BOYS BE…

誰か教えてボーイズビー…

BOYS BE…
hysysk
hysysk
1年以上前

平成0年代に青春時代を過ごした我々としては、恋愛などにうつつを抜かすなどもってのほかで、このような軟弱な漫画を読んでいるやつは馬鹿にされても文句は言えなかった。 しかし今の自分がこの時代の自分にアドバイスするとしたら、「BOYS BE…」と「電影少女」はちゃんと読んだ上で、好意を持ってくれた人には優しくしろということだ。 現代の若者もSNSとマッチングアプリやめて今すぐこれを読んで欲しい。

スーパーベイビー

世界一かわいいギャル

スーパーベイビー
野愛
野愛
1年以上前

ギャルに癒されたくて読んでみたらギャルに癒された…! たまおちゃんかわいい。らくぴもかわいい。かわいいと優しいと幸せに溢れている。 ギャルなのに実は純情というパターンはよくあるけど、たまおちゃんはギャル「なのに」というギャップがかわいいという訳ではなく、明るくて真っ直ぐで好きに一生懸命で、そのギャルらしさも含めて全てがかわいい!! たまおちゃんの告白シーンはもう、恋愛漫画名場面ランキング告白編があったら間違いなく一位だと思います。 ずっとずっと優しさに包まれて幸せでいてほしい!! ギャルが好きっていうかたまおちゃんが好き。らくぴが好きなたまおちゃんが好き。

男子の品格

男子校の生徒を女装で強制的に淑女にする話

男子の品格
天沢聖司
天沢聖司
1年以上前

異性装(女装)という一見ギャグに思えるテーマですが、笑いがありながらも性別に関わらず好きな服を着れば良いという大切なメッセージがしっかり伝わるすごい漫画。 ギャグのキレが良くて、でも人を傷つけるような笑いやモヤモヤするような表現はないという、絶妙なバランス感覚で描かれた作品でした。 うぇぶりの連載で楽しみにしてた作品ですが、あらためて単行本で読んでみても良かったです! 主人公の辰祈ちゃんの品格は本当に素晴らしく、「もしみんなが男の強さと淑女の優しさを身につけることができたらいい人間になれるなぁー!」と思わされました。 ちなみにこの次作がノケモノたちの夜だったので新連載が始まったときは「え!男子の品格の人が!?」とギャップに驚きました。

柚子ペパーミント

女子高生が変身して鉄球を振り回す!!!

柚子ペパーミント
ANAGUMA
ANAGUMA
1年以上前

主人公の女子高生・柚子は髪が光って超人的なパワーを発揮する「ペパーミント」の能力の持ち主。その糧となるのは両親の仇であるMMD団への復讐心! 落ちぶれたパンクロッカー・ハッサクや双子の連続殺人犯ナツミカンミ、正義執行のためなら何でもアリの俺サイコー裁判官ポンカン、AIを搭載したヘリコプターなど個性的すぎるメンバーとともに、崩壊した世界で血塗られた復讐戦争に乗り出すのだった!! まずキャラデザが本当に神。みんなカッコイイしカワイイ。 キャラ以外にも花札のモチーフやミステリーサークルのアイデアなど、見ていてビビッと来るデザイン、ギミックが次々出てきてシビレます。なんといっても主人公の武器が工事用の鉄球ですからね。ちなみにチェンソーで戦ったりもします。 ブッ飛んだキャラクターの魅力とバトルの気持ちよさを両輪にしてパワープレー気味に話が進んでいくのですが、佐藤大作品だけあって終盤は結構エウレカセブンぽいというか、セカイ系的な雰囲気がビシバシ感じられて自分は大好きでした。 軽いノリで人が死にまくったり、設定のボヤかし方(説明しきらないのがクールという思想)とかのポイントで好みは分かれると思いますが「カッコよく盛り上がってたらこまけぇこたぁいいんだよ!感じろ!!」というスタンスのひとには読んでほしい作品です。 ヒロインであるところのヘリの吉田くんのかわいさも目に焼き付けてくれ!

