読切マンガの感想・レビュー4449件<<166167168169170>>サラッと読める時代物!石田三成ズム 鈴木コイチたか高校時代、せっかく日本史Bを取ったのに戦国時代と江戸時代が夏期講習でカバーされてしまい世界史受験を選択した私は学べなかったんです。なので、自分は日本史で一番面白い部分に知識がまるごとないんです…が、そんな私でもこの読切はスルッと読めて楽しめました。 絵がとってもスタイリッシュ…!柔らかそうな線でありながらとてもスッキリしており、同じモーニングのサイクリーマンとテイストが近い感じ。 新キャラが登場すると巻物のテロップで「名前・年齢・好きなもの」が表示されるのですが、それが猫にまで出ていたのが笑いました。 巻物テロップのの他にも、細々した図などのデザインもすごくお洒落で素敵でした。 史実とギャグのバランスが上手くてとっても読みやすかったです! https://twitter.com/SuzukiCoichi/status/1209780014889103360?s=20兄(猫)と弟(人間) なにこれ可愛い…!お兄タマは猫じゃニャい! 内山貴ぺそ面白かった。健気な猫とか好きに決まってるじゃん…! 主人公の真人(まと)は、今でこそ目付きの悪いヤンキーみたいだけれど、3年前まで一人称が「ぼくタン」のぽっちゃりした甘えん坊だった。そんな真人が願った「タマが人間だったらいいのに」という言葉を聞き、タマは流れ星に祈りまくって人間(?)となり、「お兄ちゃん」として真人にかまうというお話。 今のタマは低学年男児に受けそうなギャグ寄りの絵だけど、これがもっと女性受けしそうな可愛い見た目だったら爆発的な人気が出ると思います。 (追記) 立って歩いて喋るタマにな〜んか既視感あるなと思ったら、これニャースですね。 「ニャースのあいうえお」という、ポケモンであるはずのニャースがなぜ人間の言葉を喋れるようになったかが描かれている神回があるのですが、それを思い出しました(アラサー並の感想)これはいい時代劇マンガ…!狐日和の紺次郎 藤巻忠俊ななし藤巻忠俊先生と言えば黒バス・ロボレザとスポーツ漫画の印象しかなかったので、時代劇というテーマは新鮮でした。 こういう「おっとりしてすっとぼけたお侍さんが、本気出すと強い」みたいなの。嫌いな人絶対いない間違いないやつですよね…実際面白かったです。 少年漫画らしい「とんでもない技」も登場させて、お話に突っ込みどころを作っていたのが流石でした。 主人公に焦点が当たるのは当然なのですが、連れている少年の活躍がもっとあればな〜と思いました。 【あらすじ】 主人公は人より五感が、特に鼻が優れたすっとぼけた浪人。拾った子を連れて茶屋を訪れると、店に野伏せりたちがやってきて暴れまわる。主人公はそれを止めようとするが、相手が「男」だったため臭すぎて吐いてしまう。 毒気を抜かれた男たちが帰ったあと話を聞くと、茶屋の女主人は明日、野伏せりから村を救うため女衒へ売られるそうで…。〆切りを殺せは名言バトママ!? 石田敦子名無し前半で読者のフラストレーションを溜めに溜めてからの、後半で一気に爆散させる構成、スカッとした。 母親に「専業主婦だからなんも知らない」というレッテルを貼って見下しながらも、大学生にもなって毎日小遣いをせびっている娘が、とあるきっかけで母の凄さを目の当たりにするという話。 娘だけでなくひとりでネクタイも探せない夫と、ただただゲームし続ける息子も加えられ、客観的に見ればうわぁ…な家族。そんな家族が、結果的には見違えるほど結束力が高まるんだけど、最後はやっぱり母の印税収入に乗っかろうとしてるところがちょっとね。 「自分を愛する」ってなんなんだ愛しのパニックルーム 多田基生名無し前作も読んだのを覚えてるけど、この作家さんはすごいと毎回思う。埋もれがちな小さな声を拾って漫画に落とし込むのが上手い。 タイトルと内容がそんなにぴったりきてない気もしなくもないが、それはそれとして内容は素晴らしいです。 自分を愛する・肯定するって一見正義というか正解というか、毒のない言葉に見えるけど、でもそれって一体なに、ってのを改めて考えたくなった。自分が人に言うことは多分ないけど、言われて余計に苦しむ人がいるんだってことは頭に入れておきたい。納得の四季大賞受賞作フィーンド ショウ名無しgood!アフタヌーンの最新号に掲載された同著者の「父娘の島」を読んで、 https://manba.co.jp/topics/20410 非常によかったので、こちらの四季大賞受賞作も読んでみた。コミックDAYSにあがってて助かった。 藤島康介先生のコメントにもあるように、とにかく上手い。としか言えない自分が悔しい。