青年マンガの感想・レビュー15387件<<228229230231232>>いやおもしろ!!平和の国の島崎へ 瀬下猛 濱田轟天たかなんだこれは!!?遅まきながら1話を読みましたがむちゃくちゃ面白かったです。 子供のころに海外テロ組織による事件に巻き込まれ工作員として育てられた男が、念願叶って祖国日本で普通に暮らすことになる……という非常にヘビーなストーリー。 設定的には『ファブル』と似たモノがあるけど、心無い日本人からガイジン扱いされるナショナリティの問題なども描かれて読み味が全く違うのが楽しい。 本人が漢字が読めないと言っているとおりセリフにひらがなが多いのが臨場感に繋がってて好きです。 主人公はせっかく帰ってこれた日本に馴染もうと少しずつ努力しているものの、「戦場に戻るまで340日」というナレーションが不穏……。 早く2話読みたい!! 史上初?顔ダニ擬人化マンガけあなだいすき♥️かおだにちゃん たばよう名無し※ネタバレを含むクチコミです。死んだ父が残したのは「手」 #読切応援手 坂口心臓nyae※ネタバレを含むクチコミです。「祝福王」読んでみた祝福王 たかもちげんstarstarstarstar_borderstar_borderかしこ主人公が教祖になる話ですが、超人的な能力がちゃんとあるので怪しい話ではありません。少年時代から正平閣の教祖になるまでは分かりやすくて面白かった。特にイベントに参加したおじいさんの戦争に翻弄された人生を舞いによって昇華するシーンが好きです。煉獄に行ってからは自分の理解を超える話になってしまいましたが、何万人の群衆シーンが毎回あってこれを週刊連載で描いていたと思うと圧倒されます。終わり方にも納得しましたが、礼子と橋本が同時に身籠った子供はどうなるのか気になりました。 連載になって嬉しい咲宮センパイの弓日 天野茶玖かしこ去年、読切だったのが新連載として帰ってきた!めっちゃ嬉しい! 弓道部の後輩が憧れる咲宮センパイは、プライベートだと超天然。 でも凄腕の殺し屋でもある。もちろん標的は弓で狙い撃ち。 基本はギャグマンガ! だけど殺し屋としてのクールな一面とのギャップもたまりません。 このコマかっこよすぎ…。ひとりだけどひとりじゃない朝ごはんあさひごはん 小池田マヤ野愛高校生のあさひくんが1人で朝ごはんを作るお話。 夕飯の残り物や冷蔵庫にあるものでささっと1人ご飯だけど、料理人だったじーちゃんの幽霊と一緒だからさみしくないのです。 トーストや丼など簡単なものが多いけど、ちょっとひとひねりしたレシピが多くて面白い。 セロリと高野豆腐としいたけの水餃子が美味しそうなので寒くなったら作ってみたい! 中世的な顔立ちで背が低いあさひくんと、長身でちょっとワイルドな女の子小山さんの恋がはじまりそうではじまらない関係性もかわいい。 お弁当におにぎりじゃなくて海苔巻き持ってくのもいいなあ。父を焼くの感想 #推しを3行で推す父を焼く 山本おさむ 宮部喜光用賀の長老・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ ・特に好きなところは? ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! ドン・ボルカンの感想 #推しを3行で推すドン・ボルカン 次原隆二マンガトリツカレ男・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 30年以上タイトルを間違って覚えていた・・・そういやこせきこうじの「ペナントレース やまだたいちの奇蹟」と同時期ぐらいにやっていて野球漫画が多いなと思っていたな ・特に好きなところは? 昔はわからなかったがジャンプっぽくない人情話が多いところ。あの時代のジャンプに人情話は難しいだろ ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 小学生当時に読んだ時よりも面白かったな。全二巻とあるが正式には全1.5巻ぐらいで二巻に読切が2作入っていたけどそれも面白かった。 あいかわらず描き込み量がすごい空来船打払令(読切) 加藤文孝名無し三千年目の神対応ファンだったので新作嬉しいです。相変わらずの描き込み量と摩訶不思議な世界観…めちゃくちゃ短かったけど面白かったです!!ザ・南先生ザ・ファブル The second contact 南勝久名無し今週のヤンマガに掲載された、アシスタントさん2人が描いた南先生の日常マンガ。