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タイトルを見てどんなお話なんだろうと思い読みました。
大正時代、盲目の遊女と小説家志望のダメンズが恋に落ちて、仕送りもなくなり、借金がかさむダメンズに盲目だからこそ音に敏感な遊女が賭博で一儲けするが、壺振りとグルだと疑いをかけられ、ボコボコに。
それを、空気で感じた遊女が自殺用に持っていた匕首で相手をグサリ。
そのお話を、小劇場の劇団がお芝居にする。
男と女は、何事も計算通りにいかないもどかしさが、あります。
付き合っても上手くいかないのは、分かっているけど、今の状態がふたりの距離感が一番いいのは分かっているけど、色々気になり気持ちがギスギスして、日常生活にも支障をきたすけど。
お互いに必要とされていることは分かっている。
男女は、別れがあるけど、今のままだど、長く一緒にいられる。
どちらが幸せなんでしょう?
もう一つの作品『徒花』は、なんともいえない繊細な感情を淡々と描かれています。
自分の本当の気持ち、お世話になった恩、戻るべき場所、ときめき、揺れ動く感情、自分でも整理がつかない混沌とした心に、答えはすぐには見つかりません。そして、幸せとは何かを考えさせられます。