あまりにも独特な内容にコメントする
本田鹿の子の本棚
違う世界に足を踏み入れてしまったような
本田鹿の子の本棚 佐藤将
ゆゆゆ
ゆゆゆ
本棚に秘められた宇宙。 文字列がビジュアル化すると、個性的な本たちの一群はカオスと化す。 最近、会話もなくなった娘の趣向をしろうと部屋に忍び入り、本を読む父。 タイムリミットは娘の帰宅時間。 大丈夫、父にはビジュアル化されるタイプの速読術がついている! 休日なのか平日なのかわからないけれど、娘より帰宅が早いタイプの父らしい。 ちょっと癖のある趣向を持つ娘の本棚が、父によって次々とビジュアライゼーション! というかたちで、突拍子もない一話完結型短編が次々と現れる。 いやほんとに突拍子もない設定&展開で、読んでいると自分がおかしいような気がしてくる。 『マチ姉さんの妄想アワー』もマチ姉さんの妄想ということで、突拍子もない昔話やおとぎ話が繰り出されていたけど、本作は舞台が世紀末からSFから恋愛モノから推理モノから色んな方向から小話がやってくる。 理解が追いつかず、99話の龍造寺先生よろしく、「っひゃっひゃっひゃ」と言う気持ちになる。 毎話毎話、発想力がすごい。 ちなみに私は、世紀末世界を舞台にした「93話」のトニオバギーの話が好きだ。
本田鹿の子の本棚
作中作を整理
本田鹿の子の本棚 佐藤将
toyoneko
toyoneko
本田鹿の子の本棚は遂に6巻が発売,さらに水洗戦記タケルの1巻も発売とのことで, 本田鹿の子の本棚の作中作につき,作者名+タイトル名を整理してみました(コミック版準拠)。 誤記があったらご容赦を。 1巻(暗黒文学少女篇) 1 恋田 敬「女に火をつける男」 2 帝都 正樹「ミニモン」 3 男谷 一発「目覚まし時計」 4 男谷 一発「空手家」 5 尼ケ崎 三太夫「グレープフルーツ太郎」 6 アダム 竹中「愛欲和尚」 7 阿修羅木 鉄「カードバトラー カケル」 8 迫水 力「ブリジット・キャンベルVS異世界の化物」 9 望月 睦睦「柚木さん」 10 奥 くるる「糖女房」 11 北小路 大門「爆発物処理班」 12 蠅沢 遥「ぼくのデス子 13才の少女」 2巻(天魔大戦篇) 1 アダム 竹中「ゴエモン&ガンタンク」 2 鈍色 空「抗徹巨人 ダギオス」 3 角田 偽史「猿の手 編」 4 角田 偽史「猿の手 編」 5 田中丸 大砲「ジパング」 6 右国 虫太郎「シロアリ飯」 7 間 翔間「超能力少年 紀岡」 8 不帰 離人「神隠しのサイコ」 9 佐世保 海路「漫画家 内田拳紫郎 インタビュー」 10 松平 只輝「猫カフェ」 11 宍戸 獅子丸「男のデスゲーム」 12 テロメア 未明「星霜の人」 3巻(大乱戦クラッシュファミリーズ篇」 1 ガトー・イーグルトン「豚肉の下に侍る者達」 2 邪画 曲「おつかいは はじめてか?」 3 マスクド 乱世「マッドプロレス20XX」 4 遊星 静止「セカイ系」 5 羽多田 オパオパ「ミユっちとチカ公」 6 伊東 篁「人手抄」 7 籾 しだく「肩こり人間」 8 金 五衰「黒氏緋花伝」 9 夕張 ゆばり「飲尿バー エリュシオン」 10 青黴 麒麟児「神感染 ファイナルボクササイズ」 11 立花 キャップ「ナチュラルマン」 12 ガトー・イーグルトン「便所姫」 4巻(続刊未定篇) 1 富良野 富士男「書を捨てよ 風呂にいこう」 2 魔儀羅 憑一「キンバリー中止計画」 3 宙船 宙魚「オーメガ星の有害図書」 4 日野 百頭女「妖怪たちの戦後史」 5 男谷 一発「死にぎわ」 6 青白鬼 脳細坊「ゆで理論殺人事件」 7 叫 童景「水憑き」 