農家の苦労がよく分かる!
家族の関係の良さが目につく漫画です。 タイトル通り生粋のお百姓さんの話。 北海道の酪農、農業なんて想像もつかないので読んでへぇーとなるトリビア的なのがすごく面白い。 作者さんの表現力の高さが際立っていて、農業がさっぱりわからない人でも楽しめる事間違い無し!! 農業の大変さが深刻になりすぎる事なく読めるので面白くもあり勉強にもなる。
「水がなければ牛乳を飲めばいいのに」。マンガ家になる前は、北海道で七年間農業に従事していた荒川弘。牛を飼い、野菜を作り、クマにおびえ、エゾシマリスに翻弄される──。朝から晩まで年中無休で働く、タフでハードな仕事。でも読めばわかります。お百姓さんは、かっこいいのです!!あの『鋼の錬金術師』の作者がおくる、血と汗と笑いの知られざる農家エッセイ・コミック!!
『銀の匙』の著者であり、『銀の匙』→本作という流れで読んだ身としては、漫画がリアルになった感じです。
『銀の匙』のエピソードって一部脚色ありのフィクションかな?程度で読んでいたのですが、どっこい、本作を読むとリアルのほうがもっとキツイ&生々しいのにたまげました。
あ、あの話マジなんだ
と、謎の説得力が増す。
そんな副読本として読んでも面白い作品でした。
農業、畜産の過酷さ。
特に、家畜を動物ではなく食料としてとらえて処理していく姿は、そんな感情はエゴだとわかっていても、胸にクルものがある。
時に面白おかしく、あっさりと書いているけど、だからこそ、読んでいて行間に残るものがある。
ただ切々滔々と農業の過酷さやエグさを語られるよりも、よっぽど残る。
普段の食卓にのる食材はすべて、農家の方々のおかげなんだとあらためて感謝したくなる、そんな本でした。
読みやすいし、小さい子供の食育にもいいんじゃないか?と思いました。