100%オレンジピンク

これもCUTiE

100%オレンジピンク
nyae
nyae
1年以上前

ジェリービーンズのクチコミを書いたあと、在りし日のCUTiEを思い返してノスタルジーに浸っていたら、ふと「そういやかわかみじゅんこ先生の漫画も載ってたよな…100%オレンジなんとかっていうやつ」と思って調べたんだけどCUTiEのWikipediaには載ってない。おそらくこの「100%オレンジピンク」って漫画なんだろうけど、タイトルも微妙に違う気がする…もう買うしかないな、と思って読んでみました。 間違いない。これですこれ。 で、あとがき読むとちゃんとCUTiEで連載してたって書いてありました!スッキリしたー。たぶんタイトルは途中で変わったんだと思う。 当時はザ・少女漫画&少年漫画しか読んだことがなかったから、大人っぽくて描き込みが少ない絵柄、水彩のぼやっとした着彩、淡々と進む物語に慣れず、違和感がすごかった思い出があります。そういう記憶の残り方だったから改めて読んで、ストーリーをはじめてちゃんと知るという。読んでよかった。 中学聖日記より前の作品は殆ど読んだことがなかったので、これから読んでみようかなと思います。

鬼滅の刃公式スピンオフ「きめつのあいま!」

ホッと一息できる鬼滅のスピンオフ!

鬼滅の刃公式スピンオフ「きめつのあいま!」
名無し
1年以上前

TVアニメ鬼滅の刃のオンエア後に毎週更新されていた公式スピンオフ「きめつのあいま!」。作画は鬼滅の刃 冨岡義勇【外伝】も担当している平野稜二先生! 画面の右側はスピンオフ4コマ、左側ではアニメのその回を1枚絵で表現しているのが特徴。(アニメが全46話のため、こちらもひとまず46話で完結のようです。) 本編では基本穏やかな炭治郎ですが、スピンオフではキレまくりツッコミまくりなのがとても新鮮。 今のところ全部ジャンププラスで読めるので、鬼滅ファンは要チェックです! https://shonenjumpplus.com/episode/10834108156650092764

ボーイズラブ藪の中概論

私にはまだ早かったようだ

ボーイズラブ藪の中概論
nyae
nyae
1年以上前

好きなもののことをちゃんと言葉にして自分の口で伝えられる人ってすごい。私もBL好きで読むけど、なんで好きなのかとか、どこが好きなのかとか聞かれても、多分何も答えられない。凌辱系がダメとかはあるけど、設定や世界観にこだわりはない。 受(or攻)はこうあるべき、女キャラの存在意義、エロシーンの要不要…そんなに皆さんしっかり自分の意見を持ってるものなんだなぁ。BLを嗜むようになって2年そこらの自分には到底届かないレベルの意識。 あと私は、BLにおいて「二次創作」は全く通っていなかったもので、そこらへんの話になると余計にサッパリだ。 ただ、これだけははっきりと言える。 「心の門番」は、居る。

吸血鬼の食卓【ペーパー付】

吸血鬼と人間の"永遠の中の一瞬"の関係 #1巻応援

吸血鬼の食卓【ペーパー付】
名無し
1年以上前

上流階級層に紛れて密かに生きている「吸血鬼」の一族。彼らは永遠の命を持っていますが、人間に正体を知られないため、純粋に生き血を得るため、また吸血鬼の社会で権威を示すため、1人の吸血鬼に対して1人の人間を"餌"として飼い、生活の保証を与える対価としてその血を啜るという関係を持っていました。 主人公は吸血鬼の月子とその"餌"として月子に飼われることとなった花絵。花絵は天涯孤独の身であるために"餌"となったわけだが、実は野心的な性格があってこの状況を利用しようと虎視眈々と伺っている節があります。一方の月子は以前の"餌"であったフミという女性が3年前に亡くなり、花絵に冷たく当たっているのもどうやらその影響がありそうな様子。 吸血鬼と人間、永遠を生きる月子とやがて寿命を迎える花絵。この2人が様々な意味で不均衡なパートナーとなったことでお互いに心を通わせ合っていくという物語です。 そしてこの物語は実はこれだけではありません。月子と花絵以外に、かつては名門だったが現在は厳しい家計の家庭に生まれた櫻子とその餌の桐夫、親が威厳に厳しい家庭に生まれた永一郎とその餌の少年・瞬という2組のパートナーが描かれます。 つまり、同じテーマを換骨奪胎しながら、女性×女性、女性×男性、男性×男性という3通りの組み合わせが描かれており、それを全て1冊で堪能できる作品なのです。表紙を見ると百合マンガっぽく見えるのですが、BL好きにも、もちろんストレートな男女の関係の物語が好きな方にも薦められる裾野の広い作品です。 また、この3組の物語は実は繋がっており、それぞれの物語を駆け抜けた後、最後に月子と花絵の物語に戻ってきて結末を迎えます。3組6人の人生を描きながらたどり着く結末は切なさもありつつも希望に満ちていて、強く心に残るものとなっています。 調べてみると作者の吉田了さんは別名義でBL作品を1作出されていてこの名義では初の単行本の様子。また、コミックジンガイという見るからにニッチなテーマを扱ってそうなレーベルで連載されていた作品ということもあり、私も表紙買いするまで全く知らなかった作品なのですが、このマンガ家さんのことは今後絶対追っていこうと思える、魅力のたくさん詰まった作品です。 全1巻読了

