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不気味の谷を克服したロボット・吉沢と、学内の人気者となった吉沢に嫉妬する男子学生・鈴木のお話。人型ロボット大好きマンなのでものすごく読んでて楽しかったです!
もともと工学部生まれ工学部育ちのせいで「理系早口関西弁」だった吉沢は、鈴木と出会ったことで自らの欠点に気が付きより人間らしい「無駄」や「間」を手に入れたという過去があるのですが、理系早口関西弁のロボットってウケますね(吉沢風)
そして何より、人間の鈴木が吉沢のせいで感情をかき乱されまくっているところにこのお話の面白みがあるんですよね…!
人気者である吉沢に対して嫉妬心を感じて傷つけてやりたいけど、相手はロボットのはずなのになぜか悪口を言うことが出来ない…それは自分が吉沢を「友達」だと思っているから…とゴチャゴチャ悩みまくる。
そんなときに、吉沢をAIと特殊シリコンで出来た精巧すぎて気持ち悪いロボットにしか見えないやつが現れて鈴木の感情が爆発するわけですが、関西弁でキレるのに笑いました。
吉沢の初期化という終わり方もまた切ない。
「友達が死ぬって聞いて泣かなかったら人間じゃない」っていうセリフがいい。
鈴木のように悩んだり悲しんだりするのは何の役にも立たない無駄なことなんだけど、それこそが人間らしさであり素敵なことなんだと、あらためて気付かされました。
人型ロボットと人間の関係はやっぱりエモい…最高…!
【作品掲載ページ】
http://www.moae.jp/comic/shikishoshinjinsen/19
友達だから 友達なのに めんどくさい感情が止まらない。(good!アフタヌーン2021年1月号)