誰が奥寺翔を殺したのか?

誰が主人公を殺すのか。 #1巻応援

誰が奥寺翔を殺したのか?
兎来栄寿
兎来栄寿
1年以上前

「お、大好きな行徒さんと河田雄志さんの新しい連載が始まったぞ! 今回はどんなギャグで笑わせてくれるのかな〜」 と、ページを開いてビックリ。 あれ……誰が殺したクックロビンみたいな感じではなく、もしかしてこれガチのヤツですか? そんな第一印象を抱いた本作は、1994〜1995年の田舎の街を舞台にしたヤンキー×ミステリサスペンスです。 94年といえば、『クローズ』や『ろくでなしBLUES』や『カメレオン』や『疾風伝説 特攻の拓』などなどが連載していたヤンキーマンガ全盛時代でもあり、懐かしさを感じずにはいられません。 ただ本作が一味違うのは、話の中心にいるのが剣道で全国を目指す主人公・奥寺翔の異常性です。 はっきり言って、彼がこの街に転校してこなければこの作品の物語は上記のような一般的なヤンキーマンガの枠に収まっていた筈です。しかし、翔という劇薬が加わることで、そしてその彼が殺されるということがタイトルと冒頭で既に示されているというところで、独特の味わいを出しています。 3年の水原が統べる川坂高等学校で、1年のトップを張るのがイケメンの城場。整備工場で祖父と暮らし、不良ではあるものの気骨のある城場のクラスに、翔は転入します。物腰は柔らかいものの、どこか不気味な気配を放つ翔は、剣道場を解放するために城場たちと衝突していき――というところからストーリーは展開していきます。 1巻はまだ序の口で、2巻以降から魅力的な新キャラも登場して物語はますます盛り上がっていきます。 しかし、タイトルと冒頭のシーンが表す通りであると仮定するならば、本作は明確にフーダニットのミステリであり、恐らくは1巻に登場するキャラの中に犯人がいそうな気がします。 不良同士の抗争やヒエラルキーにおける葛藤なども、並のヤンキーマンガ以上に描かれていて面白いのですが、目下最大の焦点はそこです。学ランを着ていることから男子学生の誰かであり、体格からして丸茂ではなさそう。喋り方からすると城場っぽさもありますが、学ランのボタンを全部締めているのは森田っぽさもある。 1年後の1995年、誰がどうして奥寺翔を殺したのか。今、非常に続きが気になる作品です。 ただ、それ以上の本作の最大の謎はなぜお二方が突然こんな物語を始めたのか、ということです。いえ、行徒さんの画力の高さがシリアスに生かされているのは素晴らしいと思うんですが。だがしかし、だがしかし……(困惑)

ぼくの輪廻

何度生まれ変わっても忘れられない巨乳

ぼくの輪廻
かしこ
かしこ
1年以上前

主人公には輪廻転生を繰り返しても惹かれあう運命の相手がいた。現世で大学生ながら漫画家になった彼はいつも夢で見ている恋物語をそのまま作品にして連載を始める。すると「この話と同じ夢を私も見ている」というアシスタント希望の女の子が現れた。なんと彼女は夢の中の運命の相手と全く同じ巨乳だったのだ…!! 少女漫画と思えないほど巨乳の描写に力が入ってます。同じく輪廻転生を繰り返してる恋敵も美男子で三角関係が複雑なところもぶっ飛んでて面白いです。一気読みすると絵柄もだいぶ変わってきますが初期の頃がよりエロいと思いました。

KAPPEI

克・亜樹先生ーーーッ!!!!

KAPPEI
かしこ
かしこ
1年以上前

「1999年7の月に地球が滅亡する」ノストラダムスの大予言に備えて戦士として育てられた男達がいた。しかし地球が滅亡しなかったので現代社会に適応して生きなければならなくなってしまった…。でも好きな子が出来たから大丈夫!なんとかやっていけそう!というラブ要素のあるどコメディです。 同じくヤングアニマルで連載してる「ふたりエッチ」ネタが定期的にあって、その度に爆笑してました。「好きなタイプ誰?」と聞かれて「優良さん」と答えるの最高です。最後には克・亜樹先生もご登場されてましたね。 単行本の見返し部分のコメントも芸が細かくて好きでした。表紙デザインも同じく白泉社の花とゆめを彷彿とさせるものだったのに、途中で本家が変えちゃったことにも言及していてナイスでした。

