あらすじ

生と死を見つめなおす人生の軌跡を辿るシリーズ第一二弾。死後一カ月経った孤独死の特掃。シングルマザーだった故人が肌身離さず持っていた、亡くなった息子さんのへその緒。お棺に入れてあげられなかったへその緒を、せめて母子一緒に供養する為に提案したことは――
命の足あと~遺品整理業社ヒューマンズ~ 1巻

生と死を見つめなおす人生の軌跡を辿るシリーズ第一弾。派遣OLの森内は、数年前に死んでしまった母親の遠い親戚の死を警察から聞き、後処理に向かった。いつもビンボークジをひいてしまう自分に、なぜ私が…という思いを抱きながら…。後処理を委託した業者は、意外と若い、これといって特徴のない男性。顔も知らない親戚のために死の処理をしなければいけない矛盾に腹が立ち、その男性にも文句を言うが、淡々と仕事をこなすのを見て、逆に興味がわいた…。

命の足あと~遺品整理業社ヒューマンズ~ 2巻

生と死を見つめなおす人生の軌跡を辿るシリーズ第二弾。親戚の死から遺品整理業社…という職種を知り、ひょんなことからそこで働くことになった元派遣OLの森内。さまざまな依頼を受け、それぞれの命の足あとを消す作業をしていくうちに、生きる意味やそこに居る理由を考えるようになる。そして、もちろんそこで働く仲間にもさまざまな理由があった。そこに面接にきたという若い女性。彼女はかつて、自殺予告の電話をかけてきた女性だった。ここで働きたいというが、社長は不採用に…。それでも彼女は会社に毎日やってきて…。

命の足あと~遺品整理業社ヒューマンズ~ 3巻

生と死を見つめなおす人生の軌跡を辿るシリーズ第三弾。遺品整理業社ヒューマンズで働くことになった元派遣OLの森内。以前、職場でのいじめや虚無感などから、自殺でもしてしまおうかと考えた時期がある。ところが、最初に言われた社長の言葉や仕事を続けていくうちに、いろんな人の人生や死に方…遺品のこと、それぞれの命の足あとを消す作業の中で、その想いをふと違う方向に向けられるブレーキを見つける…。

命の足あと~遺品整理業社ヒューマンズ~ 4巻

生と死を見つめなおす人生の軌跡を辿るシリーズ第四弾。遺品整理業社ヒューマンズで働く、元派遣OLの森内。孤独死、壮絶な自殺の現場の作業をするスタッフたちと共に仕事に打ち込む毎日。そんな中、久しぶりの存命の依頼に気持ちが和む森内。一度は本人によりキャンセルが入るが、再び依頼が来た時…スタッフ全員、不穏な空気に包まれる――――。

命の足あと~遺品整理業社ヒューマンズ~ 5巻

生と死を見つめなおす人生の軌跡を辿るシリーズ第五弾。遺品整理業社ヒューマンズで働く、元派遣OLの森内。特別清掃の依頼が続く一日…。壮絶な現場の中にもその人の人生が詰まっている…。ある孤独死の現場に社長と向かう森内。依頼者はとても急いでいるらしく、すぐにでも取り掛かって欲しいとのこと―――。依頼者と故人との関係は複雑なものだった―――――。

命の足あと~遺品整理業社ヒューマンズ~ 6巻

生と死を見つめなおす人生の軌跡を辿るシリーズ第六弾。遺品整理業社ヒューマンズで働く、元派遣OLの森内。現場の見積もりに大月と向かう…。おそらく、今回も電話の様子だと特別清掃の予定だが、見積もり後、そのまま特掃に入る場合、自分も残ることになる…。だいぶ慣れてはきたものの、いざその時になるとやはり緊張が走るのだった―――。

命の足あと~遺品整理業社ヒューマンズ~ 7巻

生と死を見つめなおす人生の軌跡を辿るシリーズ第七弾。遺品整理業社ヒューマンズで働く、元派遣OLの森内。今回は自宅のゴミ処理の依頼。依頼人の姉からの連絡だった。いくら生きている人間のゴミだからといってもあなどれない…。本人は大きな会社の部長、身なりもきちんとしていた。しかし、マンションに行ってみると部屋に入れないくらいゴミであふれていた。依頼人はジム通いで入浴等を済ませ、帰って寝る… という生活。姉から子どものように怒られる依頼人を見て、家族の愛情を感じる森内だった。

