サブマリン707
南米ブラジル行きの不定期船に乗っていた賢次・千太・五郎は、謎の爆発により海上遭難してしまう。翌日、爆発音を聞きつけた海自潜水艦707号の乗組員は、生存していた三人を発見し救助をした。その艦長はかつて、賢次と千太の父親と同じ乗組員だと言うが……。不思議な縁で出会った男たちは、太平洋で起こる数々の怪事件に果敢に挑む――!!
エムエム三太
この物語の主人公、牧村三太のコードネーム『エムエム』。最初のMはミラクル、次のMはマイティの頭文字である――。大脳が異常発達する奇病により生まれながら超能力を覚醒させた少年は、無敵の肉体と自ら開発した戦闘機エムエムマシン、スーパーカーモンスーン、強力なインパクトガンといったウェポンで平和を驚かす様々な組織から、たった一人で世界を守り抜く!
電光少年
主人公の光一は新人の科学者だが、正義感は人一倍強くて勇敢だ。そんな彼の父親は立派な科学者だったがすでにこの世にはいない。そんなある日、「怪人 黒い月」と名乗る者から研究所にあるライオン像を頂くという犯行予告が届くのだった。光一の家には白の玉をくわえたライオン像がある。この世界には3つのライオン像があり、全て集めると人類を滅ぼせる殺人兵器を手にすることができるのだ! それを阻止するべく、光一は父の意志を継ぎ、電光少年となって悪を討つ! 「月光仮面」、「8マン」などで一世を風靡した、SFヒーロー漫画の巨匠、桑田二郎が描く、SF痛快アクション長編作品の決定版!
キャプテンKen
二十一世紀のはじめ、火星への移住をはじめた人類は、先住民族の火星人を迫害し植民地化しようとしていた。ある日、星野(ほしの)マモルの家に、水上(みなかみ)ケンという少女が地球からやってくる。ときを同じくして、謎の少年・キャプテンKenが、火星人を救うべく、どこからともなく現れた。名前だけでなく、よく似た風貌の二人に隠された秘密とは!? アメリカの西部劇を思わせる火星開拓時代を舞台とした、異色SF大冒険活劇。 <手塚治虫漫画全集収録巻数>手塚治虫漫画全集MT25~26『キャプテンKen』第1~2巻収録 <初出掲載>1960年12月8日号~1961年8月20日号 週刊少年サンデー連載
白いパイロット
世界中から恐れられているミグルシャ王国。謀反を企てたものは捕えられ処刑、または囚人奴隷として一生を過ごす、完全なる服従を強いていた。ある日、ポスク博士宅に秘密警察が現れ、夫妻は射殺されてしまった。残されたふたりの赤ん坊は、ひとりは奴隷として、もうひとりは女王が内緒で亡き王子の代わりとして育てた。それから何年かの月日がたち、ふたりはふたたび再会するのだが、ふたりの関係には驚きの秘密が隠されていた! <手塚治虫漫画全集収録巻数>手塚治虫漫画全集MT27~28『白いパイロット』第1~2巻収録 <初出掲載>1961年8月27日号~1962年6月24日号 週刊少年サンデー連載
おれは猿飛だ!
百姓の子として生まれた佐助(さすけ)。親の反対を押し切り甲賀流忍術学校に入学して、15歳まで忍術の修業を積む。肝心の成績はというと、落第3回、停学8回、始末書56回、叱責162回の典型的な劣等生。見兼ねた戸沢白雲サイ(とざわはくうんさい)先生にも忍術免許証を取り上げられ、封術される始末。そんな時、佐助の村が軍勢に襲われ両親を殺されてしまう。佐助は忍術を武器に、復讐の思いを燃やすのだが……。初期の少女漫画『こだまちゃん』を併録。 <手塚治虫漫画全集収録巻数>『おれは猿飛だ!』(手塚治虫漫画全集MT215~216『おれは猿飛だ!』第1~2巻収録)/『こだまちゃん』(手塚治虫漫画全集MT216『おれは猿飛だ!』第2巻 <初出掲載>『おれは猿飛だ!』1960年1月号~1961年2月号 漫画王~まんが王連載/『こだまちゃん』1959年10月号~1960年3月号 小学三年生連載
オズマ隊長
