あらすじ【選集48:パタリロ守銭道の巻】ある日、バンコラン宛に差出人不明の小包が届いた。不審に思ったマライヒがパタリロたちの元へと持ち込むと、中には少年の指が!?謎の小包から哀しい事件が発覚する「もうけないパタリロ」ほか、あの手この手で金儲けを狙う「ホラーキャッスル」「パタリロの結婚」「思い出ガラス」「魔法書」「スピリチュアル」「パタリロ長者」「、国立バレエ団設立を計画する「バレエ入門」「バレエあれこれ」など全15話収録。パタリロの守銭道がここに極まる、第48巻!!
初めて読んだ魔夜峰央作品。想像してたより全く癖がないうえに、「昔の作品だからそういうとこあるよね…」という忖度を全く必要としない、リアルガチで今読んでも本当に面白い漫画ですごい。 パタリロがボケを重ねまくりそれにバンコランが律儀に突っ込むという軽妙なテンポが最高に心地いい……!しかもそのボケが超シンプルでくだらないとこがまた緩くて好き。 地味にびっくりしたのがロンドンからストーリーが始まるところ。そんなお洒落でグローバルな場所で物語が繰り広げられていたとは知らなかった。 あとソッコーで人死にが出るとこ。ループ日常系ギャグかと思ったらそうじゃないのか……。 そしてなにより、美少年殺し・バンコランとその周りの美少年たちの絡みという、本来強烈なボケに当たる部分に一切突っ込みが入らずスルーされてるところが、逆にメチャクチャ今っぽいな〜と思った。他人の性的指向にあえて触れる必要もないしそこをわざわざ弄る必要もないという意味でも、「ボケに突っ込まずボケを重ねていく」という笑いのスタイル的な意味でも今っぽくてスルスル読める。 ほんと読めば読むほど、パタリロ陛下の可愛らしいご尊顔としょーもないボケが癖になるしメッチャ癒される!名作です。 (▽1巻より。陛下のプレシャスなボケ)