謎の怪人 蜃気郎

怪盗蜃気楼に盗めないものナシ!!

謎の怪人 蜃気郎
かしこ
かしこ
8ヶ月前

蜃気楼とは連日のように世間を騒がせている凄腕の怪盗のことです。銀行や美術館から何億ものお宝を盗み出す為にハイテクなメカも登場するスケールの大きい話なんですが、メカを作ってる博士が副業で焼き団子屋をやってたりします(笑)。西岸先生らしいな〜と嬉しくなりますね。何も知らない一般人を協力者にするんですが、彼らが不幸になることは絶対にないし、最後には必ず「あいつには世話になったから500万振り込んでおこう」と、こっそり報酬をくれて後腐れなく終わるところがいいです。電子書籍化された西岸良平作品をいくつか読んだ中でも一番好きかもしれないと思ったけど、単純に自分が西岸ワールドにどっぷりハマって読んだからそう感じただけ説もあるな。

預言者ピッピ

もしかしてAIが発達したらこうなるんじゃね?

預言者ピッピ
かしこ
かしこ
5ヶ月前

マトグロッソさんのインタビューで預言者ピッピの続きについて触れられていたので久しぶりに読みたくなりました! https://manba.co.jp/manba_magazines/25517 自然災害を予知する為に作られたロボットのピッピ。災害に対するあらゆるデータをインプットし予測の実験を繰り返すことで大地震の発生を3ヶ月前に予知することにも成功していました。ピッピを作り出した科学博士の息子タカオは「ピッピが願ったから多くの人を助けられたんだ!」とまるで兄のように慕っていましたが、交通事故によりピッピの目の前で亡くなってしまいます。自分の予測に反した出来事が起きたことで一時的に活動を停止してしまいますが、再起動したピッピの中にはなんとタカオの人格が生まれていたのです。そしてピッピは自然災害の予知以外にも自分の能力を使いたいとデータの入力制限の解除を求めてきて…。 AIが発達した社会はこうなるんじゃないかと予知していたかのような内容です。読んでいて最初は人知を超えた力を持ったピッピのことを畏怖しますが、だんだんとそれに振り回される人間の集団心理の方が恐ろしく感じられるようになります。ピッピがデータの入力制限の解除をすることに反対していた博士の「人間には迷う自由、間違う自由がある」という言葉に今は共感するけど、今よりAIが発達するであろう10年後の自分が全然違うことを感じたらどうしよう。

武田信玄

武田信玄の感想 #推しを3行で推す

武田信玄
マンガトリツカレ男
マンガトリツカレ男
4日前

・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ もう何回も読んでるが毎回面白い。初期の父親との確執、上田原の戦い、砥石くずれ、川中島の戦い、信長包囲網、西上も含めていいね。 ・特に好きなところは? ギャグみたいな栃餅と山縣昌景の話。山縣昌景がこの栃餅はうまくて健康にもいいそうだからお館さま(武田信玄)に食べさせたらいいと医者に言ったら、「山縣さまのように何食べても美味しいという味覚の弱い人はいます」とのでという冷たい扱い受けたところ。 ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 歴史の勉強とかいうよりも横山光輝の歴史マンガの読みやすさや面白さを楽しむのがいいと思います

