ダイヤモンドの功罪

めっちゃ現代的な梶原一騎

ダイヤモンドの功罪
ピサ朗
ピサ朗
約1ヶ月前

小学五年生で運動に異常な才能を持つが心はエンジョイ勢な主人公が、野球と出会う事で巻き起こしてしまう波乱とドラマなのだが、滅茶苦茶梶原一騎作品の様な雰囲気がある。 物理法則こそねじ曲がっていないのだが、主人公が競技をやるのが競技が好きで自発的というより、周囲に才能を見込まれ運命というか半ば強制的に競技をすることになってたり、主人公が強すぎて勝負という形にはなってないのだが、競技よりもそこから生じる人間ドラマの方を主軸としてたり、全体的に漂う陰鬱で重い悲劇的な雰囲気は、かなりあしたのジョーや巨人の星とかの60年代スポ根ドラマに通じるものがある。 とはいっても、基本的にキャラデザはイケメン少年で、物理法則が現実そのものという点でやはり現代スポーツ漫画らしい部分も多い。 ただそういうストーリーの為とはいえ、主人公である綾瀬川の運動能力が完全に人間離れしていて、受け入れられるよう慎重に書いているにせよ、もはやゲームやギャグ漫画に片足突っ込んでるレベルで尋常ではなく、冷める人も相当居そうに思う。 しかしそういう並外れた才能だからこそ、勝負を通じたスポーツマンシップの美しさの裏にある残酷さ、才能に振り回される大人も含めた周囲、エンジョイ勢とガチ勢の溝などと言ったストーリーが映える部分も多く、特にその才能に魅せられてしまう大人というのは野球という競技と、主人公の圧倒的な運動能力から強烈な生々しさが漂っている。 主人公以外のキャラも弱小チームにせよ強豪チームにせよ、それぞれの年齢や居場所に合わせたメンタリティをしているために抱く苦悩も描かれているが、主人公自身もその能力の高さゆえに馴染めない苦悩も描かれていて、強烈な負の面白さが出ている。 この手の「才能により歪んでしまう」スポーツ漫画としては黒子のバスケとかが記憶に新しいが、そういう才能が複数人居たお陰でバトル漫画的になっていたあちらに比べると、たった一人だけそういう才能を持っている事により周りが一般人である分、その人間ドラマが際立っている。 プロトタイプに当たる読み切り(高校・プロ年代)も幾つか存在するが、こちらはあくまでプロトタイプとして別物と思っていて、こちらで描かれた未来に収束するかは未知数。 野球を題材としてはいるが、才能により才能の持ち主も含め全てが振り回されるドラマは非常に生々しくも強烈で面白い。 幸か不幸か大谷翔平という、一昔前なら漫画でしかありえなかった活躍をする人間が現れていて、ギリギリでリアルとファンタジーのバランスはとれているように思うが、主人公が本当にゲームかギャグ漫画並に突出した運動能力があるので、ココで脱落する人もいるように思う。

SPY×FAMILY

本当の家族になってほしい。

SPY×FAMILY
名無し
1年以上前

父:凄腕イケメンスパイ 母:黒髪パッツン、ちょいロリ殺し屋 娘:エスパー 血は繋がっていないが、個性的すぎる3人が国の平和を守る為に擬似家族を演じます。 最初は目的の為に、生まれた家族ですが、一緒に時間を過ごすと情が芽生えるもの。 殺し屋で人間の体を刻む事が好きな母は、家族に美味しい食事を食べさせる為に野菜を刻むようになります。 まだ完結はしていないですが、この家族の結末はどうなるのか??? 個人的には幸せで終わってほしい。 設定は過激な漫画ですが、中身はとても暖かいです。

腐男子召喚~異世界で神獣にハメられました~

異世界に転生しても腐男子思考は変わらずw

腐男子召喚~異世界で神獣にハメられました~
るる
るる
3ヶ月前

7巻まで既読。 男しかいない異世界でBL展開を拒むけど早々に凪に落ちた😆 BL世界ではアルアルの現象が次々と琴音に降り掛かる。極めつけに卵まで産んだしw 神獣と御子、4組いるけどみんなお互いに誠実なのが良い。 続きも楽しみ。 8巻読んだ。 キヨの前世の顛末が哀しい。 結果論でしかないけど、早々に紅羽の元で みんなから愛されて育つこっちの運命の方が幸せだったのでは? 親といることが絶対の幸せでは無い。 そしてキチンと成人して恋心も育つまでキヨを待つ紅羽が常識的!