あの子は友達

お気の毒に、いい恋しましたね

あの子は友達
野愛
野愛
1年以上前

うわ〜〜〜!!! 創作として割り切ってしまえばもみじはたまらなくいい女で悪い女で人生狂わされてえ〜〜〜って思うけど、秋本くんの友人や恋人目線に立ってみるといい加減にしろ目を覚ませと思う(と思う)。 でも秋本くんが主人公で秋本くんにどっぷり感情移入してしまえば、この甘くて苦い友達という立場を逃してなるものかと思ってしまう。 どうせ恋人になれないんだったら友達として自分をうまいこと消費してほしい、ある意味悪魔の契約みたいなもの。 清潔でキラキラしていたもみじが俗っぽくなってるのも胸が締めつけられる。苦しくなるのに性的魅力は増していて、たまにあの頃の姿も見え隠れして……やっぱりたまらないよこんなの……。 こんな恋愛に囚われてしまったら一生かかっても抜け出せない。秋本くん、いい恋しましたね……。

マッチョテイスト

マッチョガールという生き方

マッチョテイスト
たか
たか
1年以上前

最近ネットを見てたら偶然、このマッチョテイストの主人公・灯が描かれた 「私はマッチョさ!! 女のくさったみてえなてめえらなんかよりず〜〜っと男らしい女 マッチョガールさッ!!」 というコマを見かけて「なんだこのかっこいい女は…!?」となりソッコーで古本を購入しました。 読んでみると初っ端からわからない昔の言葉やスラングの連続で笑ってしまったのですが、このレトロでアウトローな空気が最高…! ギャグとシリアスの境目を行き来するような言動ばかりで、全部書ききれないほど名言が多かったです。 物語は「洗濯船」という名前の船の形をした女性専用アパートが舞台。そこにはファッションや恋愛を楽しむ普通の女性たちが住んでいるのですが、ある日、マッチョを自称する主人公・室戸灯が越してきたことで、彼女に鼓舞された住人たちもまた『マッチョテイスト(男らしい感覚)』を得ていく。 灯はマジで普通じゃない女で、アパートの庭で上裸でダンベル上げたり、いけ好かないプレイボーイの前でこれまた上半身裸になったり、ボディビルの大会でトップレスになったりする。 トレーニングを始めた女性たちが周囲からの反応を期待してウキウキしていると、「虚栄心を捨てるのさッ!! 他人に見せるとか見られるとか思っちゃァダメなんだッ」と一蹴する。 住人たちが不景気で金がないとぼやけば、「何でも欲しがるガキ(干し柿)だから、金がなくなると苦しいんだ」と一喝し、全員の食費やら何やらを徴収したあと「10日間、テレビも新聞も見るな。風呂に入るな、歯も磨くな。食費がなくなったら朝トレーニングして糞して寝ろ」と言う。 精神・肉体ともに普通の女性ではない。 まさにマッチョ。 作中ではレイプとかナンパとか結婚とか貧乏とか、いろんな試練が訪れるんだけれど、そのたびに灯による「マッチョの心得」が説かれ、それに叱咤されてみんなはなんとか壁を乗り越えていく。 先にも書いたとおり、この漫画はギャグとシリアスぎりぎりのお話……というか、四捨五入するとギャグなんですよね。ウェディングドレスでバイクに乗ったり、セックスの代わりに「街のダニ」に喧嘩を売ったりパンチの効いたエピソードが多い。 けどそんな面白エピソード以前に、そもそもこの時代(そして今も)「いい年こいた女が化粧もせず結婚もせず、ただひたすらに自分の体と精神を鍛えている」っていうこと自体がもう、そもそも世間から見たらギャグなわけですよね。「なにこの女ヤバ笑」っていう。 灯のことを普通の女性ではないと書いたけど、よくある言い方をすれば「女を捨ててる」。 けど、ただ女を捨てて終わりではなく、代わりに彼女は努力して「マッチョ」という新しい人間になったんですよね。 女じゃないので世間の「なにこの女ヤバ笑 女捨ててる笑」とか関係ないしダメージを受けたりしない。マッチョなので。 そしてふと、現代にはマッチョじゃないけどこのダメージと無縁な女性がいるな〜と思い出しました。 腐女子のつづ井さんです。 https://note.com/happyhappylove/n/n28f73ff5cdce 女性が1人でそのまんまありのままで超元気に生きてる物語が『裸一貫! つづ井さん』だとして、女性が男らしい感覚を手に入れてハツラツと生きるこの『マッチョテイスト』は、そのカウンターにあたるの物語なのかもしれない。 もう古本でしか手に入らないのですがぜひたくさんの人に読んでほしいですね。電子書籍化してくれ〜!!

