ポコニャン
ポコニャン
2024/02/28
ネタバレ
この夫婦、子どもをつくる資格がない(12話まで読了)
主人公である妻はセックスという行為が好きではなく、子どもが欲しいという強い願望もない。その価値観が夫も同じだと思っていた。 しかし夫は、毒親に育てられた影響で愛されたい願望がかなり強く、万が一子どもができて妻の愛が子どもばかりに注がれることが嫌なので「子作りのため」ではない愛されを実感するための行為としてはしたい、というのが本音だったというすれ違いが起きます。 妻も妻で、産休中の同期に子持ちマウント&子どもの催促(なぜ笑)をされ、義母にもステータスとして孫がほしいと言われ(まあこいつは完全な異常者だから置いといて)るなど、そういう人間が周りにいる状態はさぞしんどいだろうと思う。だけどそれが嫌だからと「やんや言われなくするために、さっさと子どもを産んでしまおう」という浅はかな考えで妊活を始めてしまいます。 ちょっとさすがにそれは……自分勝手、自己中心的過ぎる。生まれてくる子どもが可哀想だと思いませんか。 最新話まで読んだ感じ、まだまだ続きそうな予感です。 後輩の山田くんとの関係は、夫の常軌を逸ししつつある束縛は、毒親狂人義母は、どうなるのかまだわかりません。 少なくとも現時点で主人公が妊活する動機がどうしても納得いかないので、間違っても妊娠しないでほしいと思っています。
ポコニャン
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2024/02/28
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ただただ気持ちが悪い話、だけど読んで良かったと思った
主人公である妻の目線からだと、ただただ夫が気持ち悪くておまけに夫側に立つ娘には拒絶され、絶縁することになる。まさかそんな事が自分の身に起こるなんでだれも予想できない。実際、実親からの性的虐待事件は現代でも起きていることだし表沙汰になってない事案も多くあると想像します。なので完全なフィクションとして割り切れない内容でした。娘と再会してからはいつ父親が追いかけてくるかと考えてページを捲るのが怖いくらいでした。 なんで読んで良かったかと言うと、主人公が当時の自分の行動を省みて反省し、その後悔からなんとか娘を救うことに全力を注ぎ、娘と父親を引き離すというミッションを遂行させたのを見て、ひとは本気になればやり直せるんだと実感したからです(もちろんそのために専門家に頼るのは必須だし、その人が自分に合うかもかなり重要)。 ラストでは娘もいい人と結婚できたけど、娘が生まれたことでフラッシュバックが起きます。もしかするとそれは彼女が死ぬまでつきまとうかもしれない。そういう意味では彼女がほんとうの意味で救われることは一生ないとも言えます。 加害者には相応な制裁を、とも思うけど、性暴力の罪がどれだけ重いかの認識がまだまだ甘い日本では、このマンガの場合でもなにがベストだったのか、悩ましいところでもありますね…。
ポコニャン
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2023/10/30
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過激な美容整形の話かと思ったら……壮大なSFサスペンスでした。
読み始めてからページ数が500近くあることを知り尻込みしました。そしてよくある美容整形にまつわる話かと思っていたらかなりSF的で壮大な世界観の物語でした。 何かしらの罪に問われたり悪人だったりする人が、表向きには死んだことにされ「マスター」と呼ばれる人の依頼により「依頼された人物(故人)と同じ見た目に全身整形」され、その人としての人生を歩み直さなければならない『リセットプログラム』という計画の被験者になる、という話です。将来的に国や宗教における重要人物の影武者を作るためという目的があるようです。 1話の主人公は醜い見た目に悩んでいた人生だったこともありスタイル抜群の美人になったことで、幸せを手に入れたと喜ぶも、依頼人(マスター)である夫がDV夫だったことが判明。再び悪夢のような生活に変わってゆく…という展開。 その他も、リセットプログラムを実行したことで幸せな人生を手に入れた人は基本的におらず(人格はそのままなので当然といえば当然)、しかし自分以外の人生を体験することで今まで見えなかった物が見えたり、気付くことができたり、自分の罪の重さを受け止めたり、もしくは前の人生以上の地獄を見たり、など各々の物語が描かれます。 普通に考えたら他人の人生をその人として生きるなんてありえない話だけど、もし整形技術が進化してそんなことが可能な未来がきたら…と想像すると恐ろしい。でももしかしたら世界の何処かで幸せな第2の人生を歩む人もいるのかもしれない。
ポコニャン
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2023/10/05
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ママ友の関係性なんてそんなもの
と、言い切ってしまうのは乱暴すぎますが。 でもママ友はあくまで子供があってのものなので、ママ同士の仲の良さや絆はちょっとのことで吹けば飛ぶようなものなのはよくある話だと思います。 この話のメインは、犯人がわからないけどおそらく誰かの子供がしでかしたであろう事件をきっかけに、4人のママ友の関係性が崩壊していくさまを描いています。 途中からは4人のうち「明らかにこの人がおかしい」という人物がいて、他3人はその人のおかしい言動の被害者的な空気が流れます。その人が友情崩壊の原因の中心であることは間違いないのですが、忘れてはいけないのがそもそもの発端は「子供のやらかし」です。その目線を常に持って読んでいると、少しづつ構造が見えてきます。 だとしても最後のオチにはびっくりしました。 オチを知るまでは、あの車の傷は(悪意はなくとも)故意につけられたものだと思っていたんですが、違ったんですね。でもその傷をつけてしまった子がなぜ本当のことを言えなかったのか。その理由を考えると、このマンガの本質のところにやはり「ママ友の友情」はあまり関係ないような気もしてきます。 高見さん一家は、引越し先ではどんな生活をおくることになるんでしょうか?少し心配です。