8 叫 童景「湯の花」 9 アミーゴ寺﨑「幼馴染考」 10 天秤棒 ぬらぬら「うみがなる」 11 下山 蓋然「観測者を見る猫」 12 羽多田 オパオパ「続・耳なし芳一&続・平家物語」 13 下呂 茜「メシマズヒロイン」 14 中田 終末時計「核まんが道」 5巻(鳳凰の帰還篇) 1 羽羽羽 麗「シャーマニックストレンジャー」 2 鈍色 空「勇気発進 ギザハート」 3 中島 だいなも「擬人化メシ」 4 颶風 二郎三郎「疾風伝説バレンタイン」 5 笠原 刑部「飯島アニマ」 6 迅電 車輔「バスターロード」 7 稲村 天変「弩級異伝 毛利」 8 松村 アガルタ「第一章」 9 チャフフレア 後藤「脳内ラヴサバイヴ」 10 小金井 ゴルドマン「水着回」 11 松平 只輝「サイコパス」 12 ジェヴォーダン 団十郎「偉大な飛躍」 13 宇宙卵 玉子「ニラ玉節考」 14 古血 ナムチ「ムエタイ人面瘡」 15 菅江 旅人「沼田稲穂」 6巻(十五撰相篇) 1 ヤヌス・ブラックウッド「収穫の環」 2 特別篇 3 後藤 孫六「三ノ輪大量殺人事件」 4 タイタス たらお「デリバリー 上に乗る者」 5 朝比奈 世阿弥「大麻男 胎蔵」 6 間 翔間「結晶ジカン」 7 李家 彦太郎「糞世界転記 アキオ」 8 李家 彦太郎「龍班」 9 苫前 銀熊童子「サムライ トロッコ道」 10 黒川 冷蔵「Go tо ヘル」 11 タイタス たらお「チーズマン」 12 平等院 アドレナリン「セカイ系 ハイボルテージ」 13 肉厚 ヒラメ「暴力ヒロイン 対 フィジカルモンスター」 14 喉仏 ごくり「ドキッ☆男だらけの創成期」 15 犀の角 独歩「エターナったフリーゲームの世界に転生しちゃった!?」 作者ごとに整理すると,男谷一発の作品が三作品。これがもっとも多いです。 しかし,二作品が掲載された作者も意外と多いです。 ガトー・イーグルトンは「狂王ガルザーシリーズ」の作者で,あわせて二作品。 松平只輝は「きらくにやろうぜ」シリーズの作者で,あわせて二作品。 角田偽史は,「猿の手」の通常版と新装版で,あわせて二作品。 叫童景は,「陰日本奇譚ツアー」から二作品。 アダム竹中は,「ネゴシエーター」シリーズから二作品。 それ以外にも,さらっと二作品掲載された作者がいます。 鈍色空は,なんといいますか,ダイナミックプロ的な作品が二作品。 羽多田オパオパは,芳一ネタで二作品。 タイタスたらおは,反町会長ネタで二作品。 間翔間は,超能力ネタで二作品。 あと,李家彦太郎も二作品。たぶん作者(佐藤先生)自身が元ネタ。 意外と,作者ごとの作風があるんですね…。
レタイトナイト
豊かなファンタジーの極致 #1巻応援
レタイトナイト
兎来栄寿
兎来栄寿
『ベルリンうわの空』の香山哲さんの新作です。 前作の『香山哲のプロジェクト発酵記』では「新しい連載プロジェクトの立ち上げ方」自体をマンガで描くという珍しい試みにも取り組んでおられましたが、まさにそこで考え捏ねられ発酵させられていた新作がこの『レタイトナイト』です。 『香山哲のプロジェクト発酵記』自体も、自分の寿命の使い方や物事の進め方を考え、見つめ直すという点でとても面白い本ですし、何より本作と併せて読むことで濃密なメイキングとして両方をより楽しみるのでぜひ読んでみて欲しいです。 香山哲さんは、その在り方が真の意味で「豊か」であるということを感じます。 わかりやすい流行や、かくあらねばならないといった縛りから解き放たれた自由にところで、読み手のこともある程度考えながらも自分が好きなもの・味わいたいものを全開にして描いている。