
ギュッと来る、ハートフルでコミカルなロスタイム
これは良い。すごく好き。 母子家庭で母が交通事故で逝去、残された中2の娘(ニコ)は母が縁を切っていた爺ちゃんと共に暮らすことに。 ニコの心情の描かれ方や表情がとても魅力的。 おじじを見ててイラッとする(自分がおじじ側だからだと思う)ところもありつつ、彼の考えや行動はすごく愛に溢れているなと感じて、読んでいてジワジワと温かくなってくるような作品。 スピリッツっぽい画風でもあるけど、展開とかテンポとか全体のまとまりが上手くて、講談社もこういうの求めてたんだなぁーって勝手に思いました。 まだ始まって2ヶ月の2025年ですが個人的TOP5には入りそうなぐらいイイです。 中庭ちゃんもすげえいいのよねえ…世界平和を目指してこ、みんなで。
1900年代の中国を舞台にした悲恋物語。
ある道士の誘いにより、死体を相手にした花嫁役を引き受ける女。
戦争などで未婚の息子を失った家族が依頼してくるのだ。
ヒロインが美人すぎて、結局男たちは成仏できずにキョンシーのような悪霊に変化した後、女は呪い殺されそうになるのだが…ここで颯爽と助けに来た男と女は幸せに暮らしました…。
とはならない。
少しずつ過去を遡るように悲劇が進行してゆく。
この辺りの構成がホント素晴らしい。
最後はとても悲しい結末が訪れるのだが、
にもかかわらず読後感は非常にさわやかだったのは、
ヒロインの性格の明るさのおかげだと思う。
道教的世界観が好きな人には堪らない作品です。