人間消失

謎すぎる世界

人間消失
六文銭
六文銭
1年以上前

進路希望を提出していないことで居残りさせられていた同級生4人。 すると突然、4人以外の人間がいなくなってしまったという話。 ちょっと何言っているかわからないかもしれないが、本当にそうなんです。教室に風がふき、カーテンがふわっとなったら、もう誰もいない感じ。 パラレルワールドに迷いこんだとか、そんな描写や説明もなく、一瞬で世界に取り残された4人。 学校はもちろん、街も誰もいないし、電車もこない。 コロナ感染など息苦しい世界に辟易としていたこともあって、4人しかいない世界に恐怖するよりも、その自由を楽しみ始める。 カラオケいったり、お店で好きなもの取ったりやりたい放題していく。 が、数日経つと、徐々に電気がとまり、食料も腐りはじめ、ネズミが蔓延し(動物はいる?)だんだんと自分たち以外の人間がいないことで、当たり前の生活のが保てなくなってくる。 そうなると当然4人の関係にも綻びがでてきて・・・という展開。 (1巻の冒頭がその結果です。) こういう、ディストピア的な話、大好物なんで本作も好きな部類なのですが、世界観の設定がいかんせん謎すぎる。 なにかの陰謀で・・・とか、戦争によって崩壊された世界で・・・とか、そういう説明があったほうがまだ納得できるタイプなので、この一瞬で今までの世界とは違う世界にいってしまうとか、むしろ恐怖でしかない。 この展開が自分的には新鮮で、 だから、逆にどういうオチがつくのか気になって読んでしまっております。 誰もいない世界でどうやって生きていくのか? この世界の意味は? など、謎を念頭に最後まで読み続けたいと思います。

半熟忍法帳

ちょっぴりえっちなギャグ漫画

半熟忍法帳
ゆゆゆ
ゆゆゆ
1年以上前

今はなき「ギャグ王」に連載されていた、半人前の忍者男女4人と小頭1人を描いた、ちょっぴりえっちなシーンもあるギャグ漫画「半熟忍法帳」。 新山先生の漫画は、ドラクエ4コマ漫画でもちょっぴりえっちなシーンがあって、幼心にドキドキしたのを覚えている。 タイトルはおそらく、半人前の忍者だから半熟。 半熟で忍者というと、「半熟英雄」を思い出すけど、指摘されたのを見た覚えがない。 半熟英雄はスクウェア(当時は競合)のゲームだったから、触れてはいけなかったのかもしれない。 男女がそれぞれ良い感じの両思いになっているのに、もうひといき、うまくいきそうでいかないようで、うまくいってる。 そんなハラハラ感があって好きだった。 それから、ナイスバディーなお姉さんと鼻血。 読み直すとこういうコメディだったかーと、なんだかしみじみ。 Kindle Unlimitedなとで読むことができます。

ちぱパニック!!

世界征服をたくらむ悪魔の赤ちゃん・ちぱ

ちぱパニック!!
ゆゆゆ
ゆゆゆ
1年以上前

まだスクエニではなくエニックスだったころ。 メジャーな「ガンガン」ではなく、「ギャグ王」という月刊誌に連載されていた「ちばパニック!!」 主人公の少年ササと、悪さをしては木に吊るされる悪魔の赤ちゃん「ちぱ」が織りなすほのぼのギャグコメディ。 ちぱの語尾は赤ちゃんなので、「でちゅ」。 悪魔らしく世界征服を目標として掲げるも、お菓子の話をされたらお菓子のことで頭がいっぱいになったり。 かわいらしさとおもしろさを兼ね備えた、幼児並みの言動。 マスコットキャラクターのちぱは、かわいらしさを詰め込まれた存在だった。 今読んでもかわいいねぇと思えるし、四半世紀を超える月日はササに対しても保護者のような目線にさせてくれる。 ‥年をとるはずだ。 ちなみに、シンプルな線なので、真似したら書けるんじゃないかと書いてみたものの、耳?が難しく、違う悪魔をたくさん描いてしまったのを覚えている。 最近、カービィなら書ける!と思って書いたら違う生物になったので、シンプルな線であれば真似しやすいというのは誤りらしい。 当時、読んでいた人には懐かしの漫画。 いま読んでもおもしろいですよ。

