深町丈太郎。私立探偵、身長177センチ、体重75キロ、面長、筋肉質。醜男ではないがハンサムとは言い難い。女医と結婚、一女カオリをもうけるが離婚、心はさびしき愛の狩人……。ユーモア・ハードボイルドストーリーの真骨頂!
個人で輸入雑貨商を営む主人公・井之頭五郎が一人で食事をするシチュエーションを淡々と描くハードボイルド・グルメマンガ。井之頭五郎は、食べる。それも、よくある街角の定食屋やラーメン屋で、ひたすら食べる。時間や社会にとらわれず、幸福に空腹を満たすとき、彼はつかの間自分勝手になり、「自由」になる。孤独のグルメ―。それは、誰にも邪魔されず、気を使わずものを食べるという孤高の行為だ。そして、この行為こそが現代人に平等に与えられた、最高の「癒し」といえるのである。
大型選集「谷口ジローコレクション」第6弾 その男は、群衆の中でも奇妙に人眼を引いた。身体が大きい、背が高い男であった。だが、その大きさだけのせいではなかった。流浪の格闘家・丹波文七。どこまで行けば強くなれるのか。どこまで鍛えれば無敵になれるのか。どこまで闘えば最強と呼ばれるのか。ただひたすらに強さを追い求めた 一人の男、戦いの軌跡。夢枕獏と谷口ジローによる究極の格闘漫画が 最高品質の印刷技法で鮮やかによみがえる。サイズは迫力の大画面B5判。最新のスキャン技術と最高品質の製本を駆使し、谷口ジローの名作群が全く新しい姿で登場します。世界中で数々の漫画賞を受賞した谷口ジロー、初の本格選集! 第6弾『餓狼伝』をご堪能ください。●各巻に購入特典として別冊小冊子『「紙」が語ること 谷口ジローの世界』を封入。今回の別冊小冊子では、原作者・夢枕獏氏の評論を掲載。
エヴェレスト初登頂の謎を解く可能性を秘めた古いカメラ。深町誠は、その行方を追う途中、ネパールで“毒蛇(ビカール・サン)”と呼ばれる日本人男性に会う。彼がネパールに滞在する理由とは!? そして、彼の正体とは…!? 巻末に、夢枕 獏[『神々の山嶺』漫画版によせて]+谷口ジロー[もうひとつの山嶺]収録
ボクシングに信仰を求める男・森山(もりやま)と、彼の夢を背負って世界チャンピオンを目指す少年・三上乱(みかみ・らん)の生き様を描いたボクシングアクション。米軍の諜報機関と組んで得た大金で、ボクシングの世界チャンピオンを育てると決意した森山。そして高速道路を自転車で疾走する三上乱に目をつけた森山は、その翌日、ボクシング未経験の乱に、現役ランカーと対戦させて……!?
▼第1話/彼方への扉▼第2話/14歳▼第3話/ふたたびの春▼第4話/軽いめまい▼第5話/時の空▼第6話/父の領分▼第7話/心の風景▼第8話/見知らぬ位牌▼第9話/父と母▼第10話/恋のゆくえ▼第11話/美しき女(ひと)▼第12話/幸せな家族▼第13話/夏の情景▼第14話/父を待つ▼第15話/それぞれの心象▼第16話/時の旅人●主な登場人物/中原博史(48歳のサラリーマン。34年前の中学生時代にタイムスリップしてしまう)●あらすじ/48歳の会社員・中原博史が、京都出張の帰路にふらっと乗った列車。それは自宅のある東京へ向かう新幹線ではなく、故郷・倉吉へ向かう特急列車だった。だが、なんとなく途中で戻る気にもなれず、結局故郷にたどり着いた彼は、死んだ母の菩提寺へと足を運ぶ。母の墓前で突如激しい目まいに襲われた博史が気がつくと、なんと中学生の姿に戻っていて…(第1話)。●本巻の特徴/34年の時を越え、中学生時代の故郷・倉吉にタイムスリップした博史。最初の戸惑いにも徐々に慣れ、かつて憧れていた少女と二度目の青春時代を楽しみ始める。だが、まもなく父が家族を捨て、失踪してしまう「事実」を思い出した博史は、これを思いとどまらせようと決意するのだが…。谷口ジローの名作シリーズが、リニューアル版全1巻で再刊行!●その他の登場人物/中原和江(博史の母。34年前に夫に失踪され、22年前に48歳で他界)、中原京子(博史の3歳違いの妹。20歳のとき結婚している)、永瀬智子(中学生時代の博史の級友。男子の憧れ的存在)、島田大介(中学生時代の博史の悪友)
19世紀末、一人の若きナチュラリストがアメリカの広大な荒野に君臨した誇り高き狼王“ロボ”と対峙する。これは優れた画家であり「動物記」の作家であるシートンのナチュラリストとしての成長を描いた物語である。
とある居酒屋で、三十七歳のツキコさんは、ビールの肴にと、まぐろ納豆、蓮根のきんぴら、塩らっきょうなどを頼む。すると隣りでも同じように注文する老人が……。さても肴の趣味の合うご老体だと感心していると、その人は高校時代の恩師だと知る。この再会をきっかけに二人は、やがてゆるやかでおだやかで切なくてはかない二人へと深まってゆく……。
<明治>という時間軸に交錯する群像を、関川夏央の気鋭の原作を得て、名手・谷口ジローが渾身の力で描いた話題作。歴史上の人物たちの同時代的邂逅が意表を突く!!