ビッチな猫は好奇心に勝てない

ビチ猫シリーズ

ビッチな猫は好奇心に勝てない
るる
るる
3ヶ月前

「ビッチな猫は好奇心に勝てない」 モデルで俳優の京介と裏方スタッフ藤島との出会い。 枕営業が普通だった京介だけどそのキッカケがエグかった。あの先輩、嫉妬からあんなこと最低だわ。 「ビッチな猫は独占欲に抗えない」 二重のストーカー騒ぎ。 あの裏方は藤島と出会う前から狙ってたとかキモ過ぎ。 「ビッチな猫は劣情の爪を研ぐ」 京介がどんどん人気が出る事で藤島との時間もなくなり、嫉妬と独占欲に支配されて余裕がなくなる藤島。でも強固な両思いだからどっちかに心変わりとかの心配無く読める。 「ビッチな猫は秘密に尻尾をゆらす」 うわー、もう見たくなかったな。 昔、モデルの先輩から嫉妬の末にされた犯罪、犯人たちがまた登場するとは。 でも今回でガッツリいなくなったな、多分。 一樹くんがあんなに京介に敵対していたのは噂が原因だっただけ? 「ビッチな猫は甘い唇に溺れる」 今回は藤島の旧友がモデルになって接近。 昔好きだったから取り戻す、的な本人の気持ちを無視した勝手な言い分で2人の邪魔をしようとするけど、告白をバッサリ断った藤島好き😻 「ビッチな猫は甘噛みにみだれる」 これで一旦完結😭 残念! タイトルはビッチだけど、これは藤島と出会う前の話。 シリーズ通して2人ともお互いに一途で揺るがないからそこは安心して読めた。 番外編読めたら良いな。

すこしだけ生き返る

間さんと山村さん、2人に癒される。

すこしだけ生き返る
Pom
Pom
7日前

緩い感じで非常に面白かったです。 年齢上がってくると、本当に嫌でも自分の体と向き合わざるを得なくなってきて辛い。笑 そして、この物語、ストレッチに詳しい事務所の事務員、山村さんの癒しなこと〜 的確なアドバイスも最高です。 一呼吸おいてみること、大事よなぁ。前に進もうって思えるのかな。 自分メンテナンスを最優先に日々のストレッチも意識してみようかなと思いました。

あまじょっぱい日々【単行本版】【電子限定特典付き】

腐れ縁のアオハルが社会人になったら

あまじょっぱい日々【単行本版】【電子限定特典付き】
るる
るる
3ヶ月前

塩谷くん、不思議ちゃんだよね。 だけど天然ではない。 家庭環境や友人関係で傷ついたりするのを和らげるために飄々としている感じがした。 適当にして自分を守っているというか。 すずは前職のブラックのせいで本来の自分じゃなくなりそうだったのを辞めたことで守った。 でも元々「一般的な生活」についてそうであるべき、みたいなのあったから配信で稼いでることに罪悪感がある。このままで良いのか、みたいな。 2人は両思いになったし、まだ若いんだからそれぞれやりたいことしながら幸せでいたら良いんじゃないかなー。 ただ塩谷くんが覆面で一緒に配信料理するのはやめた方が良いかもね。 英樹くんが言う通り「同棲臭w」と幸せオーラで炎上したら嫌だから😅

あと9回で俺のものっすよ!【描き下ろしおまけ付き特装版】

問題の新人は社長の息子だったw

あと9回で俺のものっすよ!【描き下ろしおまけ付き特装版】
るる
るる
3ヶ月前

湯浅さん、仕事が出来るイケメンなのに、中身は無自覚ポンコツで可愛い。 伊口くんはイケメン御曹司だけど親の会社に関心無し。が!たまたまそこで見かけた湯浅さんに惹かれて入社したわけだけど、そのことを今後湯浅さんは知ることあるのかな😁 伊口くんと出会って自分の態度を客観的に見られるようになって、少しずつマイルドになっていく湯浅さん。邪魔が入る前に両思いになって良かった。