あかりをください

妙な関係性が繋がる/離れていく

あかりをください
あうしぃ@カワイイマンガ
あうしぃ@カワイイマンガ
1年以上前

変な関係性を綴っている、という点で一致する短編集。 家族であれ結婚であれ、形がヘンテコで、ちょっと普通とは違う感情で辛うじて繋がっている関係性は、どうしても脆く見える。いつ壊れるのか……それとも辛うじて繋がるのか……とハラハラしながら、そこにある思いに胸締め付けられる。 ●『あかりをください』…亡くなった母の再婚相手を父と慕う女子高生。まだ若い「父」への想いと、彼女を助ける親友の想いは、優しく交錯する。 ●『人魚の骨』…子供の頃親しかった人魚と再開する男子。彼を慕う人魚と、時折思い出す蒼い視界。 ●『みあげてごらん』…人の感情が見える女子は母に恐れられ、共に暮らせない。彼女は庭から掘り起こした宇宙アンドロイドと、同士の関係を築く。父・弟・父の部下にアンドロイドが加わった、男だらけの日常が可笑しい。 ●『ビューティフル・デイズ』…酔った勢いでプロポーズを受けたらしい。このまま受けていいものか悩む女性は、友人達の結婚の形を見る。 ●『en rêve(アン・レーヴ)』…夢の中で約束を交わした人は誰……?結婚式のドレスを仕立てながら、この結婚に疑問を持ち始める。

ロストネーム

その違和感を大事にしてほしい

ロストネーム
名無し
1年以上前

経験がないことをとやかくいう権利はないけれど、結婚によって妻が夫の姓に変わることを当然のことだと思いたくない。手続きが手間であることを軽く見たくない。少しずつ、自分のアイデンティティが他人のものに差し替わっていく様を見て、自分がこぼれていってしまう感覚を覚えたこの漫画の主人公と、同じような人がこの世にたくさんいることを知っておきたい。その違和感は間違ってない。 そして願わくば、姓を揃えるか揃えないかを自由に選べる未来が来てほしい。

Veil

3つの芸術の総合作品 美しさしかない本…!

Veil
たか
たか
1年以上前

全2巻を30分ほどで読み終えたのですが、まだ夢見心地です。あまりにも2人の関係性が、ファッションが、世界観が良すぎて、物語について分析的なことや自分の感想を進んで書く気になれないですね…どう頑張っても野暮なことしか書けない気がします。 なので「この本の構成」について書こうと思います。 https://j-nbooks.jp/comic/original.php?oKey=175 この本の発売を楽しみに待っている間、「まるで美しいシネマのようなコミック&イラスト集」という謳い文句で宣伝されているのを聞き、「結局漫画なのか、画集なのかどっちなんだ?」と謎だったのですが、読んで納得しました。 漫画のように「物語がコマごとに割った絵で語られるだけ」ではない。画集のように「文脈のない絵がズラズラ並んでいるだけ」でもない。 まさに「コミック&イラスト集」と表現するのが相応しい構成になっているんです。**しかも全編フルカラー…!** https://twitter.com/_K0TTERl_/status/1202975764280299520?s=20 まず驚くのが、表紙をめくるとすぐに目に入ってくる「見返し」や「扉」といった、一般的な漫画ではただ実用的でそっけない部分まで美しく、物語に入り込むための素晴らしい導入になっているところ。 そして各話の「幕間」に当たる扉ページもまた、読者の集中力を途切れさせないよう、世界観に沿って美しくデザインされています。 さらにすごいのが、**ストーリーの幕間にイラストと文章を挿入し、複数の表現方法を組み合わせて総合的に「彼と彼女」のことを描いているところ。** あらすじでは本書のことを「まるで美しいシネマのような」と表現していますが、映像・ストーリー・音楽の総合である映画を引き合いに出していて非常に的確だなと思います。 https://twitter.com/_K0TTERl_/status/1162700555304595457?s=20 そして読み終わってみて感じたのは**「Veilのことを世に出回っている多くの漫画と同じものとして分類できないな」**ということです。 **・今作を出すまで長期に渡り制作されている(2017年〜2019年に発表された作品が収録されている)こと ・アシを雇わず1人で作り上げていること(おそらく) ・フルカラーで高価格であること ・幕間(物語外の物理的な部分)まで世界観の一部となるようにデザインされているところ** こうした特徴を抜き出すと、日本のMANGAというより**「日本のBD(バンド・デシネ)」**と呼ぶほうが相応しい気がします。 (加えて言えば、日本の漫画の9割(※個人の勝手な体感です)は、商業的な成功に結びつきやすいエンタメ性の高い作品に占められています。そのため、ただただ美しさを追究した芸術性・文学性に富んだ漫画というだけで主流から外れてしまい、やはり日本のMANGAっぽくない。 長々書いてしまいましたが言いたいことをまとめると、**自分にとって「Veil」は、作品としてあまりに美しすぎるために漫画と呼ぶことに少し抵抗がある総合芸術**です。 百聞は一見に如かずなので、今すぐ手にとって読んでください…! (紙質と装丁がいいので紙がおすすめです…!) https://manba.co.jp/boards/112451 https://manba.co.jp/boards/112451/books/2 (2人を並べてあげたい)

