青年マンガの感想・レビュー15397件<<374375376377378>>超強配達人は友達が欲しい #1巻応援ダンジョン&デリバリー 鈴木小波あうしぃ@カワイイマンガダンジョン内に弁当お届け!配達人・カイエン君は冒険者・怪物の区別無く配達するが、邪魔する奴には容赦無し!超強い配達人だが、彼は友達が欲しい! 決してコミュ障では無いのに、友達に異様に拘るカイエン君。彼の望みは次第にいい様に利用され始め、「トモダチ」を餌に頑張らされるカイエン君、なかなか可笑しな事になっていく。矢鱈強いので可哀想では無く、笑えるコメディになっている。 ダンジョンのボスも冒険者も、分け隔てなく付き合うカイエン君の、気持ち良さとアホっぽさが可愛い! 食漫画としては食材がよく分からないので見所は無いが、和風な世界観とペンのタッチがとてもマッチして、不思議かつ勢いのある、楽しい冒険譚になっている。 (連載時は「ダンジョンデリバリー」となっていたのかな?) ◉◉◉◉◉ 巻末の読み切りは、主人公が自分で描いた異世界モノ漫画の主人公に転生してしまう話。自分の描いた話の駄目さにウンザリしながら、創作に盛り込んだ現実がリンクし、切実になっていく。この作品を傑作にするには……?とんがらし…花言葉「旧友」とんがらし 桐村海丸かしこ表紙を見て「あ、これは自分の好きそうな漫画だな…」と、ピンと来たので買ってみたら大当たりでした。表紙の印象を超える作品に出会えるってそれほど多くないのですごく嬉しかったです。作者の桐村海丸さんについて調べたら、最近ではさらみという別名義で「ピカエル」という作品を描かれていたようです。え!全然雰囲気が違う!! あらすじにある通り「とんがらし」は【新撰組になる前の、まだ何者でもない彼らの物語】です。沖田総司、近藤勇、土方歳三などの歴史に名を残した面々の、誰の記憶にも残らないような何気なくて尊い日々、例えば、どしゃ降りの日や月が綺麗な夜などが描かれています。あまり多くを語らないからこそ生まれる余韻がとても心地よかったです。脇役が子供から大人まで魅力のある顔立ちをしているのも楽しかった。ひとことで言えば「漫画が上手い!」です。度肝抜く愛の形私季、折々と 多喜れい名無し イーグルス、ホテルカルフォルニアからきているのであろう、バーカルフォルニアが舞台。(台詞が歌詞とリンクしている)これは世代としてはとても面白く、新しい解釈を見せられたなと圧巻。 絵のタッチや、ぱっとした流れは綺麗なのに 『この作品を読み続けたら自分の中のなにかが変わりそう』というなんともいえない不安感すら感じる。バーカルフォルニアの常識をすっと理解し受け入れてる自分がいたりする。不思議の国のアリス的な空気を放つ異質な作品でした。作者は過去にどんな作品を描いたのか?と見たらドコメディで「いやっええええ!?」感のギャップも良かった笑 万人受けしないであろうテーマに、強くせめた作品でした。ぜひ連載してほしい。 日記から始まる自由の話あなたへの日記 青春ノ敗北starstarstarstarstar吉川きっちょむ(芸人)週刊ヤングジャンプ1億円40漫画賞受賞作 歴史 大賞+審査員特別賞 https://tonarinoyj.jp/episode/13933686331728670472 歴史部門の大賞にふさわしい素晴らしい読切。 過酷な状況下で、自由と尊厳と友人を守り抜いた女性の気持ちが、現代によみがえり意志が繋がっていく。 これは泣いちゃうよ…。 現代で感じるちょっとした不自由と幼い抵抗、そして思いを馳せる過去の不自由苛烈さと抵抗の強い意志が対比されるうえで同じ見た目の少年少女として描かれるのもよかった。まさか海で手紙入りの瓶を拾ったことからこんなことになるなんて思いもしなかった。 日常的な「部活に入らなきゃいけない」という身近で小さい入り口からだったからこそより話に広がりを感じた。 読んでて、途中で読切だったことを忘れてしまうくらい濃くて強い話だった。 いまの自由を噛みしめて先人たちに敬意を表す。 のぼるモヒ子さんのボルダ(読切) 鬼頭莫宏名無し鬼頭モヒ子(53才・妖精)こと鬼頭莫宏先生が美少女化して、趣味のボルダリングの漫画化に挑むのか挑まないのかよく分からない漫画だが、ひたすら自分語りしてるだけなのにめっちゃ面白い。