命の足あと~遺品整理業社ヒューマンズ~ 8巻

生と死を見つめなおす人生の軌跡を辿るシリーズ第八弾。渋滞の中、急いで着いた依頼先には、ひとりの女性が苛立ちを隠せない様子で立っていた。代理人というその女性は立ち会わず、見積もり・清掃・荷物の廃棄を依頼した。森内と大月は、中に入って、作業を行う。今日は清掃のみだが、明日荷物の運び出しを行う予定だ。故人は、ベッドの上で孤独死されたらしく、そこだけは腐敗が進んでいた様子。部屋の持ち物から中堅の男性サラリーマンのようだった。その依頼人は、その息子…そして代理人は元妻…という。20年以上も会っていない元家族の事態に淡々とした態度もわかる気もするが…。

命の足あと~遺品整理業社ヒューマンズ~ 9巻

生と死を見つめなおす人生の軌跡を辿るシリーズ第九弾。急にジョキングをはじめたスタッフのまい子。駅伝を見ていたら、私にはこれだ… と思ったらしい。東京マラソンを目標にがんばるとか…。そんな会話の中、依頼の電話がかかってくる。今回は特掃ではなく、遺品整理のみ。女性の実家を処分するための遺品を整理するとのこと。見積もりに行くと、まるで映画のセットのような昭和の家屋ととてもていねいに使われた調度品などになつかしいやら物悲しいやらの気持ちがあふれた。もしかしたら、ネットオークションに出品すれば値のつくものもあるかもしれない…。

命の足あと~遺品整理業社ヒューマンズ~ 10巻

生と死を見つめなおす人生の軌跡を辿るシリーズ第十弾。オフィスの冷蔵庫にノンアルコール飲料が入っていて、ちょっとした騒ぎになる…。そこに見積もりの電話が入る。大月が見積もりに行くと、アパートの大家らしき人からの依頼で、どうやら特別清掃のないものだった。大家の年配女性は、その故人とはお茶飲み… おしゃべり… お酒飲み仲間… だったらしい。年をとってからの友人関係で、よく部屋飲みをしていたと話す。ところが家財はすべて処分… 残しておきたいものはないと言う。唯一残しておきたいものというのが…。

命の足あと~遺品整理業社ヒューマンズ~ 11巻

孤独死した80代女性の部屋の特掃。外まで異臭が漏れるほど汚染された部屋で遺品の中からある物を懸命に探す女性の兄。それは兄妹にとって、貴重品や金目の物よりも価値のある決して捨てられない遺品だった。

命の足あと~遺品整理業社ヒューマンズ~ 12巻

生と死を見つめなおす人生の軌跡を辿るシリーズ第一二弾。死後一カ月経った孤独死の特掃。シングルマザーだった故人が肌身離さず持っていた、亡くなった息子さんのへその緒。お棺に入れてあげられなかったへその緒を、せめて母子一緒に供養する為に提案したことは――

命の足あと~遺品整理業社ヒューマンズ~ 13巻

生と死を見つめなおす人生の軌跡を辿るシリーズ第一三弾。たかが「品物」でも、思いが込められた時、その価値は大きく変わる。去来する様々な思い出と葛藤の果てに、残された人々が遺品を手離す理由とは?

命の足あと~遺品整理業社ヒューマンズ~ 14巻

生と死を見つめなおす人生の軌跡を辿るシリーズ第一四弾。老い、病… 親しくしてきた人に死の影が迫り、自分が残されてゆく存在だと知った時。相手にとって、自分にとって、貴重な瞬間を少しでも多く積み重ねてゆくには? 愛する存在との別れに、残された時間をどう過ごすか、人は誰もが正解のない問いに向き合う。

命の足あと~遺品整理業社ヒューマンズ~ 15巻

生と死を見つめなおす人生の軌跡を辿るシリーズ第一五弾。疎遠になっていた家族、濃い月日を共にしたペット、かけがえのない絆を紡いだ友人…。人は大切な誰かによってそれぞれの人生に彩りを得る。その時間に限りがあるからこそ、誰かの大切な存在になりたい。それは多くの死と向き合っているヒューマンズのスタッフも同じで…。人間が持つ普遍的な願望を描く。

命の足あと~遺品整理業社ヒューマンズ~ 16

生と死を見つめなおす人生の軌跡を辿るシリーズ第一六弾。社会とつながりながら孤独死した社長、老母を残し自死した娘…。人の絆の複雑さを追いながら故人の足あとを消してゆくヒューマンズのスタッフたち。一方で家族に縁が薄く孤独な森内と林にとって、第二の家族ともいえる八重の病状が進んでいく。愛する者の死。それでも明日は訪れる。自らの生命の限りを胸に生き続ける人間の足どりを描く。