青年少女よ、春を貪れ。

初恋は美しく甘い呪いかもしれない

青年少女よ、春を貪れ。
名無し
1年以上前

1話目から良すぎて続きを読むのが怖い。 https://tonarinoyj.jp/episode/13933686331768523247 なんでだろう。 まだ1話目なのにいや、1話目だからか、痛いほど胸が締め付けられた。 現在の自分から、中学校の頃の自分を振り返る形で始まったので、主人公が美少女と出会ったその頃を大切に思い出して語っている感じがあって、甘く切ない。 そして1話目ラストだ・・・。 恋とは何か、自問自答しながらようやく自身で分かるかもしれないところにたどり着き、恋が始まった瞬間にその少女の先が提示されるというのは辛すぎて胸がギュッとなる。 どうりで愛おしくて忘れられない思い出を振り返るように美しく描かれているわけだ。 「男にとって初恋はずっと特別」なものだ。 特別な記憶を宝箱にしまっていたかのように少女の描写がいちいち美しい。 美しいほどに、鼻の奥がツンとしてくる。 初恋には余裕がない。 自分から溢れてくる新しい感情が芽生え続けるのを感じるだけで忙しくて、相手のことなど考えていられない。 初恋はきっと、そのあとのどんな恋よりも盲目になる。 勝手に自分の何かを相手に投影してしまうこともある。 この絶世の美少女に、主人公は何を投影し期待し勝手に心乱され落胆するのだろうか。 それをこの子がどれだけ相手に感じられたくないのだろうか。 おそるおそる連載を読み進めていこうと思います。 出てくる交通標識と方言的に和歌山県の白浜町という海辺の町が舞台っぽい。 土地を想像しながら読むのも楽しそうだ。

陰陽頭 賀茂保憲

『瀧夜叉姫』とセットで読むと楽しい

陰陽頭 賀茂保憲
ANAGUMA
ANAGUMA
1年以上前

『瀧夜叉姫 陰陽師絵草子』を読んで居ても立っても居られなくなりこちらの『賀茂保憲』も読みました。読んでみてびっくり全然雰囲気が違う!けどめちゃめちゃ面白い!! 登場人物は安倍晴明、賀茂保憲ら平安時代の大御所メンバー。『瀧夜叉姫』とも共通しますが世界線は別物で独立しています。 『瀧夜叉姫』は本格派のダークファンタジーという感じでしたが、本作はもう少しコメディチック。玉藻の前が疫之狐狗窼(えきのこっくす)に感染して大変なことになったり明らかゴーストライダーの牛車を乗り回したり、ネタの方向性が秀逸。私のイチオシはモスラ回です。 悪ノリしながらも当時の文化事情をしっかり描いて陰陽道をカッコよくやりつつ物語が盛り上がっていくのが心地いいです。 固すぎもせず、ヌルくもないこのバランスが絶妙で「平安時代、マジで楽しそ〜〜〜!」っていう気持ちになります。(こっちの路線の『瀧夜叉姫』も見てみたかったかも…)