カメントツのルポ漫画地獄

カメントツのルポ漫画地獄の感想 #推しを3行で推す

カメントツのルポ漫画地獄
マンガトリツカレ男
マンガトリツカレ男
1年以上前

・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ そういえばカメントツのマンガは最初この路線だったな。今の読みやすさに比べるとちょっと読みにくい面もあるけどルポ漫画はやはり面白い ・特に好きなところは? やはりヒプノセラピーに行ってきた編かな。途中経過も面白いが最後の金額に関してはちょっと引いた ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 単行本には一部しか収録されていないので全て見たい場合はここを見るのがおすすめです。 https://omocoro.jp/rensai/85637/

世紀末リーダー伝たけし!

少年たちの心に刺さる何か

世紀末リーダー伝たけし!
ゆゆゆ
ゆゆゆ
1年以上前

ジャンプに連載されているオッサン顔の漫画くらいに思っていたら、小学校だか中学校のクラスメイトが好きと言っていて驚いた。 「おもしろいじゃん、たけし」 と彼は言っていた。別の子は「たァけェすィ」の言い方を真似してよく言っていた。 たけしには、あの年代の少年たちの心に刺さるものがあったらしい。 読み直してみたら、少年たちにウケた理由がわからないでもない。 7歳児が7歳児を心配したり、ボコスカしたり、少年誌でそんな台詞いいんですか?!な台詞を発したり。 勧善懲悪モノにもみえるけど、根本はリーダーでありたいという欲望。 リーダーの基準は父親が提示してくれた「物事を平等に判断できる心を持っているか」「相手の心を感じられるか」。 等身大でなく、ちょっと大人びたかっこよさを感じる。見た目はオッサンだけども。 添付はクラスで話題になっていたシーン。 第二次性徴期のとまどいを「ダンディー」で終わらせるたけし。たしかにかっこいい。 うろ覚えだったけど、まさか第一話のシーンとは思わなかった。

ヤバイ

ヤバイという感想をみて読んでみた

ヤバイ
ゆゆゆ
ゆゆゆ
1年以上前

・読んだ直後に思ったこと ヤバイ ・特に好きなところは? 大量に描かれたファンと集中線。 ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! ヤバイの一言ですべてを終わらせる若者言葉感(でも今の若者はヤバイを多用するのだろうか)、ラブ・アンド・ピースなロック感、最近見ていなかった汗やらなんやらベッシャアな感じ、濃いめの作者の絵柄と合わさり、非常に濃い。 音がない漫画だから楽しめる音楽漫画?なのかもしれない。私の頭の中では「ヴォイ!ヴォイ!!」とロックではなく、激しめのメタルが流れた。 「ヴぁイ」と「ヴォイ」の違いが気になる。

サチ録~サチの黙示録~

人類の未来は新小学一年生・サチちゃんの言動に委ねられた!

サチ録~サチの黙示録~
ゆゆゆ
ゆゆゆ
1年以上前

ただのお子様漫画と思ったら、なんだか違う。 「コタローは一人暮らし」は大人びた幼稚園児だったけど、こちらは根っこは似ているけどちょっと違う。 生意気だったり、ひねくれてたり、幼かったり。 ジャンプラのコメント欄で「昔のクレヨンしんちゃん」に作者のテイストを足した感じと表現されている方がいて、言語化しきれないもどかしさが解消した。 しんちゃん的なのか。なるほど。 本作は、サチの言動や周りの奇抜なキャラクターもおもしろいけれど、天使と悪魔が点数をひたすらつけているのもおもしろい。 「このクソガキがー!」と言いたくなるような言動にも天使は良いところを見つけて加点するほど天使だし、悪魔は悪魔らしく悪い方にそそのかす悪魔っぷり。 でもクソガキなのでそそのかされた悪行は、逆張りして止めてしまう(やめても事前の行為で加点済)。 彼らは人間審判のために人間界にいるのでそれが業務なのだけど、善行と悪行を淡々と、細々した日常生活から採点しているので、マメだなあと思ってしまう。 神様もなかなか良いキャラクター。そうか、神様だもの!そうだよね。 一話序盤は理解しきれず、んん?と思ったけれど、後半には印象が大きく変わっていた。 第一話を読み終えた頃には、独特の世界観にハマって読み進めていた。 語彙力なく表現すれば、おもしろい・天才・すごい。 ぜひ読んで、「サチ録」の世界に引きずり込まれてほしい。