私の描くセカイは壊れている。

統合失調症と創作 #1巻応援

私の描くセカイは壊れている。
兎来栄寿
兎来栄寿
8ヶ月前

幼いころから絵を描くことが大好きで、それによって周りを幸せにしてきた妹の維音。美大を目指す彼女ですが、どうも様子がどうもおかしく、実はいじめや親からのプレッシャーなど強いストレスに曝され続けて統合失調症を発症していたことが判明します。 まともな生活を送ることができない維音、そしてそれを支える兄の自分はどうなってしまうのか。現実でも大きな事件を引き起こすこともある切実なテーマに取り組んでいる作品です。 自分を罵倒する幻聴が聞こえてくる様子や、もうひとりの自分が視える様子など統合失調症の症状が上手く可視化され表現されておりその辛さがよく伝わってきます。 統合失調症を揶揄するモブの若者たちも登場しますが、後天的な要因で誰しもが陥ってしまう可能性があるもので決して他人事ではありません。自分や身の回りの人が突然そうなるかもしれないのです。そうなったときに、どんな苦しみがあってどうやって接するべきでどうやって乗り越えて前に進んでいけば良いのかという心構えがあるのとないのでは大きく差が生まれてくるでしょう。 元々は優しく真面目であった維音が豹変してしまう姿は、私が接してきた統合失調症の人とも通ずるものです。ましてや、唯一無二の妹がそうなってしまった時の主人公の苦しみを考えると居た堪れません。 しかし、救いなのはカットバックで冒頭に希望溢れる未来が示されていることです。 作中で担当の医師が ″苦しみの中で生み出されたものは 人の心を打つ力があると信じています″ という言葉を伝えてくれて、それが希望の縁になっていくシーンは沁みます。 苦難に満ちて傷つき汚れに塗れても、その先にある光への祈りを絶やしたくないと思う物語です。

小さなカルテ~新米獣医の診療日誌~【コミックス版】

命を救いたいという願いはひとつ #1巻応援

小さなカルテ~新米獣医の診療日誌~【コミックス版】
兎来栄寿
兎来栄寿
8ヶ月前

先日、これまでずっと元気で数秒前までも楽しく飛び跳ねていた我が家の愛犬が突然意識不明になってしまい動物病院へ駆け込みました。 そのとき、最初に診てもらったところは 「診療費がやたら高く必要なのか解らない検査を一杯する」 「ガンがあったのに見逃されて、他の病院に行ったらもう少し早く発見できていればと言われた」 など評判が芳しくないところでした。しかし、緊急でそこ以外に選択肢がなかったために仕方なく行きました。 結果的には、もう二度とそこへは連れていくまいという診療を受けました。セカンドオピニオンのために改めてかかりつけへも行ったところ、同じレントゲンを撮っての診断ひとつとってもまったく違うものでした。 最初のところは「心臓に肥大があるかも」として、もし原因が心臓の疾患であったなら余命は長くて1年ということで覚悟を決めていたのですが、セカンドオピニオンでは「心臓に異常はありません」ときっぱり言い切った上で最初のところではまったく触れられなかった「気管の形が少し変です」という指摘と共に適切な治療を施してくださり、その後は大事なく順調な回復を見せてくれています。もし、最初のところだけで治療を進めていたらどうなっていたかと考えるとぞっとします。 そんなことがあった直後に読んだこちらの作品は、あまりにも身につまされました。 犬や猫を始めとして、さまざまな動物が来院するシーナ動物病院。そこに訪れる飼い主たちの切実な気持ち。我が子のために少しでも良い治療を受けさせたい。少しでも良い先生に診てもらいたい。お金なんて、たとえ自分がどうなろうといくらでも払いたい。 でも、飛び抜けた知識を持つイギリスの王立大卒の宗野であっても、少しプライドが先立ってしまうと本当はもっと上手くできることができないこともあります。 彼を窘める役割を担う池ノ谷も、かつて起こった苦い経験があるからこそ厳格すぎてときに人に嫌われてしまう部分があります。 人間のやることなので完璧はありませんし、本当は誰もが根本では命を救いたいと願っているはずなのに、悲しいすれ違いや摩擦は往々にして起こってしまう。 「お前こそ俺を何だと思ってるんだ?  お前と同じ獣医だよ」 というセリフに、その辺りが詰まっています。過ちを通して人は成長していきますが、その前に大事な子を喪ってしまった飼い主には、そんな事情など関係ないということも痛いほど解ります。 私はペットショップは無くなって欲しいと願っていますが、本作で描かれている面も一理あります。悪意ある人間や蒙昧な人間を根絶することは原理的にほぼ不可能な中で、どういう選択をしていくか。読んでいてあまりに辛く、泣けてきます。 それでも、ペットを取り巻くさまざまな問題を取り扱いながら前を向いて現実的にできる営為をする中で可能な限りの命を救おうとする姿が、美しい絵で紡がれるこの物語から目を離すことはできません。 獣医という職業の大変な面も含めて真摯に描いた作品で、動物を飼っている人、飼いたいと思っている人、また職業マンガが好きな人にもお薦めです。

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