BLゲームの主人公の弟であることに気がつきました

弟はばら撒かれたフラグに気が付かない

BLゲームの主人公の弟であることに気がつきました
ゆゆゆ
ゆゆゆ
1年以上前

大好きだったBLゲーム(しかもクリア後)の世界に転生したと気づいた主人公の男子高校生アキラ。 さらに、立場はゲームの主人公の弟という、推しカップル&アフターを見やすいベスポジ。 この主人公、元腐女子会社員としての記憶は殆どないものの、兄が主人公だったゲームのことはよく覚えているらしい。 兄カップルを眺めてニヤニヤしたり、恋に破れた男たちを見に行ったり、男たちがもたらす騒動に巻き込まれたり、なにかと忙しい。 そのせいか、元々の性格か、幼なじみの女の子はおそらく主人公に恋心を抱いているのに、主人公は気づかない模様。BL漫画とはいえ、おいたわしい。 ちなみに2巻までしか出ていないのに、展開を勘違いさせる表現にまんまと騙されたなあと思うこと数度。 お上手ですなあと思ってしまった。 ストーリーはサクサクと進み、主人公の中身が腐女子のせいかBL展開もマイルドで、グイグイとおもしろく読めている。 白兎さんも良いキャラクター。 あと原作小説家になろう版をみてみたら、原作者さんコメントで、なろう版と商業小説版と漫画版は話が少し違うと書かれていたので、3展開用意されているということ?!と震えてしまった。

赤坂部長のプリンスボーイ育成計画 【電子限定特典付き】

ハイスペ本部長受!!

赤坂部長のプリンスボーイ育成計画 【電子限定特典付き】
Nano
Nano
1年以上前

顔も良くて体も良くて稼ぎも良い、どこからどう見てもしごできハイスペ赤坂さんが超可愛いけどバリタチな四谷くんに抱かれる話です。表紙にあるように天使みたいな王子様みたいな可愛いお顔をした右側の子が攻なんです。左側の黒髪厳しそうな上司が受なんです。最高。 輪子湖わこ先生はこういった可愛い攻×かっこいい受をよく描かれるんですけど、今作は受の赤坂さんが元タチ寄りリバってとこがミソで!(「絶倫プリンシパル」をチェック!)中身もかっこいいし四谷くんにどんどん絆されちゃうとこは可愛いし、後半部分ではケツで抱…ウヒョ~~!!最高だぜ!!今作だけでも問題なく読めるのでぜひ!可愛い攻好きな人にとってもおすすめです。

LILI-MEN

設定もキャラも最近では在り来りになっているが…

LILI-MEN
さいろく
さいろく
1年以上前

ありきたりな設定=わかりやすく読みやすい、という今の時代のニーズに合致しているのだろうなーと感じた。 本作は、こういうの好き!っていう感じで、よくある設定・よく見るキャラ配置ではあるんだけど、「面白ければ読むしつまんなかったら読まなきゃいいだけ」という前提があれば全然面白いと思う。 色々なマンガの血が入り混じってる感じが現代っぽさも感じるし、そういうとこもヤンマガっぽいのかもしれない。 画角とか構図が結構良いなとは思うし、カラー絵は全然味があっていいし、まだまだ上手くなるであろうって感じるし、成長過程が見れるのは良いなーとも思っている。 マンガ上手くなってるなーって4巻まで読んだだけでちょっと感じるので今後も楽しみだし、なんなら次作品以降に期待までしちゃっていいんじゃないか。

