青年マンガの感想・レビュー15397件<<365366367368369>>地図にない場所感想#1巻応援地図にない場所 安藤ゆき名無しネタバレでもなんでもないこと言うとこの作中で主人公が「俺より終わってそうなやつが見たい」独白するんですよ。 こんなの共感しかないと思いませんか。 流石に中学生の「もう終わった」は共感できないし人生ナメてんのかと思ってしまいますがどの年齢でも自分より最低なやつをみてホッとしたいと思うのはもはや人間の本能か何かだと思います。 まだ一巻ですが簡単に言うと「落ちた人間」と「落ちたと思ってる人間」の話かと。 真逆な、いや、似ている境遇の人間が出会った時にどう言う化学変化が起きるのか。 面白いなと思ったので一巻応援です。 テセウスの船、東元俊哉の新連載…プラタナスの実 東元俊也 東元俊哉名無し壮絶なストーリーでありながら家族の繋がりみたいな物を書かせたら一番な方だと思っています。 小児科医モノは多々あれど、なぜかスッと頭に入ってくる気がします。 症状からあらゆる可能性を考え出してしかもそれをつなぎ合わせて一つの病名に結論づける。 どの医者もそういうことをやっているのだとは思いますが、小児科医とはなかなか言葉で説明してもらえないぶん難しそう…。 主人公の人柄が一話の段階で垣間見えるのがいいですね。 どっちかっていうと子供を見る大人というより子供と一緒の目線になって看る大人。 しかもそれが嫌味たらしくなく、自然とできる。 本職の小児科医はどんな方が多いのかわかりませんがこんな小児科医が多かったらいいだろうな…。 というか自分が子供で腹痛だった時に診て欲しいw まだ7話そこらですがもう10巻ぐらいのコミックスで読んでみたさあります。頭の中で何度もシーンを反芻してしまう岸虎次郎作品集 冗談だよ、バカだな 岸虎次郎名無し発売当時もよく本屋で見かけていて「すごいエロそうだな…」と思っていたのですが、やっぱりそうでした。マンガ・エロティクス・エフに掲載されていた作品なのでテーマがエロなのは当たり前なんですけど、読んだ次の日も頭の中で何度もシーンを反芻してしまう中毒性がありました。新しい性癖に目覚めそうです。 失恋して入水自殺しようとしたお姉さんと少年、女の子より可愛い男子高校生と男友達、女学生に襲われる教師、太宰治に心酔している少女達…。どれもインパクトある話ばかりなので、一人でこっそり読むのがオススメです。おのでらさんが贈るタイトル通り最強除霊ギャグ漫画!100%除霊する男 おのでらさんstarstarstarstarstarたか※ネタバレを含むクチコミです。 2052年、人型アンドロイドと人間の関係を描いたSF! #完結応援アンドロイドタイプワン YASHIMAたか※ネタバレを含むクチコミです。キャラクターが魅力的!ご注文はうさぎですか? Koi名無し暗い話がなく読んでいていやされる作品です。キャラクター達もそれぞれ魅力がたくさんあり、好きになってしまいます。 「内容がない」という人もいますが、読みすすめていくなかで徐々にキャラクターたちが成長しているのがわかるので、そこも本作の魅力のひとつだと思っています。黒猫は不吉の象徴だとよく言うが…黒猫 郷本名無しねこだまりでもふもふ猫たちの悠悠ライフを描いた著者の猫マンガ最新作。これまた、ねこだまりとは全く違うイメージですごい。あと男性キャラクターが二人しか出てこないのも新鮮でした。 ストーリーはあまり掴み所がないけどじわじわくるホラーっぽさがありました。世にも奇妙な物語でありそう。ともかく猫の描き方が上手いから、最後のコマはゾッとする人と、「猫かわいい」の人と分かれそう。 小説を書くためにヒロインとの出会いを待ち続ける男江波くんは生きるのがつらい 藤田阿登ANAGUMA小説家志望の江波くんは理想の処女作を書き上げるため、実生活で運命のヒロインと出会いを待ち続けているという思い込み激しい系の陰キャ大学生です。 しょっちゅうカワイイ女の子との遭遇イベントを発生させてるのですが、なんだかんだ理由をつけて「ドラマチックじゃない!