少女マンガの感想・レビュー3719件<<7778798081>>異能夫婦の想いを伝える物語君ノ声 森永ミク六文銭うまれつき他人の心が読めてしまう主人公が、 唯一読めないのが縁談相手の令嬢で、のちに夫婦となる女性。 この女性は声も出せないため、何を考えているのかわからず戸惑う主人公。そして、またこの女性にも密かな能力として心が文字として視えるという特殊能力を持った夫婦の話。 特に、人の心が読めることで、周囲の人たちの悪意にさらされていたこともあり、性格がヒネくれてしまった主人公。 その力を利用し商魂たくましくビジネスで成功をおさめたが、常に疑心暗鬼で、他人を信用することができない、なんとも悲しい状況。 そこに、全く心が読めない、かつ声も出せないから何を考えているかわからない女性が現れ、人生最大級に戸惑います。 いつもなら、それが善であれ悪であれ、手にとるようにわかる人の心が、彼女に対しては全くわからない。 だからこそ、聞きたくなるし、知りたくなる。 不幸な境遇にありながらもけなげに生きる姿に、心が見えなくても思いが伝わり、二人は夫婦として生活することになる。 普段と勝手が違うことで誤解を重ねながらも、不器用に一途に思いあう夫婦の形は、異能を通して、本来の人のあるべき姿を描いているようで、じんわり響きました。 また、奥さんのほうも、実は心が文字として視える能力があるのですが、言葉を発することができないので、主人公はわかっていない状況。 声を発することができなくても気持ちが伝わり、奥さんがそっと彼の悲しみに寄り添う、この姿もまた良いですね。 お互い特殊能力がありながらも、一方で制限されているからこそ、描ける表現だと思います。 奥さんのほうが声を出せるようになれば、主人公も彼女の心がみえるようになるそうで、今後どうなっていくのか、特に二人の想いが最後どうやって伝わるのか楽しみです。現実のドキドキって、キュンキュン?!ローズ ローズィ ローズフル バッド いくえみ綾starstarstarstarstar干し芋『ファブ郎』という売れ筋キャラを持っているものの、それ以外は鳴かず飛ばずの40歳の漫画家薔子。 家事全般とお世話係の妹の直子と二人で暮らしていたが、結婚を機に地元に帰郷してしまい、一人暮らしに。 これから、少女漫画を描こうとキラキラを探しているときに、そのキラキラと出会った!! バツイチで息子と二人暮らし、ドラマ制作をしている鷹野。 鷹野は、以前から薔子の事が気になってた様子が、所々で感じられる。 後は、そのニュアンスを薔子が上手く受け止められるか? とても、素直な鷹野には、好感度しか感じられないが・・・。 早く時間が読みたい!!想像以上だったジョセフへの追想 渡辺多恵子まるまる※ネタバレを含むクチコミです。"叶わぬ恋"に囚われた2人の歪な恋愛模様 #1巻応援アクトジジョウ きゆうsogor25女子高生の春瀬清美は英語教師の成田先生に恋をしていました。 しかし成田先生には身重の奥さんがいるため、その恋は決して叶わぬもの。 想いを伝えることすら出来ずただ成田先生を思い続けている彼女は、自分に告白してきた同級生の三谷仁と"体だけの関係"を結んでいました 三谷は春瀬の成田先生への想いを全て知っており、それが「自分の想いが春瀬には届かない」ことを意味すると理解しながら彼女の想いを肯定してくれる存在。 そんな彼に対して春瀬は自身の境遇を重ねるのですが、それが逆に春瀬に三谷への歪んだ執着心を植え付けます。 同じ"叶わぬ恋"をしているはずなのに、何も得ることが出来ていない春瀬に対し、想い人の"身体だけ"は手に届くところにある三谷。そんなのは許されない。 そのような思いから、三谷を傷つけるために春瀬は彼に対して体を許します。 そんな 同じようで決定的に異なる"叶わぬ恋心"を内に秘めた2人のいびつな恋愛模様が描かれる作品です。 1巻まで読了 人間社会に疲れた人々を”スカウト”するタヌキの物語 #1巻応援お前、タヌキにならねーか? 