週刊ヤングジャンプ1億円40漫画賞受賞作 歴史 大賞+審査員特別賞
歴史部門の大賞にふさわしい素晴らしい読切。
過酷な状況下で、自由と尊厳と友人を守り抜いた女性の気持ちが、現代によみがえり意志が繋がっていく。
これは泣いちゃうよ…。
現代で感じるちょっとした不自由と幼い抵抗、そして思いを馳せる過去の不自由苛烈さと抵抗の強い意志が対比されるうえで同じ見た目の少年少女として描かれるのもよかった。まさか海で手紙入りの瓶を拾ったことからこんなことになるなんて思いもしなかった。
日常的な「部活に入らなきゃいけない」という身近で小さい入り口からだったからこそより話に広がりを感じた。
読んでて、途中で読切だったことを忘れてしまうくらい濃くて強い話だった。
いまの自由を噛みしめて先人たちに敬意を表す。
【週刊ヤングジャンプ 1億円40漫画賞受賞作 歴史 大賞+審査員特別賞】仲良しの女子高生2人組・リンゴとチトセは、ある日、浜辺で小瓶に入った日記帳を拾う。その日記帳には、かつて、とある時代を生きたひとりの少女の独白がしたためられており…。(週刊ヤングジャンプ2021年2号)