天国 ゴトウユキコ短編集

人の世の痛みや醜さが天国の光を輝かせる #1巻応援

天国 ゴトウユキコ短編集
兎来栄寿
兎来栄寿
1年以上前

『36度』以来となる、ゴトウユキコさん2冊目の短編集が5年ぶり発売されました。 その名も『天国』。 さまざまなフックがあり読む人によって引っ掛かるところは違うであろうものの、何かしらの痕は残されるSNS公開た時にはバズっていた作品ばかりの短編集です。 天国とは、一体どのようなところでしょうか。 地獄の対極にある、死後に行く場所。 痛みや苦しみから解放された、幸福と安寧に満ちた世界。 現世で叶わなかった望みが叶うところ。 翻って、目の前にある現実の今生きているこの世界はどうでしょうか。痛みや苦しみが溢れ返り、叶わない想いが充満してはち切れんばかりです。 この『天国』に収録された4つの物語では、どれもそんな現実世界におけるそれぞれのままならなさに翻弄される人間たちが描かれています。 綺麗な感情だけ抱えて他人や自分を傷つけることなく生きることなど到底できない、思うようにはならない世界。祝いと呪いが表裏一体であるように、ある面では美しいと表される感情の別の側面にある醜さがどうしたって露わになる瞬間が人生にはあります。 ゴトウユキコさんはいつもそこを、人が目を背けてしまいがちな部分を上手に力強く剔出して提示してくれます。一見すると荒々しく無造作なようで、その実非常に繊細に作られた職人の名品のように。 ある人にとっては、記憶の奥底の泥濘に沈んでいた呪物を引き摺り出されるような。 またある人にとっては、決して切り離せない厄介な自分の一部が不意に肯定され奉賀されるような。 不気味で得体の知れない魔物のようでもあり、大切に宝箱にしまっておきたい輝石のようでもある。 表紙画と装丁はただただ美しいですがその中身は決して美しさだけではない、けれど醜さや絶望だけでもない。 「天国」へ至れるかどうかもわからない煩瑣な現実を営む私たちへ、同じように繁雑な世界を生きる人々を通して間接的に天国を覗かせてくれる1冊です。 ふと、『新世紀エヴァンゲリオン』の碇ユイのセリフを思い出します。 ″ 生きていこうとすればどこだって「天国」になるわ。だって、生きているんですもの″

お守り女房

そのただ一言が聞きたくて。 #1巻応援

お守り女房
兎来栄寿
兎来栄寿
1年以上前

コメディではありながらも基底となる設定に切なさがあり、敷き詰められた笑いの隙間から仄かに滲み出てくる作品は何とも堪りません。 『魔法少女大戦』や『消滅都市』などで有名なイラストレーターの山口カエさんによるこの『お守り女房』もそんな作品です。 83歳で妻に先立たれてしまった男性・伊豆沼蓮太郎の下に、死んだ妻・華代が何とお守りの姿となってやってきて共に暮らしていく様子が描かれます。 妻のキャラクターが典型的な昭和の妻という感じではなく、箪笥にはエアガンやヌンチャクがしまわれていたり、暗視スコープやギリースーツまで所持していたりと自由奔放。お守り姿となっても賑やかで、蓮太郎との愛と優しさに溢れた掛け合いは非常にハートウォーミングです。 華代は生前に蓮太郎から一度も「好き」という言葉を言ってもらったことがないという未練を抱えており、しかし昔気質の蓮太郎はそういった言葉を軽々には口に出せないという部分のもどかしさも良いです。 独居老人を狙った瓦詐欺や闇バイトなど時事ネタも上手く取り入れながら、賑やかで忙しない日常や非日常が面白おかしく描かれます。 しかし、華代も言う通りこの状況は本来不自然なもの。明るい雰囲気の裏には、いつか終わる夢のようなエクストラタイムの儚さと切なさがあります。それは、物語という優しい幻想の在り方にも似ています。 一人になったら米を炊くこともできない蓮太郎のような人は、現実にもたくさんいることでしょう。喪ってから気付いたり後悔したりすることばかりなのが人間ですが、こうした物語を通して喪ってしまう前に今大切にできるものをもっと大切に、できることをできる内にしようという気持ちにさせてくれます。 絵柄も綺麗で人を選ばない、間口の広い良質なコメディです。 補足として、細かい好きな点も挙げておきます。 ・長女の梗子も孫のはこべもすみれも女の子がみんなかわいい ・ステュムパーリデスはギリシャ神話、ヴェズルフェルニルは北欧神話とごった煮で好きな感じの厨二病あるある ・1話冒頭の謎の映画の腕ひしぎ十字固めから逆エビ固めに笑顔で移行するところ ・134Pの1Pまるまる使ったパロネタ