こういう作品が、こういうマンガが世にある、出版されるという状況の何と素晴らしいことかと思います。 一口で言えばファンタジーですが、もう開始数ページの絵だけで魅せられる世界の様子、そして「レタイトナイト」と書かれた扉絵まででも香山哲さんの生み出す圧倒的な世界観に気持ちよく呑み込まれます。 地図や各地のスポットが描かれているところや、いろいろな小道具、その描き方も含めて幼いころに『エルマーのぼうけん』を読んでワクワクしたときのような感覚を呼び起こしてくれます。 ファンタジー世界を描く際に大切なのはそこで生きる者の日々の暮らしのディティールですが、『レタイトナイト』はそこの解像度の高さが素晴らしいです。そこがどんな世界で、どんなルールがあり、どんなことをして、何を思いながら、何を食べて暮らしているのか。そういった部分はつぶさに描かれていき、世界の匂いや温度を感じられます。 この世界独自の生き物や概念などもありながら、光を照らす角度によっては現実と繋がり考えさせられる部分があるのも良きファンタジーとしての性質を満たしています。 個人的には、食堂「フメンカダ」で出されるバラエティ豊富な「マリム(定食)」の数々に心惹かれます。野菜や穀物や豆など、素材としてはシンプルなものが多いのですが、その美味しそうなこと。巻きクブなども、絶対好きです。 これだけの世界観を作り込みながら、比較的ミニマムなお話を展開しているところもまた独特で良いです。普通であれば大国同士の戦争のような大きい話になりそうなものですが、そうではなくこの世界で生きているひとりひとりの地に足のついた生活をじっくり描いているところが、ある種の贅沢ですらあります。 読んでいる間はここではないどこかへ飛んで、豊かな時間を過ごせる作品です。
レタイトナイト
『ベルリンうわの空』香山哲先生の新作! #1巻応援
レタイトナイト
さいろく
さいろく
『ベルリンうわの空』香山哲先生の新作はマイナーRPGを彷彿とさせるファンタジーだった。 ベルリン〜で独特かつ魅力的な絵柄で多くの読者を魅了し、電子先行だった?と思うが紙書籍も欲しくなって久しぶりに紙書籍も購入した。 私のチープな語彙力では「おしゃれ」とかしか表現できないがとにかくオシャレで可愛く、気持ち悪そうなデザインのキャラクターですら作中で柔らかい雰囲気で包んでくれるのが読んでいて心地よかった。 そんな香山哲作品、常に二色刷り(弘兼憲史作品でよくある感じの白黒だけでなくもう1色使われているもの)なのだが、ベルリン〜ではオレンジを基調にしていたところ本作では少し氷っぽい水色のようなアイスブルー(ブルーグレー?)みたいな、とにかく雰囲気がオシャンティでまた良い。 色々と前提となる設定が今回も多く(ベルリン〜と比べてばかりでアレだけど、あちらはドイツで生活する上で日本人には馴染みがないところの紹介があって面白かったがやはり前提がいくつかある)昨今の漫画の中でも珍しくじっくり理解しながら文字も読み込むのが楽しい作品になっている。 早く2巻が読みたいものだ。編集長頑張れー
ほんだかのこのほんだな
本田鹿の子の本棚 暗黒文学少女篇
本田鹿の子の本棚 天魔大戦篇
本田鹿の子の本棚 大乱戦クラッシュファミリーズ篇
本田鹿の子の本棚 続刊未定篇
本田鹿の子の本棚 鳳凰の帰還篇
本田鹿の子の本棚 魁題十五撰相篇
本田鹿の子の本棚 七大魔王篇
本田鹿の子の本棚 愛憎界曼荼羅篇
ストアに行く
本棚に追加
本棚から外す
読みたい
積読
読んでる
読んだ
フォローする
メモを登録
メモ(非公開)
保存する
お気に入り度を登録
また読みたい