NHKTVドラマ化原作、完全版で登場! フランス文化勲章シュヴァリエ受章の漫画家・谷口ジロー氏が、世界に「発見」されることになった名作が、初の全エピソード収録&カラーページ再現の完全版として登場! 本作は2020年4月~2021年3月まで、NHK BS4K8Kにて初のテレビドラマ化がなされ、大好評放送中です!(主演:井浦新、田畑智子) 今回の完全版では、以下の4点が大きな特長です。★初のB5サイズで刊行。カラーページも完全再現。★2010年にLOUIS VUITTONが刊行した「TOKYO CITY GUIDE2011」に描き下ろされた『歩くひと』の特別編を初邦訳・全世界で初めて単行本に収録。★映画監督・是枝裕和氏が初めて谷口ジローについて書いた寄稿文を掲載(書き下ろし) ★購入特典として「別冊読本 谷口ジローが『歩くひと』を描いた日々」を収録。連載当時の著者「近況報告」や、担当編集者が当時を振り返る文章等を掲載。驚くほど精緻に描かれた原稿をゆったりと堪能できる、美しく奥深い本に仕上がりました。『孤独のグルメ』(原作:久住昌之)にも連なる作品世界をご堪能ください。
陽一が郷里を想うとき、いつも決まって想い浮かぶ情景がある。早春の早い午後、幼い陽一は父の営む理髪店の床の上に座りこんで遊んでいる。ぽかぽかと心地よい陽だまりの床。それはどうやら、かなり幼い日のもっとも心なごむひとときのように思われる…。父が死んだとの連絡を受けた陽一は、郷里の鳥取に帰ることになった。十数年ぶりの郷里はすっかり街並みが変わってしまい、なかなか郷里に帰ってきたという実感が湧かない。それでも実家に近づくにつれ、記憶にある景色が目につくようになってきた──。昭和27年4月、鳥取大火の炎によって焦がされた父と子の絆は!?鬼才が「犬を飼う」「欅の木」に続き、三たび挑む人生の機微!!
▼第1話/犬を飼う▼第2話/そして…猫を飼う▼第3話/庭のながめ▼第4話/三人の日々▼第5話/約束の地 ●登場人物/私(仲間6人とデザイン事務所を開いている)、妻(陶芸教室の技術指導助手をしている)、タムタム(テリアと柴の雑種犬。オス)、ボロ(ペルシャ猫。メス) ●あらすじ/“私たち”の愛犬・タムタムは14歳の老犬。犬にとって食事の次に楽しみなのが散歩。日に日に衰えていくタムタムの足を気遣いながら、“私たち”は毎日タムタムを散歩に連れていく。しかし遂に起き上がれなくなり、死期を迎えるタムタム。最期までがんばり続けるタムタムの姿が“私たち”の胸を切なく打つ…「言葉を交わせない犬の死も人間の死も同じだ」(第1話)。タムタムを看取って1年、ひょんなことから“私たち”は飼い主に見捨てられたペルシャ猫のボロを飼うことになる。最初はひどいブスに見えたが、馴染んでくると何ともかわいい顔に見えてくるボロは3匹の子猫を産む。ボロの母親振りに純粋なものを感じ、“私たち”の心はやわらいでいく……(第2話)。 ●その他の登場キャラクター/秋子(“私たち”の家に家出してきた妻の姪)、富田獣医(信頼できる獣医師)、宮本さん(動物保護協会のボランティアをしている)
一人の女性が飛行能力を持つ赤ん坊を生む。彼は政府秘密機関の保護のもとに管理され、その出生の事実は秘密にされる。ヨーロッパと日本のコミックアーティストによる共作。『週刊モーニング』連載の単行本化。
京都の織物問屋に就職したものの、社長の一人娘の駆け落ち事件に巻き込まれ、会社に居づらくなった若者は“東京”を目指す。憧れの“マンガの世界”へ飛び込むべく…! 谷口ジロー自伝風、愛の連作!! ▼第1章/冬の動物園▼第2章/始まりの春▼第3章/裸婦を描く▼第4章/兄が来た▼第5章/長い休日▼第6章/星に願いを▼第7章/冬の陽だまり ●主な登場人物/浜口(京都から漫画家を目指して上京した青年) ●あらすじ/昭和41年12月。高卒後、鳥取から京都の織物問屋に就職した浜口は、休日となると動物園へスケッチに行く日々。社長宅にある蔵を改築した建物に下宿している彼が、ある日スケッチから帰宅すると、先輩社員たちが社長の娘・綾子の噂をしていた。