推し量ることができないもの
趣味や特技や好きな食べ物がみんな違うように、人の愛し方も違う。今の世の中そんなことは百も承知なのに、普通からはみ出てしまうと恐ろしくなる。 主人公と同じように恋人も傷ついていたんだろうなあと思ってしまう。 愛しているから○○してあげたい、愛しているなら○○できるはずだ。 ○○に入る行為に正解はないし、そうやって証明できるものではないんだろう。でも証明したいししてほしくなる、できれば自分の知っている方法で。 長年愛した人の言葉で傷ついたあと、見知らぬ人の言葉で立ち直る。そういうことがあってもいい。 自分に対する想いとか愛とかは推し量りようがないのだから。 誰もが自分なりの方法で誰かを愛して、それが受け入れられる時がくるといいなと思った。
漫画を読む限りでは、主人公はしいていえばノンセクシャルといえるのかなと思いましたが、たまたま接客された電気屋の店員に唐突にそれが原因で振られたことを話して、共感してもらったような描写で終わった。主人公はその名前(ノンセクシャル)にたどり着くか、たどり着かなくても罪悪感を持たなくてもいいことに気づけただろうか?という心配が残った。最後の表情を見ればそんな心配は無用だと思って良いんだろうけど。テーマ性とアイロンのつながりもあまりピンとこなかったかも…