とてもほっこりした https://twitter.com/magazine_young/status/1556412369156288512?s=20&t=9H0yVFK07B05ldnGnHB6LQ 死後出版の感想 #推しを3行で推す死後出版(読切) 田中現兎マンガトリツカレ男・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 掲載誌のヤングキングBULLっぽくない読切だな。なんとなく読み始めたけど予想以上に面白かった。 ・特に好きなところは? 主人公の「死後出版じゃなかったら書けなかった気がする」までの流れ。 ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 全く知らない作家だったが他の単行本を読んでみたくなるくらい面白かった ブラック横山光輝単行本未収録傑作集 死神 横山光輝かしこ単行本のタイトルになってるだけあって「死神」が1番面白かったです。こういう主人公が死神になっちゃうオチってよくあるはずなのに上手いことダマされました。好奇心は身を滅ぼすっていうことよりも、前任の死神の消滅の仕方が後味悪いのが大人向けの漫画っぽくていいですね。2番目に好きなのは「汚れた勝負服」かな。ラスト1ページで主人公が極悪人だったことが判明するダイナミックさに驚いた。7巻の展開がすごい #完結応援女子攻兵 松本次郎 新潮社編名無し「女子攻兵」に乗り込むパイロットは段々と自我が女子高生のそれに侵食されてくる(俗っぽく言うとSAN値が削られる…みたいな)設定があるので、幻覚やフラッシュバックなど、元々サイケデリックな表現が特徴の作品ではあるのだが、それでも7巻はちょっとすごい。 終盤、作中を貫く狂気の根源に迫る、エヴァンゲリオンで言うところのネルフ最深部みたいなところにいよいよ乗り込む展開がアツいのだが、7巻に入った途端一気にようすが変わる。 セカイ系ということばが浸透して随分経つような気もするが、やっぱり本作みたいに舞台装置そのものを揺らしながら描くような作品ってすごいと思ってしまった。 パリの女性達を記述する少女 #1巻応援河畔の街のセリーヌ 日之下あかめあうしぃ@カワイイマンガ舞台は十九世紀、膨張をはじめたパリ。十四歳の少女が老紳士に請われるがまま、さまざまな職業を体験する物語。 端正で美しい筆致で、笑わない少女と職業夫人たち(時に男性とも)の出会いが描かれる。派手な演出は少なく、冷静に描かれることで、少女の心の僅かな機微、理性的で正直な思考と行動、その目で捉えた正確な人物像が伝わってくる。 少女は女性たちと触れ合い、少し何かを渡し、何かを受け取り、記述してゆく。そこには少女の頬の赤みのような、微かでも強いエンパワメントがある。 少女が何かの道を極める物語ではない。その歩みは彷徨と呼ぶのが相応しい。しかし民俗学者の採集のような地道さと、少女特有の丁寧さと鋭さで記述されたその彷徨が、どんなパリ職業婦人記として完成されるのか、考えるとワクワクしてしまう。華やかなパリで、しずやかに沁みる河畔の街のセリーヌ 日之下あかめ兎来栄寿『エーゲ海を渡る花たち』の日之下あかめさんによる待望の新作です。今回もヨーロッパが舞台となっており、19世紀フランスはパリの物語。前作に引き続き背景の描き込み密度が濃く、実際にパリの街を歩いているような気分に浸れます。 フランス北部のルーアンの隣村からパリに出てきた14歳の少女セリーヌが、パリの人々を書く本を書きたいものの体が不自由になってしまった70の老人から自分の代わりの目と脚となって、パリのさまざまな場所で見聞を広めてそれを報告して欲しいというミッションを請け負う物語です。 ミッションのために、お針子や雑役女中、百貨店の販売員など多種多様な職業体験をこなしていきます。職業マンガを読むのが好きな人も多いと思いますが、知らない世界のことを知るのは楽しいものです。そういう意味では、毎回違った職業体験を通して色々な世界を見せてくれるこの作品は一粒で何度も美味しいです。とりわけ、19世紀のパリということで現代とは多少感覚の違った部分もあり、その辺りのギャップも面白いものです。 そして、本作の特徴としては主人公のセリーヌの性格。非常に受動的かつ生真面目で、言われたことを頑なに守ろうとする一方で、表情に乏しく、空気を読むのは苦手で何を考えてるのか解りにくいところがある少女です。