ピーチガール 新装版

ガングロギャルとか

ピーチガール 新装版
ゆゆゆ
ゆゆゆ
1年以上前

元水泳部でこんがり焼けた肌、塩素で赤くなった髪の毛と、一見遊んでいそうな見た目、吊り目で強気そうな顔立ちの、内面は純粋で真面目なもも。 そして、もものオトモダチとして仲良くする、なんでも欲しがる、分かりやすく悪役の(なので見ていてイラッとしてくる)さえ。 ももが好きな同じ中学校出身のとーじ。 とーじを奪われまいと適当に指さしてしまった、学年一のモテ男の岡安。 彼女たち4人による、ドキドキハラハラ恋愛漫画「ピーチガール」。 帰省して、ふと思い出したこの漫画。 たしかガングロと呼ばれたお肌こんがりファッションが若者の間で流行っていた頃に本誌で読んでいた漫画だ。 あの頃テレビでは、ヤマンバのような髪型をしたチョコレート色の顔のギャルが「黒人みたいになりたーい」と言って、日焼けサロンに通う姿を特集していたのを覚えている。 今だと、プールで日焼けして、色素が抜けているくらいでどうして主人公は勘違いされてるの?となるかもしれないけど、当時はそう見られ得る時代だった。 漫画では読むにつれて、読者側としてはその容姿はだんだん気にならなくなり、(ももは日焼けした肌を嫌がっていたが)他のキャラクターも強いて気にしておらず、普通の恋愛漫画と変わらなくなったように思う。 ガングロギャルの時代はおわり、美白の時代へ移り変わっていったせいもあるかもしれない。 読み直してみたら、さえはお友達にみえるときもあるけど、やっぱりムカつくなあと思ってしまった。

黒髪女子をとにかく愛でたい【コミックス版】

黒髪女子を好きすぎる主人公と私 #1巻応援

黒髪女子をとにかく愛でたい【コミックス版】
兎来栄寿
兎来栄寿
1年以上前

1コマ目 ″女子は黒髪に限る″ 2コマ目 ″――これはあくまでも俺自身の嗜好性の高い主張であり かつ無差別に「黒髪であればよい」と言うわけでもなく 所謂清楚系黒髪女子がよいのである″ たった2コマで最早共感というレベルを超越し、まるで主人公と生き別れた双子だったかのようなシンクロを果たしました。 品のある黒髪女子が、昔から変わらず好きです。かつて平安時代のころなどは綺麗な長い黒髪こそが目鼻など顔のパーツを差し置いて美人の象徴だったわけで、その嗜好性が遺伝子に刻まれて脈々と受け継がれているのかもしれないな、と思うほどです。 そんな私にとって本作はタイトルで期待していた以上に、あまりにfor meすぎる物語でした。 同じクラスの清楚黒髪女子の星野さんの黒髪を、密かに遠巻きに眺めては幸せになっていた主人公・笹井彗。どちらもウブで初々しいふたりが、ゆっくりと関係を深めていく物語なのかな? と思っていたら急転直下。 ある意味、『課長島耕作』並のスピード感で事が進んでいきます。『君に届け』のような眩い青春をじっくり読んでいると思っていたら、周囲の景色の移り変わりが異様に速い。そのアンバランスさに心の三半規管がやられそうな錯覚に陥りました。だがそれがいい。 清楚な黒髪女子の星野さんのウブさや小動物感はそのままに(否、むしろギャップによって増幅すらされながら)、彗が理性を崩壊させるほどのかわいさを愛に溢れすぎている営みの中でたくさん見せてくれます。ラブラブえっちの極み、此処に在り。堪りません。 そして、若いふたりは止まらず、どんどん高まっていきます。こんなに純愛で濃厚な交わりをたっぷり見せつけられるマンガは久しぶりです。読切には長く連載には短い一般誌ではなかなかやりにくい展開を、同人という媒体の特性を活かして描き切ってくださっているなと感じました。おまけのエピソードも非常に充実していて、本当に好(ハオ)の極みです。 私にとっては最高の作品ですか、人によっては眩しすぎて直視するのが辛い光のような作品かもしれません。ともあれ、黒髪清楚女子が好きな方や幸せなカップルのイチャイチャを堪能したい方にお薦めです。