奈川トモsogor25遮断器の降りた踏切の中に入り死のうとしているOL、彼女の目の前に1匹のタヌキが現れてこう言います。 「人間やめるなら タヌキにならねーか?」 この作品はこのように人間社会に疲れた人々と、そんな人を見つけては「タヌキにならないか」とスカウトしていくタヌキのこがね丸との物語です。 スカウトした人々をタヌキに変化させて"タヌキ体験"させることで数が少なくなってしまったタヌキを増やそうとしているこがね丸。 それに対し"タヌキ体験"によって人間社会から離れることで心の疲れを癒やした人々がそれぞれの道を見つけていく、というハートフルな作品です。 結果的にこがね丸の「タヌキを増やす」という目的はあまり達成できていないのですが、その様子も含めて可愛らしい作品です。 1巻まで読了モノノケたちの優しい世界が素敵♫シシ12か月 わかつきめぐみぺそ絵も世界観もすっごく可愛くていつまでも見ていられます!おはぎ大好きなモノノケたちがかわいい!Amazonのおすすめで知って表紙買いしてよかったです。 作中ではキャラクターや世界についての説明がなくて、タイトルにもなってるシシくんがサイドキャラ的な描かれ方をしており「そういうスタイルのお話なんだな〜」と思って読んでました。 が、今あらすじを見てみたところ、こちらはわかつきめぐみ先生のお馴染みのキャラクターたちが集まったお話なんですね。 他の作品も読んでみたくなりました。まろやか〜オデット ODETTE 日当貼野愛癒し…!! 顔が猫で紳士な彼氏と明るく無邪気な彼女のカップルのお話。 終始平和でほんわかしててとにかく癒されます。 喋らないし顔が猫なのに何故か表情豊かで優しくて理想の彼氏すぎます。表情の横につく擬音もかわいい「まろやか〜」とか。 身長差もかわいいし、いじわるなひとは出てこないし、デートについてきちゃう友人にも神対応だし、心が浄化されますね。うらやましすぎてちょっとだけぐぬぬ…とはなるけれど。 刺激的じゃないまろやかな恋愛漫画を読みたい方におすすめです。 女の子が女の子を好きになるときマーメイドライン 金田一蓮十郎名無し高校生の頃の自分も親友の女の子に対して友情とは違う特別な気持ちをほんのり持っていたことを思い出しながら読みました。ジャンルとしては百合ですが少女漫画っぽさがあるような気がします。くらもちふさこ先生の帯文「扉を開けて、女の子の愛らしさ、賢さ、柔らかさに包まれてください。」がとても素敵。その通りだと思います。ちなみに3組の女の子たちのお話なのですが、ニコイチを彷彿とさせるカップルも登場するので、ニコイチが好きな人は必見です。ゲーム実況配信者漫画!?ガチ恋物語 プチキス 青木万里子名無しなんと若い題材の漫画か! …と思ってしまいました!ゲーム実況者とそれをプロデュースする女性の漫画(実況者ファン)、でしょうか。 なるほど生まれるべくして生まれた漫画だなと思ってしまいました。 実況主に対して「個人的にDM返さないで」と言ったり「誰かの承認欲求の為にゲームしてるわけじゃない」と言ったりするところはホントリアル…。 女性目線でも男性目線でも楽しめそうなテーマでさらっと読めます。ギャグかと思ったらガチだった数字であそぼ。 絹田村子さいろく数字。それは数を表す文字のこと。 高校レベルの数学止まりの知識しかない自分には話が難解すぎる… と思ったけど記憶力だけ良い主人公と一緒に学んでいける!?と勘違いするぐらいわかりやすく紹介してくれている。 この漫画もしかして神様の授けてくれたチャンスなのでは? そう思った私は高校の頃に「動物のお医者さん」を読んで獣医になれるのではと勘違いしたぐらい傾倒しやすいタイプでした。 大学レベルの数学を学んで理解したい、とちょっと思ったけど1巻を読んだだけでは主人公がバカに見えていたけどコイツは記憶力だけで名門大学に入れちゃうぐらいの特殊なやつなんだった。 ‥がんばれ横辺、見守ってるぞ。 好きか嫌いかはっきり分かれそうな主人公ミステリと言う勿れ 田村由美野愛事件に巻き込まれて推理を披露してめでたしめでたしでは終わらない、整くんの喋りに読者も刑事も犯人も感心させられる作品。 