不死身の特攻兵

最終巻まで読んでよかった #完結応援

不死身の特攻兵
ひさぴよ
ひさぴよ
1年以上前

フィリピン戦線で9度の特攻から生還した佐々木友次氏の物語。マカオ撤退あたりまでは雑誌で読んでいて連載がヤンマガからDAYSに移籍した辺りから一度読むのを中断していた。というのも終始、精神論を振りかざしす将校や戦争そのものに怒りしか湧いてこなかったし、無茶苦茶な命令に従わざるを得なかった兵士たちが次々と散ってくのを見続けるには辛すぎるものがあった。が、やはり物語の終わりまで知らなければいけないと覚悟を決めて単行本を揃え、最終巻まで読んでみたが本当に良かった。演出の部分が相当にあるにせよ、最期の光景は涙なしには読めない!

高丘親王航海記

原作を未読でも楽しめるのは近藤ようこ先生だからこそ

高丘親王航海記
かしこ
かしこ
1年以上前

原作を読んだことはないけれどかなり忠実に描かれているということは私にも分かりました。書いている途中で澁澤龍彦が喉の癌になったことがストーリーに影響しているようですね。前半の奇想天外さに比べるとラストはまさに夢のように儚い終わり方です。漫画で読んでも難解な話ではありますが近藤ようこ先生の美しい絵を堪能するだけでも大満足でした。いつか原作にも挑戦したいです。

シバつき物件(読切)

許せる「訳あり」でお家賃が安くなるならば!

シバつき物件(読切)
ゆゆゆ
ゆゆゆ
1年以上前

おばけが出る激安物件。 たまたま空いたところに出くわした、ホラー音痴の女子高生。 大家さんと内覧し、出くわしたのは、目つきの悪い柴犬の地縛霊。 柴犬がとっても目つき悪く、ぶさいくかわいい。 愛情を与えられず地縛霊になっているので、愛ですぎると成仏してしまう設定も、またかわいい。 愛でているうちに、犬側の事情、女子高生の事情、いろいろ明らかになっていく。 読後感もとってもハートフルな読み切り漫画。

怪異界

宮尾行巳先生、新刊だ!が!

怪異界
さいろく
さいろく
1年以上前

今度はガッツリ怪異モノ!得意分野そうなので楽しみであります。 いほとぜBOXのときも土着的な話が強めで考古学や文化学の思想が入り混じって面白かったけど、こちらは伝承やらモノノ怪やらに寄った感じかな?と思われる。まぁ題材はネットのネタが入ってたりするので、そういったところはご愛嬌というか。 作風が和ばっかりな印象だが(羽人も打ち切りになっちゃったけど面白かった)SFバトルとかが似合う絵柄だと思う。イケメンと不気味な表情とかを描くのもうまいのでホラーに寄せるのはあってるのかも。 でももう少し…と思ってしまうところがある。画角やら展開やら…強い編集がついたら超化けそうだし、失礼になったら申し訳ないですが期待してるのです。。。 イブニングで連載してたけどアフタヌーンっぽい空気があるとこが好きだったりしますので何卒。 あと本作は表紙デザインが酷い(涙)電子専用なのかと思いきや紙もコレで出てるっぽい…古いレディコミみたいなんだよなぁなんか…もったいない。。。 この絵を使うなら扉絵の方がまだ最近っぽいと思うんだけどなー グチグチしてしまうのは好きの裏返しです><

プリニウス

プリニウスの感想 #推しを3行で推す

プリニウス
マンガトリツカレ男
マンガトリツカレ男
1年以上前

・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 昔に一巻読んで完結したら一気に読もうと思っていたので今回まとめて読んだが最高だった。プリニウスの旅、ネロ/ポッパエア/ティゲリヌスの宮廷話どれも素晴らしかった。 ・特に好きなところは? プリニウスの旅の全て。プリニウスの言動、プリニウスを尊敬してやまないエウクレス、そしてこの男がいなかったらこのマンガの面白さがかなり減ってしまうと思うフェリクスが特に良かった。パンクラチオンの達人でこよなく風呂を愛しプリニウスに対して疑問や意見を率直に言うところやエウクレスやプリニウスのツッコミに対しての反応全ていい。 ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 最初少しとっつきにくいところがありますが、フェリクスが登場したあたりから気にならなくなります。プリニウスやネロの描写や物語の構成は凄いという一言ですが、個人的にはフェリクスの描写が本当に良かった。

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