ゲーム感覚でのんびり読める異世界系
小生、異世界系にそこまで明るくないのですが、俺TUEEEEの無双系ばかり読んでいた時期があり、そこからすると本作は少し毛色が異なって興味深かったです ・回復系でチート能力的なものはある ・自分がバトルをするというよりは、元奴隷を冒険者にして、ボス的な立場でコマンドする ・そこから得られた利益であれこれする商人的な行動がメイン といった感じで、いわゆる領地経営的な側面があったのが個人的に新鮮でした。 上前ハネるというのが言葉はあれですが、元奴隷を冒険者にして生きる意味を与える面もあってなかなか有能な経営者っぽい感じ。 前世が、ブラック企業の社畜だった経験も活かしてます。 元々異世界系ってゲームジャンルと似ている感覚があるので、俺TUEEEE系がRPGとかFPS的なジャンルとすれば、本作はシミュレーションといったところでしょうか。 ゲーム感覚で読めるのが、両方とも好きな人間としては面白く、こういう異世界系もっと読みたい!と思うようになりました。
再生魔法って、響きからしてチートな魔法なのに不遇らしい。
いやいや…と思うけども、そういう文化だからと言われたら、仕方ないのかなと思えなくもない。
・魔法を使えるのは基本的に貴族。
・男は攻撃魔法を使えてこそ!
このルールに外れた場合、とてつもなく不遇らしい。
たまにいる、平民で魔法が使える人でも、男で攻撃魔法が使えない場合は、就職先すら危ういようだ。
世知辛い世界。
主人公はそんな偏見も酷い中、再生魔法を趣味のように研究し、あれやこれや発明。
病気や怪我などで働けなくなった奴隷を魔法で再生して、衣食住を手厚く保障して働かせて、お金をウハウハ稼いでいる。
劇場を建てる資金確保といいながら、気がついたら事業拡大して、結婚して、奴隷だらけのプール遊びや運動会。なんだか日々が充実している。
裏切りや悲劇も起こらないので、とても安心。
ちなみに、男は攻撃魔法至上のようにあったけど、出会う奴隷という奴隷、学校内は同級生と先生以外は女なので、前提の「男は黙って攻撃魔法」のような考えがあることを忘れてしまう。
主人公はそれだけ、世界の仕組みとは別枠の仕組みを作り上げたということだろうか。