自身の作品、ちりりん(のりりん)の話について、他社のボルダリング漫画にもツッコミを入れまくる。無敵か。「電子なんで」を理由に続きの2話目が始まるかどうかもわからない。埼玉の神社が舞台のほのぼの4コマラブコメ花野さんとの縁結びは難しい 野広実由名無しマンバ通信で紹介されててKindleUnlimitedで読めたので読んでみました。縁結びのパワーがすごいおっとりした巫女・花野さんと、堅物真面目で純粋培養で育ったために全く気づかずに下ネタを言ってしまう正信の2人のお話。 普段読まないタイプの作品でしたが、正信の天然下ネタ以外とてもほのぼのしててよかったです。 埼玉にある氷川神社がモデルということで、さいたま市立漫画会館や観光館そぴあといった場所も登場して行ってみたくなりました。 うまくいってほしいカップルモブ子の恋 田村茜さいろく心がウズウズして読みすすめるペースが早くなる。 こんなウブだった時代は自分にもあったかわからないけど、これはいい作品。 みんないい子ですべていい、となってくれたらいいなぁと切に願います! 己の出自を知った少年の孤独な戦い。イムリ 三宅乱丈名無し三宅乱丈先生の他の作品も読んでいて、最近完結したとのことでイムリも読んでみました。 全26巻でとくに印象深いのは、19巻の奴隷民族が思いもかけない協力者の助けを得て見事脱走を果たすシーンです。生命力を感じる漫画トモちゃんはすごいブス 森下裕美nyaeすごいタイトルですけど、1巻表紙の女の子は本作の主人公・チコちゃんで、4巻の表紙にいるのがトモちゃんです。 どうしてこのタイトルにしたのかは、はっきり描かれてません。ただひとつ言えることは、トモちゃんの見た目は個性的だけど中身は優しさで満ちている。もしもトモちゃんがチコちゃんのところに来なかったら、チコちゃんは、車谷は、陽介先生は、アントニオ、アンソニー、ジュンユ、ミミちゃん、鯛造くん、みんなどうなっていたろうかと考えてしまう。心に澱を溜めたまま、死んだように生きるか、生きるのをやめていたか。どちらかのような気がする。 でもトモちゃんがみんなを幸せにしたのではなく、何かのきっかけで動いたものがいろんなところにぶつかって、欠けたりひび割れたりしながらも、本来の輝きを取り戻きていく、という話なのかなー、と書いてて思いました。11.27発売の作品集は絶対買ったほうがいい、たぶん僕のジル 鯨庭野愛優しくて悲しくて痛くて甘くて、鍵のかかる箱に入れてそっとしまって置きたくなるような作品でした。 トーチwebでは『僕のジル』と『君はそれでも優しかった』の2作が公開されています(20.11.05現在)。 どちらもユニコーンやグリフィン、ピポグリフといった伝説の生き物と人間による物語が描かれています。 自分以外のなにものかに対して、側にいたいとか優しくしたいというのは人間の身勝手な感情なのでしょうか。自分が傷つきたくないから、寂しくなりたくないから、愛するという言葉を使って行動するのかもしれません。 人間が作り出したものならどうなるのでしょう。教育された優しさは本当の優しさとは異なるのでしょうか。 自然に生まれ出づるものだけが真実だとしたら、ひどく人道的に道徳的に産まれ落ち、十分な教育を受けて生きてきた私たちは作られたものなのかもしれません。 愛って何なんでしょう。馬鹿みたいに泣きたくなりました。 でも、悲しいだけの物語ではありません。愛に満ちた悲しくも優しい物語です。 作品集、手元に置いておきたい。優しさも悲しさも忘れないように、鍵はかけずにしまっておきたいです。 庶民的だが哲学的、個人的だが家族的でもある酒日記実在ゲキウマ地酒日記 須賀原洋行名無しグルメ漫画といえば登場人物、特に主人公は 食の見識や味覚、調理技術に優れていたり拘りがあったり、 なんて凄い人なんだ、と読者をうならせるのが普通。 ところがこの漫画の主人公・須賀原洋行先生(実在)は 素人っぽさに溢れている。 日本酒・地酒歴は何十年にも及ぶものの、 かつては日本酒なんか旨いと思わず好きでもなかった。 ところが「夏子の酒」を読んで日本酒に興味を持ち、 仕事と一石二鳥をかねるために酒肴漫画の企画を 編集部に持ち込み、毎回、色んな酒と自作の肴を 味わう漫画の連載を始めるという、見事なまでな庶民ぶり。 