100万の命の上に俺は立っている

現実世界とパラレルワールドと中二病と

100万の命の上に俺は立っている
ゆゆゆ
ゆゆゆ
1年以上前

アニメ化されたと聞いたことがあったので、タイトルは知っていて、でもアニメはまだ見たことなくて、漫画をいつか読もうと思っていて‥ついに読み始めた。 主人公たちはパラレルワールドで、全滅しないようタスクをこなしていくという、おつかいゲームのようなことをマスターを名乗る人にやらされている。 今読んでいる時点では、ストーリーはただそれだけ。 人間関係はごちゃごちゃしている。 ただ、その先に何が待っているのか、それは誰もわからない。 剣と魔法とモンスターもいるのに、主人公が中二病というか、一歩引いているせいかファンタジーというにはちょっと冷めているかんじがする。 パラレルワールドには勇者として登場しているせいか、反則のような俺TUEEE設定だけど、そこはあまり気にならない。むしろ、ものすごく強いわけではない。 忘れかけるけど、彼らは普通の中学生。 これが一番残酷な設定にも思える。 ちなみに、「100万の命の上に」という一文から、ゲームの「俺の屍を越えてゆけ」が思い浮かんだ。 この作品の「100万の命」は、いったいなんのことなんだろう。

赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。(コミック)

童話の世界で起こる事件を赤ずきんがスパッと解決! #1巻応援

赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。(コミック)
sogor25
sogor25
1年以上前

Netflixで映画化も決まっている大人気ミステリー小説のコミカライズ作品。 主人公である”赤ずきん”を探偵役に、”シンデレラ”や”ヘンゼルとグレーテル”などの童話を下敷きに殺人事件を展開してゆきます。 誰もがストーリーを知っているような童話が話の軸になっているので、ファンタジーのような特殊な設定が入ってきても全く違和感なく読み進める事ができます。そしてそれがマンガになることで、推理小説が苦手だという人にもとても読みやすい作品になっていると思います。 原作小説は続編もすでに刊行されていますが、Netflixの映画では原作の第1章にあたるシンデレラの話のみが映像化されるようなので、ちゃんと物語を追いかけたいという人にはぜひ薦めたい作品です。 1巻まで読了

最凶ヤクザの心の中は意外とやさしい

根が良い人すぎる

最凶ヤクザの心の中は意外とやさしい
ゆゆゆ
ゆゆゆ
1年以上前

ひょんなことから心の中がダダ漏れになってしまった、怖い怖い極道のおにいさん・龍崎あきら。 ダダ漏れと本人はつゆ知らず、周りの極道も自分だけが聞こえると思い込んで指摘せず。 きつい言動の裏にある優しい気持ちに、周囲の極道はニコニコというか、優しくされてときめくというか。 読み始めて、設定に対して「んなバカな」と「いやでもそういうものかもしれない」という気持ちが、自分の中でせめぎ合う。 サトラレも指摘されたら生きていけないというのがあったような。 そして、龍崎あきらの真意が、まるで父母のような優しさに包まれているので、きつい言葉とのギャップでまたおもしろい。 このままの勢いで3巻まで走り抜けるんだろうか。 おもしろい漫画をみつけてしまった。

