母と四姉妹の日々のはなし
それぞれ自立した4姉妹と、母親。父親は亡くなっている。 とりとめもないけど、社会を真摯に生きる女系家族を描く新連載。四者四様の人生を営んでいる姉妹たちの誰かに自分を重ねてもいいし、俯瞰からただなんとなく眺めているでもいい、というような気持ち。
【電子限定!描き下ろし特典ペーパー収録】『プリンセスメゾン』の池辺葵、心の最深部に触れる最新作! 4姉妹と母。女たちが抱く罪悪感と宝物。アパレル通販会社で働く4姉妹の末っ子・仁衣。喫茶店を営む三女・茉子。役所勤務の次女・太重。シングルマザーの長女・イチ。そして、実家を一人で守る母。今はそれぞれ離れて暮らしているが、女5人で育てた長女の息子・岳は、皆にとっての宝物だ。けれど、岳にとっての女たちは、いつも正義であっただろうか――? あなたにもきっと、思い当たる感情がある。だからこそ、この物語はあなたの呼吸をふっと軽くする。池辺葵が紡ぐ様々な世代の女たちと家族のあり方について。
<ログライン>
4姉妹と母の人生の物語。
<ここがオススメ!>
4姉妹と母、それぞれが各々の人生を歩みつつ、それぞれに各々を想い合う。
そんな一家の物語。
気にはしているけど、干渉はしない。
気にはしているから、心配はする。
そこに確かな愛がある。
池辺葵先生の優しさと愛情と、少しの毒が丁寧にミックスされている作品。
とかく余白、空白がこれ程までに雄弁に心情を物語るのか、と思わされる。
「言葉にしない会話」に感じ入る。
井草の香りや虫の鳴き声、朝の鳥のさえずり、夜の縁側の心地良さなど、覚えているような感じたことのないような、DNAに刻まれている匂いや温度を思い出す。
「世界は思ってるより善意に満ちている」そんな感情が世界中を覆い尽くせば良いのに、と願わずにいられない。
ゆっくりと深呼吸をしたくなるような作品。
<この作品が好きなら……>
・ひらやすみ
・海街diary
・うみべのストーブ 大白小蟹短編集