世界が核戦争に巻き込まれることを危惧した化学者たちは、生物の知能・体力を発達させる画期的な薬を発明し、各国の科学者、政治家、実業家の赤ん坊たちに注射する。やがて、成長した子どもたちは世界のあちこちに支部を持つ「世界こども連盟」を結成し、悪い大人たちを監視するのだった。日本の化学者、青山博士の息子・オズマも、この連盟の隊員となり、数々の難事件を解決していく。近未来を舞台としたSF絵物語。 <手塚治虫漫画全集収録巻数>手塚治虫漫画全集MT114~115『オズマ隊長』第1~2巻収録 <初出掲載>『ペット』 1961年8月13日 「産経新聞」掲載/『空港の決闘』 1961年8月20日 「産経新聞」掲載/『投石』 1961年8月27日 「産経新聞」掲載/『二つの顔』 1961年9月3日、9月10日、9月17日 「産経新聞」掲載/『長い長い昼』 1961年9月23日 「産経新聞」掲載/『脱走指示機』 1961年10月1日 「産経新聞」掲載/『ユダ結社』 1961年10月9日~1962年1月31日 「産経新聞」連載/『ヒューマノイド・チル』 1962年2月1日~4月9日 「産経新聞」連載/『放射能ヤドカリ』 1962年6月22日~8月31日 「産経新聞」連載/『モンテ・クリスト星』 1962年9月1日~11月10日 「産経新聞」連載/『オバケ植物事件』 1962年11月11日~12月31日 「産経新聞」連載/『超音波車ミリー』 1963年12月15日~12月31日 「産経新聞」連載
W3
進んだ文明を誇る銀河連邦の国々。銀河系の果ての果てに位置する地球人の残虐さに心を痛め、他の星への影響を危惧した彼らは地球の未来を銀河パトロールの隊員の判断に委ねる。反陽子爆弾を携えた“W3”の3人が見たのは、目を背けたくなるような暴力と惨劇の数々。一年の観察期間を設ける必要性を感じさせないほどの残虐非道な行いの連続に、銀河パトロールの一人が躊躇なく反陽子爆弾のスイッチを入れてしまった。地球は宇宙の藻くずとして消えてしまうのか、それとも……。 <手塚治虫漫画全集収録巻数>MT139「W3」1巻収録/MT140「W3」2巻収録
ナンバー7
地球を守るために集いし精鋭7人衆、いざ見参! 地球で大規模な核戦争が始まるのを知った大島博士は、自らの発明品と息子七郎を冷凍箱に入れ、未来の世界へと送り出した。100年後に目覚めた七郎が見たのは……。 <手塚治虫漫画全集収録巻数>手塚治虫漫画全集MT193~196『ナンバー7』第1~4巻収録 <初出掲載>1961年1月号~1963年2月号 日の丸連載
闇の左近
名匠・玄斉によって作られた8本の刀には、そのつばに太閤・豊臣秀吉の秘密が隠されていた。太閤亡き後にさまざまな剣豪の手に渡ったその刀を取り戻すべく、かつて豊臣家に仕えた忍者・左近が、変装、隠密行動、大立ち回りで奔走する!
ゼロ戦ごろし
岸本修の描いた、戦争をテーマにした作品中心の短編集。向かうところ敵なしだった戦闘機・ゼロ戦の強敵として立ちはだかる正体不明の戦闘機『黒い毒蛇』との戦いを描いた「ゼロ戦ごろし」/ 第二次世界大戦下に、ドイツ軍の最終兵器の開発を止めようとするイギリス特務部隊の活躍を描いた「Vを消せ!」/ 他二編収録。
隠密剣士
老中・松平定信が京都へ赴く真の目的は、御三家である尾張家の怪しい動きを調べるため。それを察知した尾張家は百々地十忍に定信の命を狙わせる。定信を無事に京都に送り届ける使命の隠密剣士・秋草新太郎に、百々地十忍の頭・源九郎の秘術が襲いかかる。柳生新陰流・逆風の太刀を使い、霧の遁兵衛を従える新太郎と百々地十忍の凄絶な闘いが始まった!!
1961年〜1962年にかけてサンデーで連載されたSFものです。シャム双生児、クローン、反戦などのテーマがありつつも、基本はグループヒーローものです。 仲間には、足が早い人がいたり、拳銃がうまい人がいたり、女の人がいたり、機械の操縦が上手い人がいたりと個性に富んでいて、少しサイボーグ009っぽい感じもしました(サイボーグ009の方が後の連載です)。 途中まで楽しく読んでいましたが、対決部分は少し冗長に感じられ、読んでてダレてしまいました。最初はコマ割りなんかもちょっと凝っていたりとかしたのですが、だんだんコマ割りも単調になってきてダレてくるということがあったので、コマ割りって結構マンガの表現として大事なものなのかもしれないなと思いました。