ポプテピピック

ポプ子とピピ美による四コマ漫画

ポプテピピック
ゆゆゆ
ゆゆゆ
1年以上前

勢いが良い四コマ漫画で、思わず読んでしまう。 ポプ子とピピ美の関係性がいまいちわかっていないけど、読んでしまう。 ワケ分からない展開も、元ネタがわかる展開も、おもしろい。 読んだことがない人は、ひとまず試し読みをしてほしい。 同意したり、不条理だったり、奇想天外だったり、「ポプテピピック」はそんな感じの四コマが続く。 四コマ漫画といえばそういうものなんだけど、ミステリアスなポプ子とピピ美によってちょっと違う感じに思えてくる。 なので、アニメ化したときは大変驚いた。 四コマだからサザエさん的に使うのか、そうなら、どのようにストーリーを膨らませたらアニメになるんだ?!と思っていたら、そのままアニメになっていた。 あのアニメは、令和生まれがもう少し大きくなって見たときに、どんな感想を抱くんだろう。

赤髪の女商人

赤髪の女商人の感想 #推しを3行で推す

赤髪の女商人
マンガトリツカレ男
マンガトリツカレ男
12ヶ月前

・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 一巻発売当時ちょっと長めの試し読みを読んで面白かったので気になっていた今回読んでみたがいいマンガだった。転生などではなく主人公の女性の才覚のみなので話が進んでいくのでうまくいかない面もあるがそれもいい感じだった ・特に好きなところは? 主人公がしばらく市場に出ていくことができずにいて他の市場内の適正価格がわからないことをに気づくところと最終巻の話 ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 主人公の才覚とそれに伴う葛藤、取り巻く状況、本人の意識していないところでの影響力の表現など良かった。ここ最近で良かった全3巻のマンガ何?って聞かれたら「赤髪の女商人」かなと言うね

雄!マスラオ学園

車戸亮太さんの漫画が好きなので読みました

雄!マスラオ学園
かしこ
かしこ
1年以上前

武闘マスラオ学園は武闘家を育てる「男子校」ですが、魔除けの為に全員「女装」しています。なぜか「鉄のパンツ」を履くことも必須です。転校生である主人公は決闘すると興奮するので戦う時はノーパンになります。実は強すぎるあまり前にいた学校を崩壊させたという噂です。出てくる女装男子達がみんなキャラが違うのに可愛い子ばっかりです。下ネタが多いですが「嫁はBL漫画家」に登場した奥様に鍛えられた影響かなと思いました。

特火点

『退屈な月』という傑作短編

特火点
かしこ
かしこ
1年以上前

単行本が発売された時は自分もうら若き乙女だったので「ふ〜ん」みたいな感じであまり刺さらずに手放しちゃったんですけど、今になってむちゃくちゃ後悔してます。それというのもこれに収録されてる『退屈な月』という短編を折に触れて思い出すからです。自殺しようと屋上を訪れた男の子が同じく自殺しようとしてる女の子に出会う話で、どういう話の流れかは忘れましたが「どうせ死ぬならセックスしよう」とやりまくるんですよね。そしてラストは「明日も会おう」ということになり、2人とも死ぬのをやめるという…。屋上から見える月も綺麗でなんとも形容しがたい甘い気持ちになる話なんだよな〜。それぞれの話の後に作者コメントもあってそれも読み返したいんですよね。電子で買い直しますか。

しずかの山

松本剛先生は描けないものないんだな #推しを3行で推す

しずかの山
かしこ
かしこ
1年以上前

・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 山岳漫画にハマって何作か読んだことがありますが、それらと比べても「傑作!!」と断言できる面白さでした。松本剛先生は描けないものないんだな。 ・特に好きなところは? 2巻の健二が亡くなるシーンがすごかった…。余計なものを削ぎ落としたシンプルな描写だからこそ伝わる緊迫感と絶望感があった。漫画は奥深いと思いました。 ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 個人的には「孤高の人」「神々の山嶺」より好きかもしれません!

