田舎暮らし。 全く異世界要素ないのに「異世界」が入ってるのは、その田舎が思ってた感じじゃないっていう意味と、検索に引っかかりやすくして売るためな感じあってさすが漫画編集者、潔いなと思いました。 個人的には、絵がすごく見やすくて読みやすいしクセがなくて好きでした。夢を掴む者のメンタルと熱さBLUE GIANT 石塚真一名無し※ネタバレを含むクチコミです。教科書とマンガのあいだくらい表現なのか?前線と銃後 とみ新蔵マンガトリツカレ男教科書の文字だけよりも読みやすいがマンガとしての面白さはあんまりよくわからなかった。ただ日本刀で切りつけるシーンはさすが「とみ新蔵」だなと思う表現でした。最後まで読むと続きがもっとあるようだけど全く情報がないな... BTOOOM!の井上淳哉が描くマジの怪獣パニック怪獣自衛隊 井上淳哉 白土晴一さいろくタイトルは海上自衛隊をもじったものかな?怪獣自衛隊とな。 主人公は自衛官に成り立ての豪華遊覧船に乗っていた女性自衛官このえちゃん(多分)で、たまたま乗っていた富岳(船の名前)が尖閣諸島で確認された怪獣に襲われて…という展開。 この怪獣を見てまずビオランテを思い出した私はもう歳なのでアレですが、怪獣モノは大好きな世代でございます。 ただ、このマンガの怪獣と所謂特撮怪獣との違いとしてはしっかり人間を認識して捕食するところ。あ、クローバーフィールドに近いかな…とか思ってしまったのでもしかしたらこの後小さいのもいっぱい出てきて都市部が舞台になっていくのかも。 色々と先の展開が楽しみです。1巻が出たばかり(11/9)なのに1ヶ月後の12/9に2巻が出るらしい。売り方も早い展開でいいですねあの日見た山車(ダシ)の名前を僕達はまだ知らない。埼玉の女子高生ってどう思いますか? 渡邉ポポ六文銭小生、埼玉県出身である。 しかも、秩父という、ど田舎出身だ。 秩父といえば「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」(通称「あの花」)の舞台となったことで、有名になってしまった秩父だ。 このブームから数年後くらいに帰郷したことがあり、 その日は秩父で、、、、否、日本でも有名な三大曳山祭「秩父夜祭」の日だった。(誰も知らないというツッコミはご容赦いただきたい) 三大曳山祭と豪語しているわりには、いつ始まったか定かではないというアバウト加減が「言ったもん勝ち」という勢いを受けなくもないが、少なくとも100年以上は続いてる歴史と伝統のある祭りで、この日ばかりは、人より猪のほうが多いと言われる秩父も「休日の新宿アルタ前くらい」に人が増える。 そんな歴史ある秩父夜祭に、数年前に久々に訪れた自分は驚いた。 全て「あの花」で埋め尽くされていたのだ。 出店はもちろん、神輿や山車のてっぺんには「あの花」のキャラ「めんま」が設備されている。 しかも、その「めんま」、なんと片手を上げて天を仰ぎ、ラオウよろしくばりのいっぺんの悔い無しポーズをしているではないか。 え?こんなシーンありましたっけ?と。 何も知らない大人たちが、文字通り「とってつけた感」をうけてゲンナリした。 長くなったが、何が言いたいかというと、埼玉とはつまるところそういう県だ。 何もないのだ。 何もないから、とりあえず流行にはのっとくし、それの前では歴史なんてどうでも良くなるのだ。 アニメの聖地が多い~なんて言われるて、スグ乗っかっちゃう。 (決っして「あの花」をディスっているわけではないので悪しからず) 本作は、そうった埼玉県民の自虐とか自虐とか自虐とかが満載で、 同郷のよしみとしては「みなまでいうな」と思いながらも、つい全部読んでしまった。 ただ、埼玉県民以外読んでも「?」になりそうなほどニッチなものがあり、読者ターゲットが大丈夫かなと心配になりますが、他県の方も、上記のようにこういう県なんだということを理解しながら読むと面白いかもです。 埼玉は東京都に隣接しているからといって決して都会ではないし、なんなら東京は埼玉県民にとって魑魅魍魎が跋扈する魔都だから恐怖の対象でしかない。 東京のベッドタウンとなり、県別のGDPでは東京、大阪、愛知、神奈川に次いで5位の埼玉。