しかし、そんな彼女もさまざまな場所でさまざまな人と交流することによって少しずつ変化・成長していきます。 ひとつひとつのエピソードも味わいが深くしっとりと優しく心に沁み入ってくるので、セリーヌの様子をずっと見守っていたい、この物語が終わらず長いこと見続けてさせて欲しい、そんな風に思わせてくれる作品です。イベント最前で心を燃やす85歳のおばあちゃんが素敵オタクばあちゃん 伊達しのぶ兎来栄寿自分が何歳まで生きるかは定かではないですが、年齢を重ねてもこのバイタリティを保ちたい。随所で笑いながら楽しませてもらったのが、こちらの作品です。 85歳のおばあちゃん・チヨとその孫の孝が主人公ですが、チヨさんはただのおばあちゃんではありません。スマホPCタブレット4台で特典を巡る予約合戦をガチり、イベントでは最前に並び、同担拒否し、自担を貶す輩には10分間の説得で推し変させるほどのガチオタクとなってしまったおばあちゃんなのです。 彼女とオタ友になるホストや、孝のクラスメイトの女子など、さまざまなオタクが登場します。 本誌で脇役の推しが登場しない期間の飢餓感、推しの命が危機にさらされることで自分の命脈にも連動するさま、はたまた推し活が報われて爆発する瞬間などは推しがいる人は強く共感できるところでしょう。 基本的にはギャグなのですが、孝のクラスで孤立するオタクの沼田に対して、 「あのね オタクになれるってだけで人類最強なんだよ オタクになれるのはものすごい熱量を持った限られた人間だけなんだから!!」 という言葉は、悩めるオタクへの最高のエールだと思いました。 個人的にはばあちゃんが『H2』でバッティングセンターに通ってバッティング技術を得て、『YAWARA』で柔道教室に通い技を習得したところや、 「黙れ小僧」 「肉食系女子にもなりきれぬあわれな娘だ」 の件も好きです。 また、巻末の描き下ろし「チヨの初恋」は純粋に上質な少女マンガとして楽しめるお話で大変良きでした。 紙版で欲しくなる神装丁生活保護特区を出よ。 まどめクレテック兎来栄寿トーチwebで連載されているこの作品、また素晴らしい才能が出てきたな、と思いました。 生活能力が低い人が、生活保護特区トーキョーに強制的に収容されて共同で暮らしていく世界を描いた作品です。 若干のマンガ的な嘘こそあれ、この作品で描かれる人間たちの姿は現代を生きる私たちと地続きで、そこで生じる葛藤や不条理は単なるファンタジーや他人事とは到底思えない迫力があります。 1,2巻が同時発売された本作ですが、私がこの作品を強く推したい理由は、2巻に集約しています。特に2巻収録の6話や9,10話はたまりません。「生活保護」という単語によって引っ張られてしまうかもしれませんが、それを超えた普遍的な文学性が存在します。様子見で1巻だけ買ってみようかな、と思う方もいるかもしれませんが、『生活保護特区を出よ。』は1,2巻を同時に買って一気に読んで欲しいと強く願います。 そして、何より本の装丁が凄いのです。2022年ベストに選ばれてもまったくおかしくない、素晴らしい仕事です。 装丁を担当した鈴木哲生さんによると、昨今の紙の値上げにより用紙の原価を押さえねばならないという事情があったのを逆手に取り、 「『特区』の環境を想定すると AdobeCC 不使用で作るのがいい」 として、 「本屋に並ぶような本を作る設備のない(特区の)環境」 で、特区の中にいる人が実際に作り得るような本として作られているそうなのです。普段は電子派という方も、もし書店に行く機会がありましたら実物を手に取ってみていただきたいです。 スーパーエモいヤングの読切 #推しを3行で推すスーパーヤングセイブザワールド ほしつたかマンバの2022年の良かった読切トピックで知り読んだ作品なのですが、めっっっちゃめちゃよかったです! それぞれがそれぞれ大変な世界でボンヤリ生きてる2人は地球の危機を前にしてもいつもどおりのマイペース。 クタ〜ッとした可愛い絵と2人のチルさが上手く噛み合っててとにかく好きです。 (追記: なんとこれがデビュー作だそうで…!次回作も楽しみにしてます!!) https://twitter.com/hoshitsu_uloi/status/1554303020552581122?s=20&t=qjFnRxyv4ECBHodmK90cOQうまく言えないけどとにかくいい #推しを3行で推す死神 真木ヨシフミたかとにかく空気感というか雰囲気がすごくいい。何が大きな動きがあるわけじゃなく心理描写がメインの作品。 