出版社シリーズ

1つの出版社内、界隈にBLカップル続々誕生😅

出版社シリーズ
るる
るる
3ヶ月前

「宝物見つけました」 登場人物3カップル紹介といったところ。 ニーナx瀬戸はニーナの粘り勝ち。 瀬戸さんの元カレが最低だったけどニーナが上書きした。 成田x咲坂は成田くんの長い片思いが成就。 倉持x一ノ瀬は一ノ瀬くんがとにかく不思議ちゃん。 好奇心だけで倉持編集長にグイグイ行くしw てかBL編集部で仕事したいーって思ったw 「編集長を好きになったワケですが。」 倉持編集長はまだ正式には一ノ瀬くんのこと受け入れてはいなかった。 所属漫画家の花丘先生に煽られてようやく自分の気持ちを自覚した。 倉持さん離婚してたのかー。 そして花丘先生もコチラ側か!🤭 しかもまさかの倉持さんに片思いとか。 書店員杏野くん、ツン気味で慣れてない感じが可愛い。 「トキメキ、タメイキ、ルームシェア」1巻 ここで更なる同期カプ、星x涌井が爆誕! こんな身近にワラワラとBLカップルが😅 「ワーカホリックベイビー」 どんどん新規カプがw 国中くんよく許したなー。 このシリーズでは唯一樋口さん好きじゃない。 樋口さん側からの認識読んだら国中くん視点とは違うことは分かったけど、まあ若かったからかな、本人の言動も周りもあまりにも浅はかでバカだよ。 湊人くんの方が良かったのに。 「24時間、お世話つきで」 と思ったらここでは湊人くんがメインだったw 屋木さんすごいスパダリ、家は太いし仕事できて性格も良いし、湊人くん良かったなー😭 大切にしてもらってくれ😭😭😭 てか社員旅行がすごいことに😆 花丘先生と杏野くん(書店員)とか社員じゃないのにいるしwww 「トキメキ、タメイキ、ルームシェア」 2、3巻 「人と違う」とこに敏感に反応する涌井くん。 涌井くん溺愛でとにかく気持ちベッタリな星くんみたいな強烈な恋愛モードにはならないまま。 でも少しずつ歩み寄っていく。好きだけどそれだけじゃなくて仕事ではライバルとしても高め合って行きたいってことかな。 漫画家さんに告られた時の涌井くんハッキリしてて良かったな。 表面的には自分を押し通せないような片鱗もあったけど、星くんにちゃんと打ち明けて対応したのが好感度高い。 このシリーズまだ続くらしいです😊

艮(うしとら)

死生観について考えさせられる怪異短編

艮(うしとら)
かしこ
かしこ
1年以上前

表題作の「艮」よりも「時計草」が怖かったです。主人公は近所の公園で目が覚めます。しかしどこか他へ行こうとしてもまた同じ公園に戻ってきてしまうのです。高校で数学を教わっていた藤原先生に出会ったことで大事なことに気づきますが、その前に出会った茶道教室の親切な三澤さんのくだりが印象的でした。そしてラストの展開は衝撃です!主人公の息苦しさが自分のことのように感じられました。日頃の行いを改めようと心に誓いました。

ゆうれい談

世にも奇妙な体験談

ゆうれい談
かしこ
かしこ
1年以上前

ホラー漫画というよりは山岸凉子先生の奇妙な体験談という感じ。ホラーというジャンルが確立された今となってはそんなに怖くないので身構えて読むと肩透かしですが、これを当時のりぼんに掲載するのはセンセーショナルなことだったんだろうと想像できます。恐怖体験談を募集したところ読者の少女達からダンボールいっぱい送られてきたけど怖くなったから捨てたというのには驚きましたが、山岸先生はそれがあることによって何かを呼び寄せてしまいそうな方ですからね…。「ゆうれい談」には漫画家がたくさん登場するのも見どころの一つで、本宮ひろ志夫妻や大島弓子先生も登場します。

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