GOAT HEAD

コロナへの怒りを原動力に

GOAT HEAD
ナベテツ
ナベテツ
1年以上前

コロナという文字を目にしない日は恐らくないのではないかと思いますが、パンデミックが世界を覆うという百年に一度の出来事を迎え、我々の日常も変わってしまいました。 クリエイターの作品にもその影響は避けられないと思いますが、このタイトルは作者の安堂先生の思いが率直に込められているのではないかと思います。 コロナに対する憤りは、言挙げする必要も無いことと思います。愛する人が命を落としても、遺体と対面することが叶わない恐ろしい病。コロナをぶっ飛ばしたい、という思いは、誰にでもあるものだと思いますし、その思いを託している作品として、広く読まれて欲しいと願っています。 コロナ禍において作品を描く、その描き方はクリエイターにとっても千差万別だと思います。ビターなテイストを持ち込んで描く方もいるかと思いますし、憂鬱な日常を快刀乱麻を断つような描き方もあるかと思います。 文字通り、ウィルスをぶん殴るというアイディアでもってアクション活劇を描く、その辺りに安堂先生のユーモアの素晴らしさを感じますし、この憂鬱な日常を生きていく糧として、コロナが終息するその先まで、作品が続いて欲しいと願っています。

人質たちのシェアハウス

"ありのまま"を受け入れる共同生活…というだけではない #1巻応援

人質たちのシェアハウス
sogor25
sogor25
1年以上前

この作品は強迫性障害やPTSDなど社会の中で生きづらさを抱える人たちが暮らすシェアハウス「エンカウンター」が舞台の作品です。 登場人物は皆「普通にできない苦しみ」を抱えていて、このシェアハウスはその苦しみを解消するためではなくその人のありのままを受け入れる場所だとシェアハウスの大家である鬼頭史樹は言います。 この作品はそんなシェアハウスの入居者たちが共同生活の中で他の入居者たちの、そして自分自身のことを受け入れていく様子が描かれていくのですが、 では、なぜこの作品のタイトルは『"人質"たちのシェアハウス』なんでしょう…? その答えが気になる方は是非単行本1巻を最後まで読んでみてください。 1巻まで読了

ぼくのアデリア

2人が種族を越えて"家族"になる物語 #1巻応援

ぼくのアデリア
sogor25
sogor25
1年以上前

自身が人狼であることを隠しながら人間社会の中で暮らしていたヨエルという少年。 ある日彼の棲む村は人狼を狩る吸血鬼たちに襲われ、ヨエルはたった1人逃げ延びます。 そんな彼を助けたのがアデリアという女性。 人狼だと知りながら優しくしてくれるアデリアを慕っていくヨエルでしたが、ある出来事をきっかけに彼女もまた吸血鬼であると知ることになります。 この作品はそんな2人が種族の差、境遇の差を超えて"家族"になっていく物語です。 もちろん障壁はたくさんあるんですが、不器用ながら少しずつ"家族"に近づいていく2人の様子に心温まる作品です。

ディベーティアン

風変わりな高校生達のヘンテコ日常漫画

ディベーティアン
かしこ
かしこ
1年以上前

ディベート部の漫画ですが脳みそを使わなくても読めます。小難しさは全くありません。風変わりな高校生達のヘンテコ日常漫画です!本当はイケメンなのにディベートに特化する為に見た目を気持ち悪くしているなど、愛すべき変わり者がたくさん登場します。そこに熱い友情が生まれたり、淡い恋心が芽生えたり、ディベート以外も大いに盛り上がります。私は「アキンボー」を読んで下吉田本郷先生のファンになりました。それから過去作を読みあさってますが新作も熱望してます!お願いだから描いてくれ〜!