不採用!」とすべてのフラグを叩き折り、自らの殻に篭もろうとするありさま。読んでる側としては「十分ドラマチックだから!」とキレそうになること間違いなし。えっ…選り好むな…! 情けない態度ではありますが実のところ「これくらいのドラマではいい小説を書けないかもしれない」という執筆へのプレッシャーからきているものなのです。単純なロマンチストというわけではなく、江波くんの場合は女性との距離と創作への怯えが密接に結びついていて、これが面白いところですね。 そんな彼のイカれた生態に目をつけたのが同級生の清澄さんで、この女もヤバい。江波くんの自我が苦しむさまを見ることに快楽を覚える愉悦系ヒロインで、彼の周囲をかき乱し続けます。江波くんVS清澄さんの自我バトルが衝撃の形で決着する最終回、見届けてほしい。 江波くんの生き様を通じ、創作と自意識が孕む闇が炸裂しながらも面白かわいく描かれています。身に積まされながら楽しく読めました。江波くんのデビュー作読んでみたいですね。このパターンは新しい…!本田鹿の子の本棚 佐藤将さいろく目の付け所が良いというか発想力の勝利ではないか。 父が娘がどんな本を読んでいるのか気になって仕方ないというところから始まる「娘の本棚を覗き見る」のが繰り返されていく。 読んでみたところをマンガで表し(ただし本作で描かれる登場人物達の見た目は父親の想像するイメージで、鹿の子のイメージするソレ=栞の自作絵とは異なる)そこからしっかりオチに繋げるところは永続的に繰り返すことが出来るマンガの新しいカタチだと思った。 単行本では話と話の間に途中で出てくる作家などの設定資料のようなものが出てくるのだが、梶○一騎のような作家が出てきてたりするのもとても良い。 このノリはジェネレーション的に近いものを感じるなぁ 2巻(天魔大戦篇)になってから色々パロディがすごいのもまた一興。練習山本直樹 最新作品集 山本直樹名無し読んでいて何故か 日本赤軍?を彷彿とさせた。 何か狂ったおじさん二人とおばさん二人に見えた…何故?? と思ったら作者様60歳!!!? エロ漫画ではない気がします。 ギャグホラーかな それは愛だった手指の鬼 鏡ハルカ野愛これは凄いそりゃ大賞になってもならなくてもなんにせよ世界に見つかりますでしょ、と。 優しくて美しい鬼の忘れられない記憶。 優しくて美しい鬼との忘れたいような記憶。 鬼の気持ちに寄り添えば、救いのある物語のような。 よかったね、とは言えないけれど。 それは愛だったと気づくのは、すべてが終わってからなのかもしれません。泣いたTie your shoes 川合円名無し子供の頃の、些細ではあるけど大人になっても決して消えない心残りってある。大抵の場合は、死ぬまでそのままか、自然消滅するかだろうけど、この話ではちゃんと決着がつくところがものすごく気持ちいいし、感動した。 言葉の通じない異国の人間に親身になることって結構難しい。どうしても子供に対する態度みたいになってしまいがちで、相手の人となりを知るに至るまではかなりの時間が必要。 出会ってからたった4ヶ月で、友達といえるのかも微妙な関係のまま別れることとなってしまったウィリアムとノゾム。大人になってから再会したとき、当時は見えなかった(見ないようにしていた)事実を知ることに…という話でした。再会によってあの一緒にゲームしたりした短い日々が宝物に変わったんだと思うと、泣けます。美術館でのお仕事わくわくライフ!美術館のなかのひとたち 黒田いずまANAGUMAそういえば美術館の学芸員が活躍するマンガって『ギャラリーフェイク』くらいしか読んだこと無いかも…と探していたら発見しました。 新人学芸員の近江さん、解説担当・森さん、展示担当・八斗島さん、監視担当・山之井さん(+謎の館長)を通じて、美術館のひとってこういう仕事をしているんだというのがわかりやすく描かれます。絵柄はとってもかわいいんですがこの4人の掛け合いがスピード感あって切れ味鋭いのが好き。 毎回力を合わせて展示を作り上げていくようすが「学園祭のノリだ!」