生と死を見つめなおす人生の軌跡を辿るシリーズ第九弾。急にジョキングをはじめたスタッフのまい子。駅伝を見ていたら、私にはこれだ… と思ったらしい。東京マラソンを目標にがんばるとか…。そんな会話の中、依頼の電話がかかってくる。今回は特掃ではなく、遺品整理のみ。女性の実家を処分するための遺品を整理するとのこと。見積もりに行くと、まるで映画のセットのような昭和の家屋ととてもていねいに使われた調度品などになつかしいやら物悲しいやらの気持ちがあふれた。もしかしたら、ネットオークションに出品すれば値のつくものもあるかもしれない…。
孤独死した人の遺品整理や死後の部屋処理、特別清掃等をする会社については今まで考えた事が有りませんでした。誰でも孤独死が有り得る現在の日本、読んでいて自分も他人事ではないと思いました。かなりリアルな現場の絵や表現が出てきてちょっと怖いと思う部分も有りますが、知っておくと良いことが沢山出てきます。きっと、この作品を読むと孤独死で数日発見されないパターンは避けたいと多くの人が考えると思います。そして皆がそう考えれば、日ごろから家族、友達、近所との付き合いが増えると思います。マンガを読みながら全く知らない社会の一部の勉強をさせて貰った感じがします。この作品は誰にとっても良い社会勉強になると思うので、是非一人でも多くの方に読んで欲しいと思います。