名無し

1話目から良すぎて続きを読むのが怖い。

なんでだろう。
まだ1話目なのにいや、1話目だからか、痛いほど胸が締め付けられた。
現在の自分から、中学校の頃の自分を振り返る形で始まったので、主人公が美少女と出会ったその頃を大切に思い出して語っている感じがあって、甘く切ない。
そして1話目ラストだ・・・。

恋とは何か、自問自答しながらようやく自身で分かるかもしれないところにたどり着き、恋が始まった瞬間にその少女の先が提示されるというのは辛すぎて胸がギュッとなる。
どうりで愛おしくて忘れられない思い出を振り返るように美しく描かれているわけだ。
「男にとって初恋はずっと特別」なものだ。
特別な記憶を宝箱にしまっていたかのように少女の描写がいちいち美しい。
美しいほどに、鼻の奥がツンとしてくる。
初恋には余裕がない。
自分から溢れてくる新しい感情が芽生え続けるのを感じるだけで忙しくて、相手のことなど考えていられない。
初恋はきっと、そのあとのどんな恋よりも盲目になる。
勝手に自分の何かを相手に投影してしまうこともある。
この絶世の美少女に、主人公は何を投影し期待し勝手に心乱され落胆するのだろうか。
それをこの子がどれだけ相手に感じられたくないのだろうか。

おそるおそる連載を読み進めていこうと思います。

出てくる交通標識と方言的に和歌山県の白浜町という海辺の町が舞台っぽい。
土地を想像しながら読むのも楽しそうだ。

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せいねんしょうじょよはるをむさぼれ
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青年少女よ、春を貪れ。 2巻
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早朝始発の殺風景

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