酒や肴の知識もテレビやネットで吸収し、 それをなんのてらいもためらいもなく漫画にしている。 「タモリ倶楽部でやっていたから美味いはず」とか。 酒や肴の好みや拘りもあっさり変わったりする。 純米酒主義から本醸造酒肯定に変化したりするし、 酒の肴としてのオデンにもこだわりがあったはずなのに、 漫画の「おせん」を読んで改めたりするし。 だがそれだけに、無駄にカタチやミエにとらわれない、 独特な感想や意見や表現が続出する。 正直、絵は個性的ではあるが上手いとは言い難い。 ギャグやオチも結構ベタだと想う。 しかし、他の漫画家先生では絶対に出せない味を しっかりと醸し出している。 酒のセレクトも独特だし、自作の肴も 手軽なものもあるが、かなり凝ったものまで作ったりしている。 グルメ漫画で酒の肴を描くなら、簡単お手軽で読者も 作ってみたくなるものとか、逆にそこまで絶対に 手間をかけられないと諦観する豪華で贅沢品を描くか、 どっちかになりそうなものだが、須賀原先生の肴は ワリと微妙に 「美味そうだし作れそうだけれど メンドクサイから作る気にならない」 といった感じのものが多い。 読者が漫画に求めるニーズを外しているような気もする。 だが、そのへんが須賀原先生の哲学的な部分で それがよく出ている漫画、という感じがした(笑)。 実在ニョーボのヨシエさんや 息子(連載当初は未成年)も話に加わってきて 好き放題に個性的な発言を連発し各話は進行する。 酒と肴がテーマの漫画のわりには楽しい家族漫画でもある。 須賀原先生らしい個性的な 「酒のある家族日記」漫画だと想う。インテリなのか?インテリやくざ文さん 和泉晴紀starstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男全編通して細いことに対してインテリヤクザの文さんがツッコミを入れていくと内。納得いくのツッコミと納得いかないツッコミもあったりもするがおしなべて面白い。 個人的に最高だった回はぶんさんが助っ人として工場のテレビ番組をつくる回。正直すぎる内容と流れそれからのオチが最高だった。 主人公・万次が幕末を動かす話無限の住人~幕末ノ章~ 沙村広明 陶延リュウ 滝川廉治名無し沙村広明先生のファンなので読んでみました。 絵が上手く、とくに戦闘シーンが素晴らしい。ストーリーの展開もいい。キャラクターも魅力的です! 本格派でエンタメもしてる諜報(スパイ)漫画の良作スパイの家 真刈信二 雨松starstarstarstarstarひさぴよ日本はスパイ天国などとよく言われてるそうですが、実は世界各国からの工作活動をギリギリのところで防ぎ、陰で日本を守り続けてきた一族がいたのです。(という設定) その名も「阿賀一族」。800年にわたり日本の諜報活動を担ってきた一族の末裔である、父とその娘が主人公。一族の誇りを持ちながら娘には手を焼いてる父親ですが、いざ政府から仕事の依頼を受ければ、各国のスパイたちを相手取り、情報戦や派手な戦いを繰り広げます。次第に娘の方もスパイの才能が開花して…。 原作は真刈信二氏ということで、設定やストーリー構成は言うまでもなく本格派。しかし落ち着いた展開ばかりでなく、映画のようなエンタメ要素(アクションやお色気シーン)もバランス良く盛り込まれています。作画も非常に洗練されていて、重厚感のあるストーリーにふさわしいカッコ良さがあるのです。 何かきっかけさえあれば、もっと人気が出たはずの作品だと思うのですが、6巻という微妙な巻数で終わってしまいました。せめて10巻くらいまで続いても良かったのに…。最新の情勢を取り入れて、いつか続編とか始まったら面白いと思うのですが。中学生の時に読んですげー好きだったオフィス北極星 真刈信二 中山昌亮starstarstarstarstarマンガトリツカレ男俺の全く知らなかったアメリカの訴訟社会というものなんとなく理解させてくれた漫画。俺に真刈信二と中山昌亮に対しての絶対的な信頼感を植えつけた漫画でもある。 個人的に印象深い話は最初の「電話機のノイズ」 と「砂の匂い」日本側のルールとアメリカのルールの考え方などがわかりやすく説明されていた。 