旅は猫連れ

どっか行きたい

旅は猫連れ
ナベテツ
ナベテツ
1年以上前

時間があってもどこにも行けない。今年はそんな鬱々とした感情を抱えてる方も多いのではないかと思います。 気鬱な日々をマンガが救ってくれることが多くて助かるのですが、この作品も気分をほっこりさせてくれました。 まず、圧倒的に猫が可愛い。作者の前田先生の猫への深い愛情が感じられます。 少女漫画には決して明るくないのですが、白泉社の少女漫画の系譜にあるのかなあとも思ったりもします。整った絵柄の登場人物と丁寧な背景もとても魅力的でした。 暖かくなったらどこかに行きたいなあ。そんな気持ちにさせてくれる温かい短編集でした。

宮沢賢治の食卓

愛おしい宮沢賢治像

宮沢賢治の食卓
野愛
野愛
1年以上前

宮沢賢治という人は『雨ニモマケズ』からも窺えるように、勤勉で生真面目でストイックである。 なんて印象を抱いている人にぜひ読んでほしい作品。 ハヤシライスや食パンやサイダーなどのハイカラな食べ物を無邪気に頬張る姿 農業実習の一環として、生徒たちと一緒にスイカ泥棒をする姿 小学校教師のヤスと秘められた恋愛をする姿 宮沢賢治は真面目一辺倒なお堅い人間ではなく、明るくて優しくて無邪気な太陽のような人間だったことが窺えます。 感受性が豊かで楽しむことに長けていたからこそ、数多くのすばらしい物語を生み出したんだなあと納得させられました。 宮沢賢治の作品の中で『土神と狐』『シグナルとシグナレス』の2つが最高傑作だと個人的に思っているのですが、賢治の切ない恋愛を知るとより胸に迫るものがあります。宮沢賢治の恋愛作品、悲しくて美しくて大好きなんです。 そして、これほどまでに宮沢賢治の存在を身近に感じられるのは魚乃目三太先生の力によるところが大きいです。 見たことのない景色やしたことのない経験を懐かしく親しみ深く描ける魚乃目三太先生だからこそ、可愛らしく愛おしい宮沢賢治を生み出せたのだと思います。 2人の天才がいたからこそ生まれた作品、ぜひ読んでみてほしいです。あと土神と狐も読んでほしい。

猫の手はかりない!

イケ爺&女装男子の同居コメディ!

猫の手はかりない!
あうしぃ@カワイイマンガ
あうしぃ@カワイイマンガ
1年以上前

本作は壮年の男性四人の住む家に、女装青年が住み込みハウスキーパーとして働く、というお話。男同士のラブロマンスは無く、気楽な友人関係の楽しい日々が綴られます。 女装青年は、仕事をしながら同居人の事を考えられる様になり「仲間」として受け入れられます。 青年の彼女(!)や妹、友人をもてなす、おじさま達との「執事カフェごっこ」の楽しそうなこと! 一貫して描かれるのは、家族という縛りよりも「仲間」位の関係の方が、生活が上手くいっている様子。家族を持つとか、誰かと住む事を考える時に、思い出したい内容です。 おじさまと女装男子(カワイイ)の組み合わせが、ギラギラした「性」を感じさせないのも、楽しそうな理由の一つなのかも……と考えてもみたり。 これTVドラマとかで観たいなぁ。

チ。―地球の運動について―

命より真実の追求を取った者

チ。―地球の運動について―
さいろく
さいろく
1年以上前

地動説・天動説というのがある。 これは地動説を考え、研究し、唱えた者たちの物語(たぶん) 宇宙の中心は地球である、何故なら全てが地球の中心に向かって引っ張られている(重力の解釈が間違ってる頃なんだなと推察)し、最も低い地点にあるのが地球だからである。 というのが当時は宗教上の教えだったものの、真実は異なるのではないか?と研究した者たちは異端思想として罰せられる世の中だった。 実際にそういった時代があったと聞くし、どのぐらい真実に基づいているかわからないけど(この登場人物達は実在しないと思うけど)とにかく異端思想への処罰が酷い。 拷問からの処刑までほぼ確定で、全て捨てると誓えば一度だけ見逃してもらえる(2度目は火炙り)という恐ろしい世で、本作も拷問のシーンから始まる。 最初から痛々しすぎて見てられん!というとこもちょっとあるけど、表紙の彼は一体どのような人間で、どういった話を見せてくれるのか。 読んだらわかるんですが、良かったです。ネタバレしないのが難しいw 続きが気になる作品でした。

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