2年前に結婚したものの、自らの浮気が原因で出戻ってきたという彼女。その翌日から社長の言いつけで、綾子の外出時には社員の誰かが監視のため付き添うことになり…(第1話)。●本巻の特徴/今、ヨーロッパで最も注目を集める“マンガ家”谷口ジローが、自らの青春の日々と重ねあわせて描く自伝風・愛の連作。●その他の登場人物/近藤史郎(浜口がアシスタントに入った漫画家)、森脇(近藤のチーフアシスタント)、藤田(近藤のアシスタント。人見知りで大人しい)、東野(「少年ホリデー」の近藤担当編集者。女性)、田村(浜口の元同級生で友人。仕事の新聞配達先の縁で、浜口を近藤に紹介した)
仕掛けられた運命の巨大な針が、刻一刻、不吉な合致点に間合いを詰めていた――青の戦士の四角いジャングルに閉じ込めるには、あまりにも神秘的な氷の炎は燃えさかる……。
▼第1話/鳥を見る▼第2話/雪が降る▼第3話/町に出かける▼第4話/木のぼり▼第5話/雨が降る▼第6話/夜泳ぐ▼第7話/台風のあと▼第8話/長い道▼第9話/星の降る夜▼第10話/路地をぬける▼第11話/かすんだ風景▼第12話/桜の寝床▼第13話/忘れもの▼第14話/夜明け▼第15話/よしずを買って▼第16話/いい湯だな▼第17話/海を見に来て▼解説・村上知彦●登場人物/夫(郊外の借家に引っ越してきたばかりの男。年齢40歳前後)。妻(夫とともに郊外に移り住んできた)。ゆき(この家に迷い込み、飼われることになった飼い犬)。●あらすじ/仕事の都合で郊外の一軒家に引っ越すことになった夫婦。夫は着くなり、「ちょっと歩いてくるよ」と言い残し、家を後にする。行く先々で、都会では見られない自然を感じながら歩いていくうち、林でバードウォッチングをしている人を見かける。望遠鏡を覗かせてもらった彼の眼に、初めてシジュウカラの姿が飛び込んできた。そうして家に帰ってみると、一匹の白い犬が迷い込んで来ていた。前の飼い主が置いて行ったというその犬を、彼ら夫婦は飼うことにする(第1話)。●本巻の特徴/1回の掲載分8pのなかで、日ごろ眼に止めないようなある町の風景の数々を、「あるく人」の眼から繊細なタッチで畏敬や憧れの対象として描き出してみせる珠玉の小品。『「坊っちゃん」の時代』で98年手塚治虫漫画賞を関川夏央とともに受賞した谷口ジローが、その連載と平行して描いた異色作である。●その他データ/『モーニング・パーティー増刊』90年30号~91年47号掲載。
▼第1話/狼の時▼第2話/黒と銀▼第3話/出逢い▼第4話/力を与うもの▼第5話/銀色の風▼第6話/特殊軍事戦闘犬▼第7話/制御不能▼第8話/追う者▼第9話/狙撃▼第10話/谺(こだま)する牙▼第11話/彼方への咆哮 ●主な登場人物/タイガ(軍事戦闘犬・ブランカと野生の狼との子供)、ナギ(軍事戦闘犬・ブランカと野生の狼との子供、タイガの兄弟) ●あらすじ/カナダのグレイト・ベア・レイクでオオカミの生態を追い続けている学者・エリック教授と助手の矢野健太郎は、不思議な光景を目にする。生後6か月の2匹の仔オオカミが、ほかの野生の成獣たちと変わらぬ動きで、狩りに参加しているのだ。ふたりは生命の底知れぬ神秘さに驚嘆する。一方、ロシア共和国のサンクト・ペテルブルグでは、軍事戦闘犬・ブランカを生み出したR共和国が、新たに育てた戦闘犬を使って、ルージン大統領暗殺のチャンスを狙っている……(第1話)。▼グレイト・ベア・レイクにブランカの子供がいるらしいとの情報を得たR共和国軍部は、早速捕獲を開始。仔オオカミの筋力をはるかに超えた跳躍をみせる黒いオオカミ・タイガを捕まえる。銀色の毛を持つタイガの兄弟・ナギは、たった一匹で荒野に残され……(第2話)。 ●本巻の特徴/R共和国に捕獲されたタイガが、特殊訓練によって徐々に秘めた能力を開花させていく。 ●その他の登場キャラクター/軍事戦闘犬を養成しているR共和国軍部の中心人物・シュミット大佐(第1~9、11話)、R共和国特殊軍事戦闘犬訓練士でブランカの育ての親・モーリ・ワーレン中尉(第1~11話)、オオカミの生態を研究するエリック教授の助手・鈴木健太郎(第1~11話)
