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主人公である妻の目線からだと、ただただ夫が気持ち悪くておまけに夫側に立つ娘には拒絶され、絶縁することになる。まさかそんな事が自分の身に起こるなんでだれも予想できない。実際、実親からの性的虐待事件は現代でも起きていることだし表沙汰になってない事案も多くあると想像します。なので完全なフィクションとして割り切れない内容でした。娘と再会してからはいつ父親が追いかけてくるかと考えてページを捲るのが怖いくらいでした。
なんで読んで良かったかと言うと、主人公が当時の自分の行動を省みて反省し、その後悔からなんとか娘を救うことに全力を注ぎ、娘と父親を引き離すというミッションを遂行させたのを見て、ひとは本気になればやり直せるんだと実感したからです(もちろんそのために専門家に頼るのは必須だし、その人が自分に合うかもかなり重要)。
ラストでは娘もいい人と結婚できたけど、娘が生まれたことでフラッシュバックが起きます。もしかするとそれは彼女が死ぬまでつきまとうかもしれない。そういう意味では彼女がほんとうの意味で救われることは一生ないとも言えます。
加害者には相応な制裁を、とも思うけど、性暴力の罪がどれだけ重いかの認識がまだまだ甘い日本では、このマンガの場合でもなにがベストだったのか、悩ましいところでもありますね…。
15歳の娘。中学の卒業式に参加するはずだった日、娘は中絶手術を受けた。ある日、娘のお腹が大きいことに気付く母親が娘を問いただす。胎児の父親を白状しようとする娘の口からこんな言葉が。「誰の子なのかを話しても、お父さんのことは怒らない?」異常に娘に執着する父親、父親に洗脳された娘、衝撃的な出来事をキッカケに娘は多重人格化……。壮絶な親子のドラマをコミックス化。
15歳の娘。中学の卒業式に参加するはずだった日、娘は中絶手術を受けた。ある日、娘のお腹が大きいことに気付く母親が娘を問いただす。胎児の父親を白状しようとする娘の口からこんな言葉が。「誰の子なのかを話しても、お父さんのことは怒らない?」異常に娘に執着する父親、父親に洗脳された娘、衝撃的な出来事をキッカケに娘は多重人格化……。壮絶な親子のドラマをコミックス化。