あらすじ豊臣が統べる時代が終わり、徳川家康が天下泰平に乗り出した慶長の世。すでに一振の名刀が、命や土地と同じ価値を持つ時代ではあったが戦がなくなれば、いよいよ武器としての刀は必要なくなる。時代にあわせた刀の評価を明確にするには、どうすればよいのか――。家康は新たな「刀の在り方」を模索する。一方、「慶長の刀」に導かれた滉もまた、自らの役割を全うするために動き出す―――。