おてんばバンザイ
さらわれたってなんのその!女の子は強し!?表題作『おてんばバンザイ』の他、余命一か月の宣告に、ダメ美術教師が思い切ってやりたいように挑戦する姿を描く『ガタコン教室』。石森先生に教わるマンガの描き方『まんがスクール』『MYフレンド』。名作を石森風に『ごいっしょに白鳥のみずうみをききません?』『赤ずきんちゃん』『新メイ作童話赤ずきんちゃん』。ホラーマンガ『銀色の目』など全13編を収録。
「美代子阿佐ヶ谷気分」「軍刀」「無頼の面影」「阿佐ヶ谷心中」「ピストル」「川」「静かなピンク」「落下傘」「恋愛」「キス」収録。私は三十二歳の頃に分裂病を発病し、以来、十七年間まともな考え方が出来にくくなった。今回の作品集は、分裂病以前の作品であるが、発芽の模様はすでにある。――私はいつ死ぬか判らないが、漫画も小説も油絵も死ぬまで画く事になるかも知れない。(安部慎一)
江戸は浅草・竜泉寺裏。下っ引の佐武(さぶ)と、その相棒で盲目の居合い斬りの達人・市(いち)との名コンビによる、名作大江戸捕り物絵巻。初期、「少年サンデー」に不定期連載された、シリーズ名『縄と石』時代の少年向けバージョンを収録した第1巻。後の青年向け版に比べ、アクションが痛快な全7編と、朝日ソノラマのソノシート版も収録!小学館漫画賞受賞、アニメ化、テレビドラマ化、小説化も果たした大人気シリーズ!!
0戦はやと
昭和17年…南太平洋では毎日のように激しい空海戦が行われていた。大空は血で染められ0戦は華々しい戦果をあげていた。生と死の境目の戦場で平和を願う少年パイロット東隼人(あずまはやと)は愛機・黒ワシ号で手柄をあげていた。そしてある日戦闘を終え基地に帰ると、軍の作戦司令で日本の厚木基地に帰れとの命令が下る…「敵機たくさん撃墜してるのになぜ!?」と、疑問を抱きながら日本に向かい厚木基地に着くと…各地の0戦隊の優秀なパイロット35名が集結していた! そしてこの35名を精鋭部隊にするべく鬼大尉こと宮本隊長により地獄のような特訓が始まるのであった…。隼人の0戦での活躍仲間との絆を描いた戦争ヒューマンドラマ作品!
戦闘機ものの雄『0戦はやと』
有名なSF小説『1984』で知られる英作家ジョージ・オーウェルの社会風刺の効いた短編小説を漫画化。――家畜として人間に搾取されている動物達が、ある日、自由に目覚め反乱を起こす。「同志諸君、団結せよ。闘争じゃ、革命じゃ!」と論ずる豚をリーダーとして、人間を追い出し、理想の共和国家を築こうとするのだが、指導者の豚の裏切りに遭い、事態は次第に恐怖政治の様相を呈してゆく。動物共和国の行方は……!?
たった1400グラムの人間の脳髄の中に、おそろしいほどの広がりと深さを持った、心の扉がある―― 人間の心・心理をテーマにした色とりどりの連作短編集! 米軍から秘密裏に頼まれた研究を続けるR大学の佐藤栄作。徹夜仕事の最中に学校内ではかなげな印象の少年・岡田四郎に出会う。「もう時間がない」「日本がどうかなってしまう」という少年の正体は…?(第2話・溶けた男)他、7編を収録。
学園きっての問題児・やけっぱちが突然、「俺は妊娠した!」と言い出した。やけっぱちの鼻から飛び出したなにやらふわふわとしたエクトプラズムが、彼の「むすめ」だというのだ。美少女の姿をしたダッチワイフにエクトプラズムは乗り移った! マリアと名付けられた少女は、やけっぱちそっくりのお転婆だが、ものすごく美人。やけっぱちの学校に転校したとたん、学内のアイドルになる!
