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1900年代の中国を舞台にした悲恋物語。
ある道士の誘いにより、死体を相手にした花嫁役を引き受ける女。
戦争などで未婚の息子を失った家族が依頼してくるのだ。
ヒロインが美人すぎて、結局男たちは成仏できずにキョンシーのような悪霊に変化した後、女は呪い殺されそうになるのだが…ここで颯爽と助けに来た男と女は幸せに暮らしました…。
とはならない。
少しずつ過去を遡るように悲劇が進行してゆく。
この辺りの構成がホント素晴らしい。
最後はとても悲しい結末が訪れるのだが、
にもかかわらず読後感は非常にさわやかだったのは、
ヒロインの性格の明るさのおかげだと思う。
道教的世界観が好きな人には堪らない作品です。
死者のあなたと生者の私。同じ時を生きていけない二人の恋愛譚。 【アフタヌーン四季賞2018 冬のコンテスト 藤島康介特別賞】 (good!アフタヌーン2019年4号)