その粉雪は、ただならぬ恋を連れてくる。36年前の大雪の日―― 松井は、自殺を図ろうと山に入った男を助けるため必死で後を追い、そこで“雪女”に遭遇する。松井の懸命さに打たれ、命は奪わずに消えた“雪女”―― その事故が縁で出会った君枝と結婚し、平穏に暮らしていた松井のもとに、まるであの雪女が近くで手招きしているかの ような不穏な出来事が相次ぐ。雪女との「私のことを誰かに話したら、お前の命はもらう」という約束は36年間守りつづけてきたはずだが……!? 表題作『星霊の森』のほか、30年前に一度きり、許されない関係を持った男女の再会を描く『星霜の彼方』、軍艦島を舞台に50年前の初恋と事件をたどる『過去からの星還』の全3篇収録! いずれも、ずっと昔に置き忘れた“恋”との再会をテーマにしたせつない物語です!
ようやく、こういう漫画の良さがわかるようになった。 渋い感じね。 昔は、手から波動のようなものが出て敵を倒したり、最強の武器を振り回したり、絶世の美女と付き合うまでの運命的なラブストーリーだったりが漫画の醍醐味でしたが、年齢を重ねて、渋い漫画の良さもわかってきましたね。 40代からも恋愛はできるし、50代もドキドキしている。そして60代になっても元気でいるんだ。