あらすじついに吉田さんの過去が明かされる… 誰も幸せじゃなかった。吉田さんは病院にいる。吉田さんに想いを寄せる彼とともに。でもそんなことも知らずに僕は、彼女が帰ってくるのを待っている。彼女に、お帰りなさいと言うために。そして吉田さんは語り始めた。あのTシャツの意味。そして―― 友達の、意味。恐るべき真相に肉薄する、ラブサスペンス最新巻。
登場人物の表情や心情の変化がわかりにくいというのは良いことではないかもしれないが、この作品に関しては良い演出になっていると感じた。 1人になりたくない、愛されたい、注目されたい、男が嫌い、女が嫌い、面倒に巻き込まれたくない……。 クソデカ感情を抱えつつ薄い人間関係にしがみつく若者たちの姿が、線の細い癖のない絵柄とぴったり合っているように思う。 容赦なく人が死ぬ上にだんだんと現実離れしたストーリーが見えてくるのに、淡々と進んでいくので淡々と読めてしまう。 登場人物の誰にも感情移入できなかったけどこれはこれで面白い!