笑 物語の核心にたどり着くまでも、飽きさせない技量があるし、読み終わってからもう一回はじめから読むと「ああー」という二度美味しい的な楽しみもあります。この先も続いていくキャラたちの人生を想像したくなるような終わり方もよかったです。鳥肌…!父娘の島 ショウ名無しすごいもの読んだな〜と、いい意味でゾワッとした読後感。心のなかで拍手。 気が利いた言葉が見つからないけど、愛と正義と夢が詰まった作品だと思います。 四季賞新人戦枠の掲載みたいだけど、レベルは新人のそれじゃないです。連載作家として再登場する日も近いんじゃないでしょうか。 永遠に逃れられない青春の苦味Neo Dutch Wife 横槍メンゴ名無し※ネタバレを含むクチコミです。いい読切店番紅御ちゃん 藤原緋奈子starstarstarstarstarひさぴよスペリオールのバックナンバーを読んでて、良いなと思った読切。 お財布売り場の販売員の仕事を描いたもので、作者の実体験を元にしているとのこと。なんとなく私がたまに行く「ハ◯ズ」のお財布売り場に近い雰囲気だコレ…。売り場に訪れる客層の幅広さ、商品の多様さ、意外と知られてないNG行為など、財布というアイテムが持つ特殊性が非常におもしろおかしく描かれています。(とりあえず財布を触るときは水滴や手脂には気をつけような…) 普通のお仕事マンガであればそれほど心に刺さらない話だったのですが、マンガ的な画そのものと表現が、どこか懐かしくも新しい…これはもうこの人にしか出せない味わいみたいなものを感じたので、今後もぜひ新たな作品を読んでみたいと思った作家さんでした。異世界×こたつこたつ聖戦 仲代役名無し異世界と自宅のこたつが繋がってしまい、魔王と勇者がこたつから抜け出せない状態から物語が始まります(笑) 一度囚われたら出られない「こたつ」の魅力をめっちゃ活かした設定がナイスです。こたつを囲んでの会話シーンは笑いの連続で、主人公の塩対応ぶりや、魔王達の反応がいちいち面白い。 異世界に戻れるまで、最後までダラダラ過ごすと思いきや怒涛のラストへ…。 意外と、緩急の激しい漫画でした。 ギャルとおっさんは相性がいいな経理ギャルはしゅうしうるさい 早坂啓吾名無し超お堅い課長が仕切る経理課に、明るいギャルが入ってきて課長を翻弄するギャグ読み切り。真面目人間とチャラいギャルの組み合わせはテッパンですね!永遠に見てられる…愚直なバスケ男子の青春ここにあり凡天 倫の助名無しバスケ好き不器用な男子と身体能力抜群イケメンの組み合わせ。いやぁ〜青春してるなぁ〜!噛ませの他校の不良部員たちも良い仕事してます。飛び抜けて絵やストーリーが優れているわけではないものの、扉絵の萩尾望都先生のコメント【爽やかで楽しい!コメディセンスもgood!です】というシンプルな感想が全てだと思いました。なんだろうかっこいいさよなら、ホームラン 松田中大地名無し幼い頃から切磋琢磨してきた親友と共に、プロ野球選手となった主人公。 サヨナラ試合をきっかけに親友が失踪してしまう…。 野球の中に人生があり、人生の中に野球があるような人達の物語で、上手く行くことばかりではないけど、読んでいてとても爽やかな気分になれた。あらためて野球って良いものだなと。 全体的に上手くて引き込まれるシーンが多くて、特にピッチングのフォームとか、描き方がとにかく凄い!(語彙力) 魚眼レンズのような風景もハマっていて、物語そのものに心地よい広がりを感じました。 24歳大学生魔法少女魔法少女フラグレス カワバタヨシヒロ名無し巻末には「刃牙道」と描かれ、タイトルには「魔法少女フラグレス」とあったので、ついに魔法少女編か……と思ったが、そんなことはなかった。 内容は元魔法少女の24歳の大学生が、また魔法少女をやらされるというもの。キュ○べぇみたいなマスコットキャラが適度に邪悪でよい。こういう類のテンプレを超えるものはなかったが、普通に面白かった元陰キャ露出狂プラモデル女子プラスチックと白井さん 雪野集名無しむかし暗かった同級生、白井さんが馴染みのプラモデル店の店主になっていて、プラモデルを作っており、話をするという物語。 が、会話がどうこういう前に白井さんの露出度がめっちゃタケぇ。プラモデルについて熱心に語るのはいいし、分かるけど、主人公も八割くらい胸のことしか考えてない様子だった。気持ちは分かる読後感の不思議な感覚がたゆたうホータイとれたら カラシユニコにわかとても面白かった。女子のほうが男子よりも身長が高かったら、小学生たちはどんな関係性を築くんだろう。そんな疑問を素直に反映したような世界が広がった作品。 この作品の重要なところは「男女が逆転した世界ではない」ということ。