って何度か作中でも表現されてましたが本当に楽しそうで、実際あったら行ってみたくなるような素敵な展示が次々出てきます。 端々に仕込まれた「あるある」は美術館の内情に詳しいひとや学芸員資格を持ってるようなひとが読んでもきっと面白いと思います。(胃が痛くなることもあるかもですが…) 「芸術ってゆるく楽しんでもオッケーだよね、いっちょ美術館行ってみっか!」という気持ちになる、にぎやかなマンガです! 学芸員がファラオにご飯を作る「シエベセスウ♡」な読切身代わり献上飯 岩井トーキ名無し※ネタバレを含むクチコミです。憧れの悪の女幹部を目指して…リリィガ様とお呼び!~新人女幹部研修中~ 藤田阿登名無し悪の女幹部に憧れて悪の組織キメキメ団に入団したリリィガ様。正体はなんと女子高生・蛇山凛々子!女幹部ものも随分増えてきて「あ、自分これ好きなんだな…」って最近自覚しました。 幹部なのに新人っていうギャップが効いてて、先輩の下っ端より偉そうにしたりお仕置きしたりしながら徐々に「女幹部とはなんぞや」というものを見つけていくのが面白いです。武器とか通販で買ってるんだ…。 基本はアホっぽかったりちょっとエッチなノリですが、リリィガ様に目指すべき悪の美学というか、ブレないポリシーがあるので見ていて気持ちいいです。クライマックスの口上はかなりカッコイイ。 コメディ要素を出しながらアツい展開も描けそうで可能性感じました。連載してほし〜!妄想おさかな天国オフィスラブコメ恋する空中魚 南文夏名無し前作もそうでしたが、ファンタジックな設定の中に多くの人が抱える悩みとか問題が描かれてるのが印象的な作家さんで、いつも新作楽しみにしてます。 今回の主人公は、心がモヤッとするとまわりに海が発生して人間が魚に見えてしまう空想癖の持ち主。いつもボーッとして上手くいかなくて「自分なんか…」と塞いでいるなか、運命の人と出会います。が、親しくなるにはいくつかの試練を乗り越えないとならないぞ!頑張れ!というお話。 こういう妄想だったら私もしたい!と思います。雨の日も楽しそう。タコだけが友達ってのはちょっと悲しいけども。矢野さんのあざと可愛さは反則ギリギリかな?笑 定時制高校に通う人々の胸打つドラマ高校生を、もう一度 浦部はいむ兎来栄寿『あ、夜が明けるよ。』や『僕だけに優しい君に』で去年話題となった浦部はいむさんの新作です。端的にとても素晴らしかったです。 定時制高校へ実際に通っていたという作者によって、定時制高校の日常の悲喜交交が解像度高く描かれます。 主人公は、昼間は工場で働きながら夜は定時制高校に通う21歳の女性。周りより少し歳が上であることに引目を感じ、体育の時間にペアになる相手も見つからないというところから始まります。 それ以外にも、沢山の大なり小なり訳ありのキャラクターが登場し、群像劇が織り成されます。 真っ直ぐ一番人が多い通りを歩むだけではなく、脇道に逸れたところに咲いた花やそこでしか見られない景色に出会いながら、自分のペースで進んでいっても良いし、むしろその方が他の人が経験できなかった素晴らしい体験を得ることができるかもしれないのが人の生きる道です。 色々な人に出逢って、良いことも悪いこともあって、気づいたら前より人に優しくできるようになっていて、それが切っ掛けで人生が少しずつ良い方向へと回っていく。その様に、静かでありながら大きく胸を打つ感動を貰いました。 一冊を読んだ時の満足度は今年読んだ中でも上位で、ぜひお薦めしたい作品です。雨が降っても晴れている。そんなこともある恋。明日の恋と空模様 伊藤正臣兎来栄寿『マグネット島通信』、『タネも仕掛けもないラブストーリー』の伊藤正臣さんによる、オムニバス形式の恋愛物語です。 思春期の少年少女たちに湧き起こる感情が、さまざまな気象の変化に擬えて描かれています。『天気の子』の番宣ではありませんが、天気ひとつで私たちの気持ちはいとも容易く変わってしまい、しかもそれは恋心と同じようにアンコントローラブルです。 