海辺の別荘に突然現れた男は、全身の皮膚が透き通り、血管が無残にむき出しになった怪人だった! アラバスターと名乗る男の正体は、黒人であったがために恋人に裏切られ、人生を壊された元オリンピック選手。アラバスターは自らを裏切った女への復讐を果たしたのち、この世のすべての「美しい」ものに復讐を企てる!
滝昌人は人力飛行機オタクで『大空バカ』と呼ばれている。そんな男が学園一の美女・小沢七枝にキスして以来、どうもついてない。原因不明のツルッパゲになったり、カナダからの転校生・メイビスと七枝の決闘に巻き込まれたり、新興宗教のハレンチ教祖に祭り上げられたり、難題が次々と降ってきて…!? 【同時収録】デビュー作「ジェムと10億ポンド」
これでも奥様
難波愛と浅田百合也は同じ大学に通う18歳。百合也の一目惚れから、結婚にまで進展してしまう。愛は大阪ヤクザの組長の娘で、腕と度胸は男勝り。百合也の特技は『屁道』で、自由自在にオナラを鳴らす。生活費は百合也が稼ぐことを条件に結婚した2人。百合也は曲屁芸人としてテレビ出演することに…!? 【同時収録】きらい!スポーツ/ただいま減食中!!
バロム・1
白鳥健太郎と木戸猛は親友だったが、つまらないことからケンカになり、モーターボードで危険な海をのりきるはめになった。しかし、ボートは転覆し、二人は溺れてしまう。二人は何者かに救われ、「宇宙から地球に入りこんだ悪なるドルゲを倒せ。そのためにはふたりがひとりになるのだ!」という正義なるコプーの声を聞く…
ウメ星デンカ
ある日突然、王室一家が居候! 藤子・F・不二雄の代表作のひとつ「ウメ星デンカ」。1968年に小学館の学年誌で連載開始。「ドラえもん」の連載が始まる直前まで描かれ、ツボの中から「スッパッパ!」のかけ声とともに出すふしぎな道具は、「ひみつ道具」の原型になったとも言われています。1969年にテレビアニメ化され、1994年にも「映画ドラえもん」と同時上映で映画化された人気作が、新装版でてんとう虫コミックスに帰って来ます! 「藤子F不二雄大全集」と同じ高画質の原画スキャンデータを用いた美しい製版でお送りします。ストーリー:中村太郎くんが夜空を見上げていると、ふしぎなツボが飛んできた。故郷の「ウメ星」が爆発し、はるばる地球まで逃れてきた、ウメ星国王一家の乗り物だったのだ。ツボから出てきたデンカや王さまたちは中村家が気に入り、なぜか二階に住み着くことに。スッパッパ!のかけ声でツボから出てくるふしぎな道具や、しつこい侍従のベニショーガ、がめついロボット・ゴンスケなど、クセの強いキャラクターが次々登場。ご近所も巻き込んで大騒動を繰り広げる。藤子・F・不二雄の得意とする価値観の逆転から巻き起こる日常SFギャグの傑作!
ガロ作品の中でも「美代子阿佐ヶ谷気分」はファンが多い印象があったのですが、読んでみて納得しました。これはカッコいい。同じく「赤色エレジー」も貧乏同棲カップルのアート系なカッコいい漫画だけど、「美代子阿佐ヶ谷気分」にはフランス映画っぽいカッコよさがある。作者のあとがきを読むと永島慎二が好きだったようで、リアルに「漫画家残酷物語」みたいな生活をしていて、それをそのまま漫画にしてるだけなんだけど、美代子の存在によって傑作になってる。漫画の中で美代子は男に振り回されっぱなしの女性なんだけど、とにかく美しく描かれてる。作者自身も自分は絵が下手だと書いてたけど美代子だけは上手い。この2人が別れることなく今も夫婦でいるってのはすごいことだなぁ…。