ふわふわ天パで巻き込まれ体質で飄々としているように見えるのに、警察に捕まってもバスジャックにあっても真っ直ぐな目で自分の考えを話す整くん。とても魅力的な主人公です。わたしはとても好きです。 ひとつ事件が解決するたびに、それぞれの事件の繋がりや整くんの過去が少しずつ見えてくるのでどんどん読み進めてしまいます。キリがいいとこでやめとこ、がなかなかできない!それくらい面白い作品です。余命短い女子大生が出会った"束の間の恋"の物語 #1巻応援束の間の一花 タダノなつsogor25高校2年のときに病気が発覚し、余命2年と宣告された主人公の一花。 それでも彼女は普通に生活することを望み、家族以外に病気のことを伝えないままいつしか余命と言われた2年が過ぎ、大学にも進学することができました。 ただ、病気が治ったわけではなく、命の終わりを感じながら生きてきた一花。そんな彼女が大学で哲学の講師・萬木(ゆるぎ)と出会い、彼に思いを寄せ始めます。 徐々に萬木と交流を深めていく一花でしたが、ある日突然、彼女の知らないうちに萬木が大学を辞めたていことを聞かされます。 そんな彼女が駅で偶然萬木と再会するところから物語が動き始めます。 萬木との出会いにより生きる希望を見出していた一花は、彼との再会により更にその恋心を燃え上がらせていきます。 一方の萬木のほうも決して一花のことを蔑ろにしていたわけではないのですが、彼女に何も伝えずに大学を辞めたのには「ある理由」がありました。 互いが互いのことを想って接していて、両想いとも言える関係の2人なのに、一花の「余命」そして萬木の「ある理由」のためにその想いがすれ違ってしまう、そんな切ない様子が描かれる、2人それぞれにとっての"束の間の恋"の物語です。 1巻まで読了新しい扉が開いた気がする魔女が恋する5秒前 澄谷ゼニコ名無し※ネタバレを含むクチコミです。 幸せとは幸子、生きてます 柘植文野愛元彼との思い出のシーツを切り刻んで持ち歩いてたり、婚活パーティーで知り合った男に欠陥住宅買わされたりしながらも幸子はなんだかんだ幸せそうです。 真面目な公務員である自分とは違う危うい男に惹かれちゃうところも、愛を求めつつも1人を満喫してるところも、アルゼンチンタンゴの先生(おじいちゃん)と駆け引きしてるところもいいんですよね。善良そうに見えてそうでもないところが絶妙に魅力的です。 役所の仕事仲間たちが言うように、別に結婚しなくてもいいのでは?と思いますが婚活に精を出す幸子がそれはそれで楽しそうなので見守りたくなります。 家の傾斜利用してお団子作るなんていい女だなあ…。まあ♡相撲って面白いワ両国花錦闘士 岡野玲子名無し子若貴ブームより前に描かれたというんだから先見の明がすごいです。今だったらこういう描き方をしないだろうなぁってところもあるっちゃあるけど、相撲好き女子(スー女)的な目線をこの当時から持たれていたなんて逆に早過ぎるくらいです。収録されていた岡野玲子先生のインタビューでは「当時の青年漫画誌では半裸の女の子が酷い扱いを受ける漫画が多かったのでクロスカウンターとして男の裸=相撲を題材にしてみようと思った」とおっしゃられていました。ちなみに1巻には好角家として知られている能町みね子さんの寄稿もあり、大相撲のファンタジー性をよく表現している作品として『どす恋ジゴロ』と『両国花錦闘士』が双璧だとおっしゃられていました。インタビューと寄稿があることで漫画自体の面白みも増したような気がします。カラーイラストも収録されている豪華な新装版です。再アニメ化希望!BASARA(バサラ) 田村由美名無し※ネタバレを含むクチコミです。 喪女で萌えだがMではない(多分)進捗どうですか?~アラサー漫画家(♀️)と17歳の編集者(♂️)~ 紺野ぱる みやお名無し自分は多少のオタク要素はあるかもしれないが、 男なので少なくとも喪女ではない。 スケベでないとも言い切れないが、 年増とロリなら年増のほうに許容範囲が広いので、 萌えという感覚もよくわからない。 (この考え方には色んな方向からの批判はあるだろうが) S嗜好かM嗜好かなら、少しだけMよりかも。 女性を鞭でしばきたいとは全く思わないが、 赤いハイヒールで踏んづけられるのも一度くらいなら いいかもしれないと思ったりするし。 そんな 「M嗜好はわからんでもないが喪とか萌えとかわからん」 という私だが、この漫画を読んで 「なるほど、喪とか萌えとかとMは違うのだな」 と感じた。 それが判ったからと言って私の人生に なにかメリットが生じたわけではない。 だが、喪とか萌えとかも、ギャグマンガのネタとしては 十分におもしろいものだな、と、いうことは判った。 嫌悪するようなものでもないのだな、ということも。 (誤解かも知らんが) 主人公は自らを「干物女」と自虐する三十路独身女性漫画家。 新担当になった編集者が、あまりに美少年で有能で、 漫画家としての仕事ぶりや趣味の世界に大きな影響が・・ で、その影響によるドタバタ・コメディが わりと明るくて喪とか萌えとかオタクとかからうける 暗いとか湿ったようなイメージをあまり受けない漫画で、 読みやすかったし面白かった。7巻読んだ人〜!生きてる〜?好きな子がめがねを忘れた 藤近小梅名無し※ネタバレを含むクチコミです。幸せって何だろう?大正ロマンポルノ 麻生みことstarstarstarstarstar_border干し芋タイトルを見てどんなお話なんだろうと思い読みました。 大正時代、盲目の遊女と小説家志望のダメンズが恋に落ちて、仕送りもなくなり、借金がかさむダメンズに盲目だからこそ音に敏感な遊女が賭博で一儲けするが、壺振りとグルだと疑いをかけられ、ボコボコに。 それを、空気で感じた遊女が自殺用に持っていた匕首で相手をグサリ。 そのお話を、小劇場の劇団がお芝居にする。 男と女は、何事も計算通りにいかないもどかしさが、あります。 付き合っても上手くいかないのは、分かっているけど、今の状態がふたりの距離感が一番いいのは分かっているけど、色々気になり気持ちがギスギスして、日常生活にも支障をきたすけど。 お互いに必要とされていることは分かっている。 男女は、別れがあるけど、今のままだど、長く一緒にいられる。 どちらが幸せなんでしょう? もう一つの作品『徒花』は、なんともいえない繊細な感情を淡々と描かれています。 自分の本当の気持ち、お世話になった恩、戻るべき場所、ときめき、揺れ動く感情、自分でも整理がつかない混沌とした心に、答えはすぐには見つかりません。そして、幸せとは何かを考えさせられます。 これはドラマ化するなー屍活師 女王の法医学 杜野亜希名無し実写ドラマ化するというニュースを知りちょうど無料だったので1巻だけ読んでみました。タイトルにもなってる女王こと桐山ユキのキャラの強さはドラマ向きだと思います。 法医学をテーマとした漫画はいろいろあって作風も様々ですが、一貫してるなと思うのはやはり「いかにして遺体の声を聞き取るか」というところだと思います。ちょっとスピってる感じしますが、実際のところは知識と経験が物を言う現場で、思い込みや固定概念はご法度。何事もフラットな目線で見つめるキャラクターが多いので、法医学漫画は好きなんです。名作の予感がするミミズクと夜の王 紅玉いづき 鈴木ゆう 紅玉いづき名無し※ネタバレを含むクチコミです。優しさの伝播 #完結応援 #推しを3行で推す羽山先生と寺野先生は付き合っている 黄井ぴかちあうしぃ@カワイイマンガ①先生同士の職場恋愛・社会人百合は「結婚百合」に! ②遅れて来た「大人の青春」を描き切り、最後まで甘さの中に爽やかさ。 ③愛する二人から優しさが伝播し、人の「善意」を自然に浮かび上がらせてくれるので、疲れた時に読んで癒されたい! --二言-- どうかこの作品から、人の善意の優しさを受け取って下さい。 ……ぴかち先生おめでとう! 優しくて愛おしい世界椿町ロンリープラネット やまもり三香野愛想いあってるのにすれ違ったり、不器用さ故に想いを伝えられなかったり、素直に好きと言えなかったり、恋愛漫画でよくある描写が私はあまり好きではありません。 