『マグネット島通信』の時に絵の魅力が更に向上して、そこで描かれる島の空気感がとても心地良かったのですが、その描画力が今回は天気という不定形のものを描く際に万全に生かされていると感じます。 基本的に1話完結で、他のお話で登場したキャラクターが別のところでも登場し、全く別の側面を見せてくる構成により人間の多面性を巧みに表せています。ストレートに悪役として描かれる人物にも、もしかしたら裏では何かあるのかもしれないと思わされます。 個人的に特に好きなのは、「天気雨の定理」。中学時代に学年1位と2位だった男女が、高校でも周囲の雑音を遠ざけて勉強に集中したいがために、お互いに付き合っていることにするというお話です。 「梅雨明けモラトリアム」で、タイプではない男子に告白されて真剣に悩む話もリアルで味わい深かったです。野球を知らない女子が野球に興味を持つ話山本昌はまだ野球を知らない クロマツテツロウ マルヤマ名無し名前のせいで?野球に興味がない、むしろ嫌いな幼少期を過ごした山本昌子ちゃん。そんな彼女は高校の新歓会で見た野球部の主将の勇姿に一目惚れ。そこから初めて野球に興味を持ち始める、というおはなしです。昌ちゃんの野球観察デイズが始まりました。 どこに向かってるのかまだよくわからないですが、、、絵は抜群に可愛い。 デリヘルの社長が店を守る手段は…そう、暴力!!バタフライ 東元俊也名無し漫画ゴラクスペシャルで連載されていただけあって過激です。デリヘルの社長がルールを守らない客や、店を荒らすヤクザを暴力で懲らしめる話です。エロよりも暴力がメインのエンターテイメント漫画ですが、同業者からのルール違反の引き抜きや、騙されてAV出演させられた女の子など、業界の闇についての話もありました。女の子には優しいところが「フルーツ宅配便~私がデリヘル嬢である理由~」との唯一の共通点です(笑) 絵柄は変わっていませんが、何も知らなければテセウスの船の作者さんだと気づかなかったかもしれません。いろんな雑誌で描かれてた作家さんなんですね。そこに救いはあるのか報復刑 トータス杉村野愛週末キッチンと丼とこーい!が好きすぎて、読むのを避けてきたこの作品。 絶対ほのぼのしてないだろうし飯作ってないだろうし、カズさん達に似たキャラクターが出てきて苦しんでたら嫌だもん。 と思ってたんですけどやっぱり興味はあるので読んでみました。 comicoのチャレンジのときの絵柄に近い!と懐かしさに浸る間もなく、なんの救いもない殺人が描かれます。 殺された人間の家族が殺人犯に報復する権利が与えられた世界の物語。 読み進めるたびに浮かび上がる「自分ならどうする?」という問い。 「やるかも」と「できない」を行き来するうちに、「報復をしてはならない」という考えがすっぽ抜けていることに気づき、自分が怖くなりました。 それで救われるならば、と思ってしまう気持ちも正直あるけれど…愛する者を奪われた挙句、人を殺した事実までつきまとう人生、どこまでいっても救いがないように思えてしまいます。 だからといって、報復なんてダメだとは言い切れないんだよな…。 ぜひ自分に置き換えて考えてみてほしい作品でした。 辛いから週末キッチン読むぞ最初の数巻が凄まじいドラゴンヘッド 望月峯太郎にわか序盤の展開が凄い。展開にすごく引き込まれた。似たジャンルはあるのに言葉回しやビジュアルにオリジナリティが溢れていて、ほかにない作品だと思った。 中盤からラストにかけては、収拾がつかなくなったか、あるいは読者が追いつけなくなったんじゃないかなーと考えている。自身もなんというか、必要なストーリーが欠けているような感覚に陥った。 諸星大二郎試論 ~きわめて視覚的な、きわめて即物的な~マッドメン 諸星大二郎影絵が趣味諸星大二郎といえば、民俗学的であったり、神話的であったり、異界的であったり、幻想的であったりと語られ、じっさいに柳田国男の研究書やクトゥルー神話を愛読している一面があったり、扉絵や表紙の絵などからはたしかにシュルレアリスム作家ダリの影響を彷彿とさせずにはいられない。