あらすじあなたもどうせ、死ぬんでしょ。一連の事件がいったいなんだったのか…… それを振り返る間もなく、僕と吉田さんの日常に割り込んできた一人の女の子。友達は、特別なものじゃないの? すべてさらけだしたい欲求と、踏み込まれたくないプライドが、僕らの心を切り刻む。生をただ渇望(かつぼう)するラブサスペンス。
登場人物の表情や心情の変化がわかりにくいというのは良いことではないかもしれないが、この作品に関しては良い演出になっていると感じた。 1人になりたくない、愛されたい、注目されたい、男が嫌い、女が嫌い、面倒に巻き込まれたくない……。 クソデカ感情を抱えつつ薄い人間関係にしがみつく若者たちの姿が、線の細い癖のない絵柄とぴったり合っているように思う。 容赦なく人が死ぬ上にだんだんと現実離れしたストーリーが見えてくるのに、淡々と進んでいくので淡々と読めてしまう。 登場人物の誰にも感情移入できなかったけどこれはこれで面白い!