ミシュラン東京で星 漫画に憧れ来日した寿司職人|テレ朝news
ミシュラン東京で星 漫画に憧れ来日した寿司職人|テレ朝news
7日、「ミシュランガイド東京」に掲載されるお店が発表になりました。漫画の主人公に憧れて職人になった、異色の板前さんが一つ星を獲得です。
午後に発表されたミシュランガイド東京で一つ星に選ばれた寿司店「すし家 祥太」。店主は、ムン・ギョンハンさん(33)、韓国人です。江戸時代から引き継がれた巧みな技術が認められました。
ムンさんの寿司職人としての道のりは、波乱万丈なものでした。そもそも、寿司職人を目指したきっかけが中学3年生の時に韓国で読んだ日本の漫画。主人公の少年が寿司職人として成長する「将太の寿司」でした。
ミシュラン一つ星「すし家 祥太」店主、ムン・ギョンハンさん:「鳥肌が出るくらい面白いなと思ったんです」
ここからムンさんの“リアル将太の寿司”が始まります。寿司を食べたこともなかったのに、調理師学校に入学。卒業後、ソウルの高級寿司店に勤めます。
24歳の時に来日、日本語ができないムンさんは苦労の連続でした。それでも、銀座の人気店で8年修行を積み、ついに去年11月、東京の麻布十番に店を構えることができたのです。店名は字画から漫画の「将太」ではなく「祥太」と名付けました。
しかし、前途多難の船出となりました。開店から半年も経たずに、コロナ禍に襲われたのです。その影響は客足だけでなく、思わぬところにも出ています。感染対策として魚の仕入れの際、建物に入らずに知り合いの仲卸業者にLINEや電話で注文しているのです。
コロナ禍のなか、日本で奮闘するムンさん。それでも、応援してくれる人たちがいます。店を開いて、最初の客として訪れたのは「将太の寿司」の作者・寺沢大介さんでした。
ミシュラン一つ星「すし家 祥太」店主、ムン・ギョンハンさん:「もっとおいしい寿司を握れるように日々、精進していきたい」