リボリューション

よくわからんかったけどすごかった

リボリューション
hysysk
hysysk
1年以上前

キリスト教やオカルト的な話を混ぜ込んだ話で、大まかには現代文明に対する批判があるのだと思うけど、意味も教訓めいたものも受け取れずに読み終わった。部分部分ではいい話もあったりするし、元になる聖書や神話を知っているともっと楽しめるのかも知れない。絵には気合が入っている。 生命を超越した存在ではあるものの、猫の虐待シーンがその必然性ある?ってくらいにきついので、苦手な人は注意して欲しい。

ドリル園児 完全版

これが週チャンで連載してたとは

ドリル園児 完全版
nyae
nyae
1年以上前

チャンピオンコミックスも持ってますが、完全版も買いました。そのくらい好きな漫画です。完全版にはチャンピオンコミックスに入ってなかった分も収録されてるので結構分厚い。 好きなコマは、ミントちゃんに「幼稚園に何で来てるの?」と聞かれたねぐせ先生が「生活のためよ」と言って「交通手段を聞いてるの!」と怒られたコマです。キャラとしてもねぐせ先生が大好きだったんですが、途中から出なくなってアゲハ先生に完全にバトンタッチしてしまった。人気なかったのかな…。 あとはマメピンの兄ちゃんも好き。体のほとんどをクマに食われているけど、クマが冬眠している間だけは自分の意志で動くことができる。そういう発想が本当に天才だなと思います。

お父さんは心配症

文庫版の巻末にあ〜みんのコメントがあって感動した

お父さんは心配症
かしこ
かしこ
1年以上前

文庫版で読んでたら最後の最後に岡田あ〜みん先生のコメントがあってビックリしました。文庫版が発売されたのが1997年なので20年前のコメントになりますが、あ〜みんって編集者でもなかなか連絡が取れなくなっている作家さんというイメージがあるので…。そのコメントによるとりぼんコミックスも生原稿も実家に置いてあって手元にはないとありましたが、文章はあ〜みんそのままで何だかうるっとしてしまいました。りぼんで連載していた当時の気持ち、自分の作品のテーマについて、ありのまま語られていていました。 お父さんは心配症の中盤にビートルズ好きな新担当が登場するのですが、これってみーやんじゃないかな。新担当になってからお父さんが安井さんとお見合いをして展開が変わっていくのですが、今まで普通のかっこいいボーイフレンドだった北野くんがお父さん並みにヤバい人になっていくのが面白かったです。