アナゲ超特急

焼け!! オダノブを焼くんだ!! #1巻応援

アナゲ超特急
サミアド
サミアド
1年以上前

代表作『氷室の天地』にもアナログゲームを登場させた磨伸映一郎先生のアナゲ漫画が単行本化! 「放課後さいころ倶楽部」からストーリーをごっそり削って ゲームとギャグを増強した感じの作品です。 主人公達がカードゲームやボードゲーム、サイコロぶん投げゲームで キャッキャ ウフフと楽しく遊びます! 具体的には スペイン産お遍路ゲーム「四国」で同調圧力に屈し "ゆかいなゲーム"「狂気山脈」で狂気の歯車がガチッと噛み合い 本能寺カードでノッブを焼きます 次々に登場するトンデモゲーム!ツッコミの嵐!! いつもの磨伸漫画やん… じゃあ面白いやん… グループSNEの「GMウォーロック」で連載されていますが、雑誌が年4回しか出ません。 1巻は14話収録なので・・・2巻は4年後? 現時点で単行本電子化の予定は無いそうです(多分いつかすると思います) 雑誌の関係で左読みです。ページもセリフも左→右です。ご注意ください。 ゲーム未経験でも興味があれば楽しく読める(多分)、一緒に遊んだ気になれる超特急! 「次はどんなゲームだろう?」と毎回ワクワクする漫画です!!

スキップとローファー

カスカスの心が、ごくごく水を飲む感じ。

スキップとローファー
干し芋
干し芋
1年以上前

6話まで読了。 癒される~。 みつみの素朴さ、純真さ、真面目さ、思いやり、優しさ、素直さ、私自身の心が浄化される。 登場人物一人一人が丁寧に描かれていて、自分に似通った人物を客観的に見ることができるのもいい。 自分の嫌なところも、認めてそれも含めて自分なんだと思える。 みつみが、田舎から東京の進学校に入学するところから始まる。 はじめは、右も左もわからず、知り合いも一人もいない学園祭活が始まるが、今では、東京が第二の故郷と言えるほどに馴染んできた。 でも、田舎に帰郷した時のリラックスマックスのみつみも、家族の暖かさも、羨ましいくらいいい。 東京で、みつみを預かっているナオちゃんのコンプレックスを聞いて、ドキッとした。身近で幸せすぎる人がいる、その時の自分の心情って複雑で、それをいつも押し殺して生活している事って、心の片隅にある気がするから。 それで、いいんだよって、寄り添ってくれているような気がして、ほろっとした。

トムソーヤ

綺麗な作画と夏のノスタルジー

トムソーヤ
たべみ
たべみ
1年以上前

作者が描く少年たちのピュアであどけない表情とひと夏のノスタルジーの相性がいい。作画も綺麗。 期待しすぎたところがあるので、ちょっと読みづらかった。 リアリティのある作風ではないけど、児童文学原作らしい、夢のある雰囲気を描くのが上手だと思った。 最後にタロの心情が明かされる展開がよかった。 友情に焦点をあてたという感じの、年の差を意識しすぎないおねショタもいいな〜と思った。

クイズ!正義の選択

結局面白いから読んじゃう

クイズ!正義の選択
野愛
野愛
7ヶ月前

新巻や更新を待ち望んでるわけじゃないのに、どの話もほぼほぼ胸糞悪いのに、ついつい読んじゃう作品。 悪いヤツが痛い目にあってスッキリした〜の後に胸糞オチが用意されているので、ああもう二度と読むか!と思うのにまた読んじゃう。 司会者が変わってからイイ話が増えてきたか?と思ったけどそんなことなかった!人間なんてみんな最低だ! っていうお手軽なカタルシスを得られるからついつい読んじゃうのかも。 なんやかんや言ったけど結局面白いということです。

シシファック

タイトル思いつかないけどとりあえず読んでみてくれ!!!!!!!!!

シシファック
名無し
1年以上前

第一回トーチ漫画賞(山田参助賞)受賞作。なぜか口コミがまだなかったので 書かせてもらおう! 煽りの「最凶の殺人イノシシ〝アバズレ〟とのファックに 全てを懸ける男の愛と戦いの記録!!」の時点でもう"最高"の漫画だとわかる。 獣をファックすることに余念のないマッチョな主人公安藤の狂人ぶり、 ムギ子のかわいさ、熱量全開のイノシシとの死闘! 意外にも基本はバトル漫画の王道、努力、勝利的なベタさだが、 しかしそこに色々と混ぜてはいけない"サブカル"の 液体をどりゃあああああああああ!注ぎまくってこうなりまして、という感じで ど、どういうことなの.....と突っ込む暇も与えない。 やってることは終始最低最悪のそれなのだが、どういうわけか熱いパトスが みなぎっており、しかもオチも妙に爽やか。 この作者、勢いだけでなく地味に技巧派なのではないかと疑ってみる。 トーチwebだからこそ載るタイプの、読むと元気が出る怪作。 面白いからみんな読んでみてね! ところで本作を選んだ審査員の論評もなかなかいいぞ↓ http://to-ti.in/story/kekka

