あらすじ僕の人生は―― あなたでいっぱいです。吉田さんは、語った。信頼していた「お兄ちゃん」のことを。その優しさを。その裏切りを。そして、自らの体に起きた異変を。耐えがたい、苦しみの全てを。そんな吉田さんの「罪」に気づいた刑事が、彼女を追い詰める。だから僕は―――― 銃を手に取った。弾丸が、苦しみを終わらせる。――最後に残されたのは、希望。衝撃的ラブサスペンス、感動の完結。
登場人物の表情や心情の変化がわかりにくいというのは良いことではないかもしれないが、この作品に関しては良い演出になっていると感じた。 1人になりたくない、愛されたい、注目されたい、男が嫌い、女が嫌い、面倒に巻き込まれたくない……。 クソデカ感情を抱えつつ薄い人間関係にしがみつく若者たちの姿が、線の細い癖のない絵柄とぴったり合っているように思う。 容赦なく人が死ぬ上にだんだんと現実離れしたストーリーが見えてくるのに、淡々と進んでいくので淡々と読めてしまう。 登場人物の誰にも感情移入できなかったけどこれはこれで面白い!