ホテル・メッツァペウラへようこそ

北欧のホテルに刺青だらけの青年がやってくる

ホテル・メッツァペウラへようこそ
名無し
1年以上前

真冬、客のいないフィンランドのとあるホテル。そこで働くシェフのクスタとホテルマンのアードルフの2人は、ホテルの外に見知らぬ男が立っているのに気づく。 その正体は、刺青だらけの日本人・ジュン17歳。施設育ちで身内はいないというが、なぜ、どうやって、彼はこんな場所に行き着いたのか? アードルフに気に入られ、ホテルマンとして働くことになったジュン。優しい見た目に反しとても厳しいというアードルフのもとで、ホテルマンとしての新たな人生が幕を開けます。

月夜のグルメ

後ろを振り返るのも生きていればこそ

月夜のグルメ
野愛
野愛
12ヶ月前

素敵なお酒の飲み方を教えてくれる作品。 日常を洗い流すように飲み干すだけがお酒じゃなくて、誰かと楽しく騒がしく飲むだけがお酒じゃなくて、大切な宝物をそっと撫でるような静かなお酒がここにはありました。 朔良が深夜に1人で父の手帳に記された店を巡るのは、決して悲しさや寂しさ故のものではなく、父のことをもっと知りたいという気持ちからくるものなのかなと思いました。 故人と話すことは叶わないけれど、歩んできた道を振り返ることで見えるものがあるんだなと感じました。 亡くなった父の遺した手帳を辿るという、ある意味では後ろに進むような行為が朔良の血となり肉となる。 この物語の構造が何よりも素晴らしいなと思いました。 死者へ祈りを捧げられるのも、美味しいお酒と料理を楽しめるのも、生きているからこそできること。 今日のような寒い夜に、誰かを想いながら読みたくなる作品でした。

『JJM 女子柔道部物語』宣伝マンガ

原作と作画が逆!金メダリストが描いた漫画!?

『JJM 女子柔道部物語』宣伝マンガ
名無し
1年以上前

モーニングで読んで困惑しっぱなしだった『JJM 女子柔道部物語』の宣伝マンガ『TJM』。なぜか原作・小林まこと、作画が恵本裕子さんという、いつもと逆のパターンで登場した読切。しかし読んでみると意外や意外、味わい深くてエモい絵をお描きになられる。金メダリストが描いた漫画が雑誌に載るなんて、もしかして世界初のことじゃない?

かしこくて勇気ある子ども

見つけたら手に取るべし!!

かしこくて勇気ある子ども
干し芋
干し芋
1年以上前

なんて、柔らかくて、優しくて、強くて、不安で、自分で抱えきれなくて、愛が詰まった作品なんでしょう。 妊娠した夫婦が子供が生まれるまでのカウントダウンの中で、幸せや葛藤、子どもに対する理想、夢、現実に起きている事を目の当たりにするニュースに動揺し、精神的に不安定になる、様々な要素が、カラーの鉛筆描きされた作品から溢れ出てきます。 この作品に出会って幸せです。 この少し大判の赤い表紙を見かけたら手に取ってパラパラ数ページ捲ってみてください。 その先が、絶対に読んでみたくなりますから。

怪獣8号

いいじゃん…!

怪獣8号
さいろく
さいろく
1年以上前

1巻読み終わり、「いいじゃん…」と口に出てしまう感じでした。 市川くんもいいけど、キコルちゃんも見た目のまんまのよくある所謂お嬢様ツインテ嫌なキャラと違って誇り高く強くて人間味がある。そこもよかった。 そしておっさんの活躍がもっと見たいぜ、がんばれおっさん! ありがとう怪獣さん! 絵のクオリティやテンポも非常によく、ワールドトリガーに似た感じの空気もあるけどちゃんと地球っぽいし、「鬼滅」も終わって「地獄楽」もなんとなく終焉に近づいてる感してるし、「呪術廻戦」はまだ大丈夫そうな気がするけど、そんなジャンプ作品の中でこうして素直に先を楽しみにできる作品が出てくるのは本当にさすがジャンプ、さすが集英社だなぁ

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