フジコの奇妙な処世術 –ホワイトスネイクの誤算-

ジョジョ史上最もエロかわいいスピンオフ♡

フジコの奇妙な処世術 –ホワイトスネイクの誤算-
名無し
1年以上前

ホワイトスネイクによって送り込まれた日系春画家スタンド使いvs徐倫という設定の藍本松先生による6部スピンオフ読切。 藤山富士子という藤子不二雄オマージュな名前とか「スパイダーマンとデップーの仲良し」とか細かいネタも面白かった。 けど、何より良かったのが序盤で徐倫が「必要ないものを楽しめるってことは精神的余裕の表れ」と言ってフジコが描いた徐倫のスケッチを買うところ。 なんて出来た子なんだ……!と感動してしまった。クソ男の言いなりになって轢き逃げと死体遺棄しようとした子とは思えない。やっぱ女で1人で育ててくれたママが本当に良い人なんだろうな。 フジコのスタンドのせいで徐倫よりもプッチ神父に精神的ダメージがいくオチが良かった。

GUINEA PIG ROOM TOUR

人間とペットの生活を描いたマンガの最高峰!

GUINEA PIG ROOM TOUR
nyae
nyae
1年以上前

モルモットの魅力はもちろんのこと、ペットを家に迎えることの楽しさ素晴らしさを伝える漫画として最高峰だと思います!動物を飼うということは、間違いなくその飼主が今まで送っていた生活を何かしらのかたちで変え、ある程度は動物に合わせる必要があるのですが、この漫画に出てくる人たちはそれをあたり前のこととして受け入れていて(当然それができない人は飼うべきじゃないですし)、そう!動物を飼うってこういうことなんだよね!でも最高なんだよね!という気持ちが湧き上がりました。 アニメの影響もあり今ってもしかしてモルモットブームが来てるんですかね? でもまあモルモットに興味関心があるなしに関わらず、普通にオムニバス漫画としてめちゃくちゃ面白いです。モルモットだけではなく人間たちの魅力もたっぷり。先日のマンバの配信イベントでこの漫画を知って読んでみましたが、出会えてよかった!ありがとうございます!

深夜0時にこんばんは

優しくてほろ苦い深夜ラジオのお話

深夜0時にこんばんは
野愛
野愛
1年以上前

深夜にこっそり聴くラジオっていいですよね。 今はSNS全盛期なので薄れていますが、自分しか知らない秘密基地感がある気がします。 イラストレーターのカホ、中学生のアキラ、主婦の由美。 ミネラルラジオという番組のリスナー3人が、それぞれの生活を送るだけのお話。 人生も恋愛も家庭も夢も、自分の思い通りになることなんてほとんどなくて。でも、なんとなく幸せなふりして生きていく。 ラジオきっかけに少しだけ人生が動く3人ですが、いい方向に進むわけでもないのがとってもリアルです。 ラジオが終わっても恋が終わっても人生は続いていきます。 ほろ苦いけど人生悪いことばっかりじゃない、そう思える作品です。

凸凹のワルツ

晴海君、色々と出来過ぎです。。!

凸凹のワルツ
Pom
Pom
1年以上前

料理好きの男の子、晴海くんが根暗?な雰囲気漂う水原先生のお弁当を見かねて、お昼のお弁当を作らしてください!とお願いして、、ってお話です。 垣間見える先生の少し照れたお顔はとても美人で可愛いんです。 コメディタッチになってるので軽い気持ちで読めますし。 でもこの二人、これからどうなっていくんだろう〜 掃除も料理もできて気遣いもできる男子ってのも、、憎いよなぁ。。

GAMBLE FISH

イロモノに見えて良作

GAMBLE FISH
名無し
11ヶ月前

やたら濃いキャラクターとかハーレムエロとか派手な演出が目立ちますが、それがエンタメの色添えに機能している熱い王道少年漫画です。 ギャンブル漫画としての中身がシンプルそうで意外にしっかりと作られ、一ゲームごとにテンポ良く、絵柄にちょっと癖あるも画力の高さを備え、確かな実力がありました。 後半はやや失速しますが、約20巻トータルで十分に評価に値するだけの勢いと面白さはあったと思います。

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