女子がちょっと粗暴で男性的、男子が大人しくて女性的という構造はたしかにあるものの、安易に反転しているわけではなく、あくまでそれぞれの「異性」らしさがある。この結末に持っていけるのはさすがのカラシユニコ先生だと思った。 ん。更衣室の彼女 LEN[A-7]名無しアパレル店で働くかっけぇ彼氏の元に、可愛い彼女(大学生)が服を買いにご来店。そして更衣室で破壊力抜群の密着イチャコラ展開爆発。 これだけ距離が近いと、男女の身長差や、手足のサイズの違いがハッキリ分かる。というかその部分を魅せるのがマジ巧い(とくにすごいのは腰)。これを読んで平静でいられたグフタ読者はいないだろう。この道を行けばどうなるものかTWO MEETS 伊丹来名無し元地下アイドルの「レイ」と、格闘技のインストラクターを目指す「ハル」。 それぞれ、別の道を歩んでいた二人が行き着いたのはプロレスだった…。 すれ違いから始まりながらも、二人とも今まで散々傷ついてきて葛藤する描写に心を動かされました。 特に自閉症を抱えているハルの荒ぶり方は、読んでいて辛いものが。 昔のプロレスのイメージとは大分違って、様々なタイプの選手が増えているのでしょうか。 最近のプロレス事情に詳しい人の感想も聞いてみたいところ。 まいった!NARROW WORLD 澤和佳名無しと、つい言ってしまいそうな構成と絵の上手さ。 この作品では、不良と柔道の出会いが描かれてるが、 どんな構図のアクションでもかかってこい!という技を感じました。 タイトルも最高。 リバーサイドには良い物語が生まれるリバーサイドブルース 在間十毅名無し中学3年生の夏休み。 勉強はできるが進路が決まらず、近くの川辺でブラブラしている主人公。 気になる女の子を遠巻きに見ていると、変なホームレスに絡まれることになり・・・。 15の青春時代の漠然とした感情だったり、何もかも納得いかない気持ちが とても伝わりやすく描かれている。 終わり方もまた別の物語の始まりを感じさせるもので素晴らしかった。荻野が荻野である理由荻野 在間十毅名無し今年の四季賞の中で、個人的には一番好きな読切。 かずはじめ漫画のような空気感で、淡々と進むストーリー。 セリフは少なくても、荻野の孤独や悲しみが、ひしひしと伝わってきた。 これこそが荻野なんだと。四季賞2018冬 受賞作屍の花嫁 カミヲシュウジ名無し※ネタバレを含むクチコミです。 パパ最高!政略結婚したくない! 来島佐鳥nyae親が勝手に決めた結婚にNO!と言い続けた結果、まさかこんなにスケールの大きな話になるとは全く予想がつかなかった…参りました。 これはただのラブコメじゃない。NHK朝の連続テレビ小説だ。 主人公のそのかが“あまのじゃく”であるという点がポイント。 あと扉絵でめちゃめちゃ見切れてるそのかパパがいいキャラしてる…このパパなくしてこの漫画の面白さはなかった。むしろ主役と言ってもいい…?(にしては死ぬときのコマ小さかったな) この読切が四季賞の一次落選してるってどんだけレベル高いんだ… 連載決まってるっぽいので楽しみにしてます!宮沢賢治を漫画で読むよだかの星 宮沢賢治 二星まゆ山猫軒よだかの星を読むのはおそらく小学生ぶりだと思いますが、やっぱ大人になってから読むほうが面白いですね、宮沢賢治は。ちょっと不思議で、暗くて悲しくて、繊細で感受性が強くて傷つきやすい…子供の頃は何が面白いのか全くわかり…ませんでしたが、今となってみればすごく素敵だなと思います。 このコミカライズの良いところは、よだかを始めとする鳥たちの目が往年の少女漫画のような人間的な目をしているところ。 目の中に星が輝くまつげバサバサの目は人間のように感情をよく伝えてくれるだけでなく、賢治作品らしい幻想的な感じを出すのに一役買っていると思う。 読んでみて久々に原作を読み返したくなった素敵な読切でした。<<166167168169170>>
高校時代、せっかく日本史Bを取ったのに戦国時代と江戸時代が夏期講習でカバーされてしまい世界史受験を選択した私は学べなかったんです。なので、自分は日本史で一番面白い部分に知識がまるごとないんです…が、そんな私でもこの読切はスルッと読めて楽しめました。 絵がとってもスタイリッシュ…!柔らかそうな線でありながらとてもスッキリしており、同じモーニングのサイクリーマンとテイストが近い感じ。 新キャラが登場すると巻物のテロップで「名前・年齢・好きなもの」が表示されるのですが、それが猫にまで出ていたのが笑いました。 巻物テロップのの他にも、細々した図などのデザインもすごくお洒落で素敵でした。 史実とギャグのバランスが上手くてとっても読みやすかったです! https://twitter.com/SuzukiCoichi/status/1209780014889103360?s=20