あと定期的に事務所のパートナーが変わるんだけどやっぱり一番好きなのはミスサマーかな。自分の夢に向かって居心地の良い事務所を退職するすげーいい キャサリン・アイリスのコンビも印象深くてや後はギャラのアップを提示したけど 条件を見て別の職場に行くという合理的な部分が今まで読んだ漫画ではなかったので良かった。 週に一度と言わず何度でも自分にごほうびあげましょうよごほうびごはん こもとも子野愛 咲子ちゃん一生懸命でめちゃくちゃ大好きです。頑張って働いて週に一度ごほうびで美味しいものを食べることを楽しみにしているOLさんです。食べるのも作るのも外食も全力で楽しんでるのがいいし、食べてるときの幸せな表情がとにかく可愛いです。お花の髪飾りも眼鏡も可愛い。同僚の小湊さんも可愛い。 咲子ちゃんの可愛さは造形だけじゃなくて、一生懸命なところがよいんですよね。週に一度のごほうびごはん制度をはじめたきっかけのエピソードは、田舎から上京してきた頃や新社会人として就職したばっかりの頃のことを思い出してほろりときちゃいました。思わず応援したくなっちゃう女の子、それが咲子ちゃんなんです。 妹の友達のさつきちゃんをもてなすエピソードも好き、主任と梅干し割飲むエピソードも好き、優しくて人間味あふれるお話がいっぱいなんですね。 今日や明日が憂鬱なひとも、頑張ったあとは自分へのごほうびあげましょうね。そしたら咲子ちゃんみたいに優しくなれるはずなので。 明日の分もって作り置きしたお料理全部食べちゃうのも可愛い。わかるわかる。 撮る/撮られる三角関係彼女とカメラと彼女の季節 月子あうしぃ@カワイイマンガ舞台は岩手県盛岡市。高三のあかりは写真を撮る同級生・ユキと出会い、新しい世界を教わり、恋をする。 写真家を目指すユキと、彼女を追うあかりの撮る/撮られるが入れ替わる関係性。写真から互いの心を知る繊細さ。傷つく顔を撮らずにはいられないエモーション。「写真」を介して伝えられる感情は、多彩だ。 あかりの恋を軸に物語は進むが、あかりに恋する野球部の凛太郎、幼馴染の凛太郎を見つめるユキという三角関係が生まれ、切なさを加速させる。 それぞれが互いの弱さにつけ込み、都合良く築く関係性は、一時の安心の後、容易に崩壊する。その度に突きつけられる本心に、耐え切れず剥き出しになる感情は息苦しい。 一見「百合に挟まる」凛太郎だが、彼の恋心と真心が次第に見えると、彼のままならさが可哀想になってくる。彼も含めた三人それぞれに「受け入れられなかった」という瞬間が描かれ、崩れ落ちる苦しみの物語には〈三人の〉曲げられない恋心があり、それを突き詰めた先にある終局に感極まる。 三人のその後の、平和を祈りたくなる物語だ。二人で一人って・・・。ダブル 野田彩子starstarstarstarstar干し芋役者が、役者の友人のために全てを投げうってプライベートまでも支えて、自分より友人のことを中心に考えて生活していられるって、どうなんだろう? 自分の才能に限界を感じているので、少しでも、役に立つならと心から思えるのだろうか? 二人でひとりって、いつまで続けられる? 多家良が自立していくことで、友仁にどんな変化が起こってくるのか? 本当の自分の気持ちに気づいていくのか? 色んな疑問を今後の展開で楽しみたい。かわいそうな男がAV男優になって元気になる話AV男優はじめました 蛙野エレファンテさいろくそして始まったAV男優。見た目がかわいいと思ってたらどうやらカエルなのだそうな。オタマジャクシを出すからカエルなんだとか(シモネタでした) そもそものAV男優という仕事の裏側の話(どうやって構成されてるのか、撮影してるとどんな状況なのかとか)を説明してくれてる感じ。勝手な印象でAV男優って履いて捨てるほどいるのかと思ってたけどそうでもないのかも(ごめんなさい) なんでこれに辿り着いたのか忘れたけど…とりあえず面白かったので2巻を待ーつ! 原作よりも漫画の方が好きなバトル・ロワイアル 田口雅之 高見広春starstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男島でクラスメイト同士で殺し合いをするがどうも中学生には見えないキャラクターとむちゃくちゃな表現で話が進んでいく。やっぱり田口雅之の絵では独特で最高だった。 