だって、話し合えばすぐ解決するじゃないですか。困難があったほうがストーリー的に盛り上がるから?と穿った見方をしてしまいます。 でも、椿町ロンリープラネットは違いました。 ふみと先生が抱えている孤独と優しさが丁寧に描かれているから、すれ違うのも惹かれ合うのも全てが必然でした。 母親を早くに亡くし、父親と2人きりで誰にも甘えることなく健気に生きてきたふみ。 愛されて育った経験がなく、恋も愛も知らず1人で生きてきた先生。 優しくて寂しくて不器用な2人が、生まれたてのような恋を育んでいくのが愛おしくて仕方ないのです。 洋と相生も、鞍月先輩とみどりちゃんも、脇役たちのラブストーリーもかわいくて愛おしくて好きです。 それぞれ孤独を抱えて生きているけれど、1人じゃないんだよと包み込んでくれる優しい作品です。 脇役と言えば、一瞬だけ登場する梅○富美男がいい仕事してくれるんですよね…。飲み過ぎ、心の吐露注意 #推しを3行で推すアルコール百合アンソロジー・ストロング! 一迅社アンソロジーあうしぃ@カワイイマンガ①お酒アンソロながら全て「宅飲み」である点に注目。2020年5月刊行故の配慮? ② 全ての作品で「お酒を飲む→心情を吐露する」という行為に焦点を当てている。 ③ アルコールに乗せて吐露した切なさの分だけ、熱い百合にクラクラする〜! --お暇なら読んでね-- ●あまほろり(葵季むつみ先生)/初めての酒は4歳上の先輩と宅飲み。酒の力で告白だ! ●お酒の味より甘いもの(樫風先生)/モデルの彼女は酒の苦手な私に酒を教えようとする。飲ませ方! ●今夜はアルコールパワー頼りで(もずくず先生)/バイトの先輩後輩で歓迎会宅飲み。後輩はコミュ障を克服したい! ●オフ宅(のやま先生)/初めて会うネトゲの相方と宅飲み。情けなさも吐露し合えば、新たな関係がそこに。 ●酔って、糸燃る。(タツノコッソ先生)/ちょっと差のついてしまった幼馴染みとの宅飲み。思わず思いを漏らしてしまう。 ●再愛(くうねりん先生)/高校卒業以来7年ぶりの再会。宅飲みで寝てしまった相手に襲うぞーと言いながら毛布をかけるが… ●三人寄れば文殊の知恵(焼肉定食先生)/高校時代の三人組で宅飲みしてたら、朝起きると全員裸に。一体何が?<<7778798081>>
うまれつき他人の心が読めてしまう主人公が、 唯一読めないのが縁談相手の令嬢で、のちに夫婦となる女性。 この女性は声も出せないため、何を考えているのかわからず戸惑う主人公。そして、またこの女性にも密かな能力として心が文字として視えるという特殊能力を持った夫婦の話。 特に、人の心が読めることで、周囲の人たちの悪意にさらされていたこともあり、性格がヒネくれてしまった主人公。 その力を利用し商魂たくましくビジネスで成功をおさめたが、常に疑心暗鬼で、他人を信用することができない、なんとも悲しい状況。 そこに、全く心が読めない、かつ声も出せないから何を考えているかわからない女性が現れ、人生最大級に戸惑います。 いつもなら、それが善であれ悪であれ、手にとるようにわかる人の心が、彼女に対しては全くわからない。 だからこそ、聞きたくなるし、知りたくなる。 不幸な境遇にありながらもけなげに生きる姿に、心が見えなくても思いが伝わり、二人は夫婦として生活することになる。 普段と勝手が違うことで誤解を重ねながらも、不器用に一途に思いあう夫婦の形は、異能を通して、本来の人のあるべき姿を描いているようで、じんわり響きました。 また、奥さんのほうも、実は心が文字として視える能力があるのですが、言葉を発することができないので、主人公はわかっていない状況。 声を発することができなくても気持ちが伝わり、奥さんがそっと彼の悲しみに寄り添う、この姿もまた良いですね。 お互い特殊能力がありながらも、一方で制限されているからこそ、描ける表現だと思います。 奥さんのほうが声を出せるようになれば、主人公も彼女の心がみえるようになるそうで、今後どうなっていくのか、特に二人の想いが最後どうやって伝わるのか楽しみです。