コマ割りと語りがすごく素敵で気づいたらあっという間に読み込んでました。 全然良さが説明できないのが辛い…シンプルなのに引力があるすごい読切です。 ×××の部分が知りたい血だるま剣法・おのれらに告ぐ 平田弘史starstarstarstarstarひさぴよ「血だるま剣法」がずっと読みたかったのだけど、古本価格がやや高いため、なかなか手が出なかったのだが、三軒茶屋の漫画喫茶ガリレオに行った際にお店に置いてあるのを見つけたので、そこで読ませて頂いた。 実際に読んでみると凄まじく面白い作品だった。 主人公・猪子幻之助が、剣術道場で師匠を殺害するシーンから始まり、門弟たちに次々と復讐をしていく話。その理由は、幻之助の生い立ちにより差別を受けていた過去にある。 中盤までセリフには「×××」で伏せられた箇所が数多くあり、ほとんどバツで埋まっている場面もある。「×××」の部分は差別問題を表現する上で、読者に伝わらなければ理解も及ばないと思うのだが、なぜこういう事態が起きてしまうのだろうか…。 その疑問に対しては、呉智英さんによる監修&解説文が答えてくれた。時代背景や出版事情に関して、網羅的かつ切れ味鋭く説明がなされており非常に読み応えがある。Wikipediaを読んで理解した気になってたが、普通にこちらの文章を読んだ方があらましを理解しやすいと思う…。 また、山上たつひこが「血だるま剣法」のパロディをやったのが「鬼刃流転」という漫画。興味のある方はこちらも読んでみるといいだろう。 鬼刃流転―孤高の天才剣士柳左近 山上 たつひこ https://www.amazon.co.jp/dp/4838701454/ref=cm_sw_r_tw_dp_0ztcGbC84DN7K @amazonJPより 4巻で事件が起きる1122 渡辺ペコ名無し※ネタバレを含むクチコミです。新装版で読めばよかったソラニン 浅野いにおかしこ※ネタバレを含むクチコミです。 ライフハックではないダンドリくん 泉昌之野愛ライフハック的なものをちょっと期待したけどそういうんじゃなかった。 段取りよく物事を進めたいダンドリくんの平凡な日常をコミカルに描いた作品なんですが、段取りに執着しすぎて恐怖すら感じます。 段取りや効率を重視する人間=仕事ができるミニマリストみたいなイメージがありましたが、ダンドリくんは真逆の男。 食事も遊びもファッションもビジネスも下ネタも全てにおいて段取り重視。周囲の目は気にしないけど、段取り悪い周囲の人の動きは気になるダンドリくん。 ドヤ顔がウザいなあ…と思いながらもクセになってダラダラ読んじゃう魅力があります。 ライフハックは得られなかったけどなんか読みたくなっちゃう面白さがあったのでよかったです。ご飯からアウトドア入門女子 #1巻応援ひなたのひより 毒田ペパ子あうしぃ@カワイイマンガインドアな人が、面倒なアウトドアに尻込みしてしまう気持ちはとても分かる一方で、一度試せばそんな人でもすっかりハマってしまうのがアウトドア趣味なのも事実。本作はそんな、初心者がアウトドアにハマる過程を描いて、ワクワクさせられます。 新人編集者の女性が、仕事で仕方なく始めたアウトドア。ハマった理由は「ゴハンが美味しいから!」 料理上手の親友や弟に助けられながら、アウトドア飯を楽しむ主人公。簡単かつ美味しそうなメニュー、作ってみたくなります。そしてそれを外で食べるだけで、何倍も美味しくなるアウトドアマジック。 自然は美しく、好奇心膨らむ女性達の煌めきもたっぷりに、美麗な作画でうっとりウッカリすらすら読めてしまう……これは中毒性が高い! (作者は名高い百合作品『さよならローズガーデン』の毒田ペパ子先生で、主人公と親友はとても仲良しですが、1巻ではすごく百合という感じではないです)<<228229230231232>>
なんだこれは!!?遅まきながら1話を読みましたがむちゃくちゃ面白かったです。 子供のころに海外テロ組織による事件に巻き込まれ工作員として育てられた男が、念願叶って祖国日本で普通に暮らすことになる……という非常にヘビーなストーリー。 設定的には『ファブル』と似たモノがあるけど、心無い日本人からガイジン扱いされるナショナリティの問題なども描かれて読み味が全く違うのが楽しい。 本人が漢字が読めないと言っているとおりセリフにひらがなが多いのが臨場感に繋がってて好きです。 主人公はせっかく帰ってこれた日本に馴染もうと少しずつ努力しているものの、「戦場に戻るまで340日」というナレーションが不穏……。 早く2話読みたい!!