自信のなさと絶妙な自虐が愛おしい
幼馴染の小鳩とアグリ、都内から埼玉に越してきたみなとの仲良し3人組。 東京育ちというだけで、ハイソサエティな暮らしをしてきたと思い込み、みなとに過度な期待をするも、じつはそうでもなかったらしい。 お洒落な物を見つけると途端に及び腰になる行田生まれの2人が可愛らしいです。興味津々だけど、怖い、なにかの小動物のようです。 自分も埼玉生まれ埼玉育ちなのでこの作品に興味がわきましたが、正直、行田のことは全く知りませんでした。笑
小生、埼玉県出身である。
しかも、秩父という、ど田舎出身だ。
秩父といえば「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」(通称「あの花」)の舞台となったことで、有名になってしまった秩父だ。
このブームから数年後くらいに帰郷したことがあり、
その日は秩父で、、、、否、日本でも有名な三大曳山祭「秩父夜祭」の日だった。(誰も知らないというツッコミはご容赦いただきたい)
三大曳山祭と豪語しているわりには、いつ始まったか定かではないというアバウト加減が「言ったもん勝ち」という勢いを受けなくもないが、少なくとも100年以上は続いてる歴史と伝統のある祭りで、この日ばかりは、人より猪のほうが多いと言われる秩父も「休日の新宿アルタ前くらい」に人が増える。
そんな歴史ある秩父夜祭に、数年前に久々に訪れた自分は驚いた。
全て「あの花」で埋め尽くされていたのだ。
出店はもちろん、神輿や山車のてっぺんには「あの花」のキャラ「めんま」が設備されている。
しかも、その「めんま」、なんと片手を上げて天を仰ぎ、ラオウよろしくばりのいっぺんの悔い無しポーズをしているではないか。
え?こんなシーンありましたっけ?と。
何も知らない大人たちが、文字通り「とってつけた感」をうけてゲンナリした。
長くなったが、何が言いたいかというと、埼玉とはつまるところそういう県だ。
何もないのだ。
何もないから、とりあえず流行にはのっとくし、それの前では歴史なんてどうでも良くなるのだ。
アニメの聖地が多い~なんて言われるて、スグ乗っかっちゃう。
(決っして「あの花」をディスっているわけではないので悪しからず)
本作は、そうった埼玉県民の自虐とか自虐とか自虐とかが満載で、
同郷のよしみとしては「みなまでいうな」と思いながらも、つい全部読んでしまった。
ただ、埼玉県民以外読んでも「?」になりそうなほどニッチなものがあり、読者ターゲットが大丈夫かなと心配になりますが、他県の方も、上記のようにこういう県なんだということを理解しながら読むと面白いかもです。
埼玉は東京都に隣接しているからといって決して都会ではないし、なんなら東京は埼玉県民にとって魑魅魍魎が跋扈する魔都だから恐怖の対象でしかない。
東京のベッドタウンとなり、県別のGDPでは東京、大阪、愛知、神奈川に次いで5位の埼玉。(ただし、4位の神奈川には約10兆差という超えられない壁があることはここだけの秘密。)
それでも、この都会なのか田舎なのか、なんなのかわからない埼玉はこれからも変幻自在に変わっていくのでしょう。
ちなみに、田舎の友人によると、ブームが去った後は、めんま神輿はなくなったようです。
以上、現場からでした。
埼玉県民もそうでない人も必読!! ご当地ほのぼのコメディ♪埼玉県は行田市、自分に自信が持てない白鳥小鳩と何かとポジティブな姫宮アグリ、そして東京から転校してきた東上みなとの女子高生トリオが、ご当地ネタをからめつつも、誰もが経験する青春を、謳歌する。第1話では、埼玉貧乳問題に迫る3人だが――。
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