川田章吾がどう考えても中学生じゃなくおっさんにしか見えなかった 。 戦争の転換期ホークウッド トミイ大塚ナベテツ騎士が名乗りを上げ、戦場で一騎討ちをしていた時代。中世の戦争は殺伐としていても、どこか牧歌的だったと思われますが、この作品はそんな時代が終わりを告げる転換期を描いています。 野心に燃える傭兵部隊の隊長・ホークウッド。英仏百年戦争のアイコンと言えばジャンヌ・ダルクですが、恐らく彼のように野望を持った人間も恐らく存在したのだろうと思います(洋の東西を問わず、立身出世を成し遂げた英雄と、途半ばに倒れた多数の人間が歴史を動かしてきました)。 戦場の主役が、騎士から無名の兵士へと替わる。それは、戦死者が増大する所謂「殲滅戦」への入口となっていきます。 戦場にロマンはない。「狼の口」と同様、そんな現実を教えてくれる作品です。不思議な才能野ばら 高田築かしこ高田築、初めて読みました。コメディー、ホラー、サスペンス、SF、ラブストーリー、こんなに何でも描ける人は初めて見たかもってくらい色んなジャンルの漫画が収録されてました。短編集と言わずに読み切り連作集と言ってるのもいいし、総じてタイトルが「野ばら」なのもいいです。あまりにもテイストがバラバラなので全部読み終わると奇想天外な一冊という印象が残りますが、一作ごとに見ていくとシンプルな面白みがそれぞれに詰まっていて、どれも傑作だなと思いました。女の子の裸とかエッチなシーンもあるんですがサラッと描いてるところが好きです。というか全体的に手こずって描いたようなカッコ悪さを感じませんでした。とにかく初めて高田築を読んだ感想は「不思議な才能を見たな〜」です。 最近この良さがより理解できるようになった気がする家栽の人 毛利甚八 魚戸おさむstarstarstarstarstarマンガトリツカレ男主人公は最高裁判所判事の息子でと本人もの成績優秀だが、少年事件の解決と彼らの更生に使命を感じて地方裁判所で働いている。 扱うのは大きな事件とかでなく離婚やら相続問題や家庭の問題などのテーマが多く主人公が植物と絡めながら問題を解決していく。 日頃は温厚派っぽいがたまにすごい厳しい時もある。昔も良かったけど今読んだ方が面白い 零戦搭乗員の日常を描いた物語ヨーソロー!! ―宜シク候― 三島衛里子かしこ三島衛里子先生の描かれる軍人があまりにもカッコよくて、最初はやましい気持ちで読んでいました。しかし主人公の戸澤が何の迷いもなく国の為に命を捧げようとする理由が悲しい生い立ちにあることが分かったのと同時に戦況も悪化していき、物語から目が離せなくなっていきます。戦時中であれども現代に生きる我々と変わらない日常を過ごしていたことをユーモアを交えながら描きつつ、いつでも死が身近にあったことも彼らにとっては当たり前だったし、そういう時代を生きていた人が今もいることを気づかせてくれます。とはいえ残酷ではなく誰もが手に取りやすい表現になっているのがいいなと思います。もちろん軍服や戦闘機のカッコよさに惹かれて読み始めるのもオススメです。個人的には戸澤の肉体美も素晴らしいと思いますが、眉毛が一番好きなポイントです…!<<374375376377378>>
ダンジョン内に弁当お届け!配達人・カイエン君は冒険者・怪物の区別無く配達するが、邪魔する奴には容赦無し!超強い配達人だが、彼は友達が欲しい! 決してコミュ障では無いのに、友達に異様に拘るカイエン君。彼の望みは次第にいい様に利用され始め、「トモダチ」を餌に頑張らされるカイエン君、なかなか可笑しな事になっていく。矢鱈強いので可哀想では無く、笑えるコメディになっている。 ダンジョンのボスも冒険者も、分け隔てなく付き合うカイエン君の、気持ち良さとアホっぽさが可愛い! 食漫画としては食材がよく分からないので見所は無いが、和風な世界観とペンのタッチがとてもマッチして、不思議かつ勢いのある、楽しい冒険譚になっている。 (連載時は「ダンジョンデリバリー」となっていたのかな?) ◉◉◉◉◉ 巻末の読み切りは、主人公が自分で描いた異世界モノ漫画の主人公に転生してしまう話。自分の描いた話の駄目さにウンザリしながら、創作に盛り込んだ現実がリンクし、切実になっていく。この作品を傑作にするには……?