(ただし、4位の神奈川には約10兆差という超えられない壁があることはここだけの秘密。) それでも、この都会なのか田舎なのか、なんなのかわからない埼玉はこれからも変幻自在に変わっていくのでしょう。 ちなみに、田舎の友人によると、ブームが去った後は、めんま神輿はなくなったようです。 以上、現場からでした。面白かった!チ。―地球の運動について― 魚豊名無し※ネタバレを含むクチコミです。 いろいろあるのよマンガで分かる心療内科 依存症編 ソウ ゆうきゆう野愛紆余曲折あって我が家にこんな本がやってきました。まあ日常に支障が出るほどではないけど酒には依存しているので身につまされますね。 身につまされるで済ませちゃいけないんだけどね! 愛と依存の違いって何なん?とか趣味程度ならよいのでは?とか生きる喜びがなくなる!とか言い訳のように湧いてくる疑問や不安などをかなりわかりやすく解消してくれます。かなりわかりやすくなっているため、端折ってたりはするんだろうけど納得感もありつつライトな味わいなので責められてる感はあまり感じずにすむかもしれません。ギャグ漫画的仕上がりなのはたぶんこれが理由なんじゃないかと思ってます。メンタルやられてるときに100の正論ぶちこまれたらしんどいからね。 一応言い訳をするとわたしが依存症から脱却するために買った本ではないのですが、いつかわたしの後押しをしてくれる本な気はちょっとしてます。 読み終わっても酒をやめる気はないのですが、自分以外のものに人生を100%委ねちゃいけないし、預かることもできないんだなあってことを強く感じました。なんにせよ、あなただけのせいなんてことは世の中にはないのだ。何かを掴んでないとどこかに飛んで行っちゃうアザラシの話何かを掴んでないとどこかに飛んで行っちゃうアザラシ きくちゆうき名無しです(完)。これだけだとあまりにもなので本書の基本構成を補足すると以下の通りです。 ◯左ページ:オチでアザラシが飛んで行っちゃう4コマ漫画 ◯右ページ:オチを補足しつつなんかそれっぽいことをなんでか英語で言う扉ページ ◯左ページ左下:から徐々に浮上してくるアザラシのパラパラ漫画 この4コマ+トビラのコンテンツを基本にしつつ巻末ショートエピソードも読めちゃうという一冊。『100ワニ』のユルいノリと、たまに見せる鋭さが好きだった人にはこちらも読んでみてほしいです。英語の勉強にもなるし。 とにかくアザラシが何かの拍子に掴んでいたものから手を離して飛んで行っちゃうシチュエーションの豊富さが笑えます。そんなに手を離して飛んで行っちゃうことある?ってくらい飛んで行っちゃう。自分は燃え盛るビルから脱出するのが一番好きかな。 という具合に傍から見てると面白い生き物なんですけど、よく考えたらかなり悲壮な存在でもあることがふとした瞬間に感じられたりもします。 表紙でアザラシが掴んでいる「足を置く場所がないセグウェイ」みたいなやつも、何かを掴みつつ移動するための欠かせないアイテムなんですよね。そんなんお前以外に必要とするやつおる?みたいな「切実さ」が感じられるというか…。 思いを寄せるうさちゃんとも思うように一緒に居られないもどかしさが描かるなど、実は彼だけが感じる孤独が真のテーマ…なのかもしれませんね…わかりませんが…。 余談ですが私が調べたところ59話ある4コマのうちオチで飛んで行っちゃわない回が13回ありました。飛んで行っちゃわない回に遭遇するだけで「おっ、ツイてるな」という気分になれるのでちょっとお得です。<<372373374375376>>
世にも不思議な現象がすでに日常の一部になっている感じ、第七女子会彷徨みたいで楽しい。主人公ナッちゃんの周辺にはお魚がたくさん泳いでおり、ナッちゃんの心理状態によって、海で水深によって生きている魚の種類が違うように、ナッちゃんの周りの魚の種類も変わる、ということでした。 ナッちゃんは何事にも一生懸命なので、喜んだり悲しんだりしながらまわりの魚の種類もくるくる変わる。 夏休み、ダイビングと水族館に行きたいと提案して友達に却下されてしまったのには笑ってしまいました。まあそうですよね。魚は毎日見てるから…