週末キッチン丼とこーい!が好きすぎて、読むのを避けてきたこの作品。
絶対ほのぼのしてないだろうし飯作ってないだろうし、カズさん達に似たキャラクターが出てきて苦しんでたら嫌だもん。
と思ってたんですけどやっぱり興味はあるので読んでみました。

comicoのチャレンジのときの絵柄に近い!と懐かしさに浸る間もなく、なんの救いもない殺人が描かれます。
殺された人間の家族が殺人犯に報復する権利が与えられた世界の物語。
読み進めるたびに浮かび上がる「自分ならどうする?」という問い。
「やるかも」と「できない」を行き来するうちに、「報復をしてはならない」という考えがすっぽ抜けていることに気づき、自分が怖くなりました。
それで救われるならば、と思ってしまう気持ちも正直あるけれど…愛する者を奪われた挙句、人を殺した事実までつきまとう人生、どこまでいっても救いがないように思えてしまいます。

だからといって、報復なんてダメだとは言い切れないんだよな…。
ぜひ自分に置き換えて考えてみてほしい作品でした。

辛いから週末キッチン読むぞ

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