しかし、これら数多の要素は諸星大二郎について何か説明するひとつひとつの所以にはなりえようが、漫画家・諸星大二郎を語るさいの言葉としてはどれをとっても全てを合わせてみても片手落ちになっているような気がしてならない。 さきほどシュルレアリスムという言葉を出したが、これを日本語に訳すと超現実主義となるらしい。超現実とはすなわち、現実を超えるということであり、これを画家という立場に合わせて言うなれば、目に見えない何かを描くということになるだろうか。まさしくそのようにして幻想画家としてのダリが生まれている。ところで、ある種の民俗学にしても、神話にしても、異界にしても、幻想にしても、それらはひとしく目には見えないもののはずだが、じっさいのところ諸星大二郎の漫画ほどよく目に見えるものもないのではないか。衝撃の連載デビュー作となった『妖怪ハンター』では民俗学的な切口から、いきなり異界がひらけて、ヒルコなる怪物との遭遇が為されるが、本来ならば目には見えない異界なるものが、これでもかというぐらい目に見えるように描かれている。さらなる衝撃の長編デビュー作となった『暗黒神話』では、よくよく読んでみればふざけているのではないかと思うぐらい唐突に、これまた異界がひらけて、神話の怪物がしっかりと目に見えるように描かれている。諸星大二郎という作家は、目には見えないはずの、手では触れられないはずの幻想的な何者かとの遭遇をあまりに唐突に意図も簡単に描いてのけ、しかも、それらの怪物たちはふつうの現実の人間であるところの登場人物に、まるで自身の存在が幻想の産物ではないこと示すかのように、抜け目なく傷まで負わせてゆくのである。 まさに『暗黒神話』は主人公の少年が異界の怪物と遭遇するたびに四肢のひとつひとつに傷を受ける物語であったし、『壁男』では壁男が壁ごと人型にくり抜かれて倒れてきてアパートの住人に傷を負わせるし、『鎮守の森』では男がいきなり異界に迷いこみ目に怪我を負いながら十数年も放浪したのちに汚れたそのままの姿でいきなり現実に戻ってくる。 さらには異界やその怪物ばかりではなく、諸星大二郎の真骨頂とも言うべきは、本来は目に見えるはずもない人間の内面の感情のようなものをあっけらかんと視覚的に描いてしまうことにある。まさしく『不安の立像』では不安という名の目に見えない感情が外套の影のような姿で描かれ、『夢の木の下で』ではひとの内面での変化が植物が枯れることで如実に描かれ、『遠い国から』のとある惑星ではひとがもの凄く感動したときにすぐその場で自殺をするように描かれ、『感情のある風景』にいたっては感情がそのまま目に見える文様として描かれている。 諸星大二郎の漫画はこのように幻想的であったり超現実的というより、むしろ、視覚的過剰によるきわめて体験的なものとして私たちの目に飛び込んでくる。そこで私たちは何かの幻想や超現実に想いを馳せる必要などまるでなく、向こうの方からすでにいきなり唐突に、視覚的現実としてそれが目に突き付けられている。 あるいはマッドメンや縄文人をはじめ、身体に傷を負う(入れ墨を負う)という行為は、神や異界の存在を現実のものとして視覚的に示すものだったのかもしれない。5巻はアニメでは未放送の話NEW GAME! 得能正太郎名無し5巻はアニメでは未放送の高校時代の話であり、いつもとは言った雰囲気を楽しむことができました。青葉が大学に行かずに就職した経緯が分かったので、読んで本当に良かったです。 <<365366367368369>>
ネタバレでもなんでもないこと言うとこの作中で主人公が「俺より終わってそうなやつが見たい」独白するんですよ。 こんなの共感しかないと思いませんか。 流石に中学生の「もう終わった」は共感できないし人生ナメてんのかと思ってしまいますがどの年齢でも自分より最低なやつをみてホッとしたいと思うのはもはや人間の本能か何かだと思います。 まだ一巻ですが簡単に言うと「落ちた人間」と「落ちたと思ってる人間」の話かと。 真逆な、いや、似ている境遇の人間が出会った時にどう言う化学変化が起きるのか。 面白いなと思ったので一巻応援です。