僕は七度目の人生で、怪物姫を手に入れた

死に戻りの輪廻に囚われた男と"怪物"と呼ばれる姫 #1巻応援

僕は七度目の人生で、怪物姫を手に入れた
sogor25
sogor25
1年以上前

前妻の子であるために公爵家で居場所をなくし、ほどなくして非業の死を遂げることになるも、気がつくと14歳の頃に戻っている、というタイムリープを繰り返しているヒューゴという男。 7度目のループで貴族との政略結婚の約束を取り付け、力を蓄えて家族への復讐を果たそうとするのですが、結婚することになった相手は実は吸血鬼の血を引く女性・メルトレーザでした。 相手の発言の真贋を見抜く能力を持つメルトレーザに対して全てを打ち明けたヒューゴと、その特殊な出自から家族以外との触れ合いが皆無だったメルトレーザ、2人が徐々に心を通わせてゆく様子と、 いわば協力関係になった2人がヒューゴの復讐を達成するために暗躍してゆく、その双方の展開が入り混じりながら進んでゆくタイムリープファンタジーです! 1巻まで読了

恋人契約中につき

大学時代の同期で会社の同僚

恋人契約中につき
るる
るる
3ヶ月前

ストーカーから逃げる為に大学時代からの友人で同じ会社の森山に彼氏のフリを頼んだ谷中。 フリをしている間に気持ちの距離がどんどん近くなる。 2人とも美しくて眼福🥰 ストーカー女が話が通じないおかしい風漂っていて気持ち悪い。 でも谷中が変わらない限りこういうこと再発しそう。 ストーカー製造機というか・・・。 性格良くても変な人とはキチンと線引きしないと!

よなきごや

夜泣きに疲弊する母親を救う物語 #1巻応援

よなきごや
兎来栄寿
兎来栄寿
1年以上前

『伝説のお母さん』や『私の息子が異世界転生したっぽい』などで知られる、かねもとさんがTwitterやマイナビ子育てで発表していた作品です。 『What’s Home』なども含めて色々な形の「母親」を描いてきたかねもとさんですが、本作は我が子の「夜泣き」に悩まされる非常にリアルな現実世界の母親たちの姿が描かれます。1話完結のオムニバス形式で、それぞれのお話ごとに微妙に違った形で悩みを抱えている母親たち。 育児に協力的な夫もいれば、無関心・無意欲な夫もおり、酷いところは夜泣きに対して母親を責めたり怒ったり。たったひとりの夫にすら理解されず、たったひとりの子供に対しての愛情が薄れるばかりか憎しみすら芽生えてしまう、自分が自分でなくなるような恐ろしさ。 結婚して子供ができて幸せなはずなのに、同級生に誘われることもなくなり、SNSで楽しそうに遊ぶ友人たちを見て深める孤独感。 人生を賭して愛してきたアーティストの曲や、好きな小説、好きな食べ物、すべてが無味乾燥に感じてしまう瞬間。 疲れ果てて、眠りたいのに眠ることもできない終わりなきストレスの連続。 安らげる場所がない、笑えない、夜がくるのが怖い…… そんな迷える母親たちの救いの場所となるのが、正体不明の「よなきごや」。誰でも自由に入れて、赤ちゃんに必要なものから母親用のあたたかい飲み物や軽食まですべて無料、さらには防音の眠れる場所まで提供してくれる夢のようなスペースです。 何より、そこには自分と同じように悩み苦しむ他の母親がいて、自分の苦しみや辛さを分かち合い助け合うことができて、孤独な戦いから解放されていきます。 現実には難しいとは思いますが、こんな場所があればいいのにと心底思います。しかし、現実にはなかったとしてもこの物語が形として存在することには大きな意味があります。彼女たちが「よなきごや」によって救われる描写を通して、まさに今同じような窮状にある人も心が救われるでしょう。 すべての命の誕生は奇跡であり、その命を育んでいく営為もまた並大抵のことではありません。今夜も、世界のどこかで押し潰され限界を迎えてしまっている母親がいるのではないでしょうか。そういった人に、この物語の慰撫が届いて欲しいです。 また、父親も読んでおいて損はしません。男性には想像しにくい女性の辛さは多々ありますが、その想像力を補う一助になってくれる作品です。ダメな父親たちを反面教師にしていきましょう。

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