文具メーカー勤務のサラリーマン・上野原が、勤務中や休日に歩いた都内の風景の数々。北品川、目白、吉祥寺、井の頭公園…。ふと目にとまった出来事を淡々と描くことが、ここまで上質な人間ドラマを生み出した。「孤独のグルメ」の黄金コンビが贈る、極上のエッセイ風コミック。
犬と猫を愛するすべての人に 著者の実体験を基に、老いた愛犬の死までを丹念に描いた『犬を飼う』。そして、愛犬の死後、行き場をなくしてやってきた猫たちとの生活を描いた『そして…猫を飼う』。本シリーズに加え、谷口氏が犬と猫との生活を描いた珠玉のエッセイ『サスケとジロー』(全16000字超)、谷口氏の後期犬まんがの傑作『百年の系譜』を収録し、1冊丸ごと、犬と猫を題材とした作品集としました。発表時に大反響を呼び、知る人ぞ知る名作として読み継がれる感動傑作、決定版としてついに登場!! *本書は『犬を飼うと12の短編』(小学館)収録作品の一部を抜粋し、エッセイを加えて再編集した新装版となります。刊行にあたり、すべての原稿を新たに製版し、カラー画稿はすべて4色印刷にて収録、名作『犬を飼う』シリーズの決定版となります。
「谷口ジローコレクション」第7弾。極北アラスカの荒野、犬と人間のサバイバル・チェイス『ブランカ』!!最新のスキャニング、最高の印刷製本、B5判の大画面で作品の魅力が鮮やかによみがえる。
【SIDE A】大友克洋「EAST OF THE SUN,WEST OF THE MOON」/かわぐちかいじ「赤い風車」/谷口ジロー「野獣の夜」/守村大「Rock喫茶開店入門編」/泉晴紀「ダーク・マスター」/いましろたかし「おめーに似た奴」 【SIDE B】松本大洋「リボルバー」/森園みるく「デッドエンド」/カネコアツシ「CALLING」/やまだないと「ホラぁ」
隠居をした男が歩く、歩く。江戸の町を。 目的もなく、ただただ、ふらり、ゆらりと。 ゆらり、ふらり、と江戸歩き。それはきっとあなたの記憶につながる原風景。
【谷口ジローコレクションについて】谷口ジローの作品は海外での評価が非常に高く、主要作は軒並み20万部近い実売を記録、現在も毎月のように新刊が出版されています。この選集は、2021年以降の谷口作品の新たな盛り上がりを見越して、読者の要望に応えられるような質の高い作品集として準備しつつ、その国際的な評価を改めて日本国内で広め伝えていくものとして企画されました。本企画は、谷口ジロー作品を多数刊行している小学館と双葉社が合同で実施。2021年10月以降、小学館・双葉社から毎月1冊ずつ、全5巻(計10冊)を毎月同日刊行。装丁を揃えるなど、合同で取り組みを行って読者への訴求を図り、名作が将来にわたって読み継がれることを目指します。【本書の内容】<明治>という時間軸に交錯する群像を、関川夏央の気鋭の原作を得て、名手・谷口ジローが渾身の力で描いた話題作。歴史上の人物たちの同時代的邂逅が意表を突く!!明治三十八年。現代人たる我々が想像するより明治は、はるかに多忙であった。漱石 夏目金之助、数え年三十九歳。見通せぬ未来を見ようと身もだえていた──近代日本の青年期を、散り散りに疾駆する群像をいきいきと描く、関川夏央・谷口ジローの黄金コンビが放つ一大傑作。第二回手塚治虫文化賞を受賞。
谷口ジローの未発表絶筆を含む珠玉の作品集 2017年2月に逝去した漫画家・谷口ジロー。その未発表絶筆『いざなうもの 花火』(原作:内田百けん)を含む近作の作品集。いずれも単行本初収録となる。【収録作品】●『彼方より』(「ビッグコミックオリジナル」2014年4号) ●エッセイ『フランスと私』(「ふらんす」2011年11月号) ●『何処にか』その壱・その弐(「ビッグコミック」2016年8号/9号) ●『魔法の山』前編・後編(「ヤングジャンプ」2006年1号/2号) ●『いざなうもの 花火』について ●『いざなうもの 花火』(未発表絶筆)