あらすじ生と死を見つめなおす人生の軌跡を辿るシリーズ第十弾。オフィスの冷蔵庫にノンアルコール飲料が入っていて、ちょっとした騒ぎになる…。そこに見積もりの電話が入る。大月が見積もりに行くと、アパートの大家らしき人からの依頼で、どうやら特別清掃のないものだった。大家の年配女性は、その故人とはお茶飲み… おしゃべり… お酒飲み仲間… だったらしい。年をとってからの友人関係で、よく部屋飲みをしていたと話す。ところが家財はすべて処分… 残しておきたいものはないと言う。唯一残しておきたいものというのが…。
孤独死した人の遺品整理や死後の部屋処理、特別清掃等をする会社については今まで考えた事が有りませんでした。誰でも孤独死が有り得る現在の日本、読んでいて自分も他人事ではないと思いました。かなりリアルな現場の絵や表現が出てきてちょっと怖いと思う部分も有りますが、知っておくと良いことが沢山出てきます。きっと、この作品を読むと孤独死で数日発見されないパターンは避けたいと多くの人が考えると思います。そして皆がそう考えれば、日ごろから家族、友達、近所との付き合いが増えると思います。マンガを読みながら全く知らない社会の一部の勉強をさせて貰った感じがします。この作品は誰にとっても良い社会勉強になると思うので、是非一人でも多くの方に読んで欲しいと思います。