あらすじマンガ家になる前は北海道で七年間、農業に従事していた荒川弘。今巻も、日本学校農業クラブ全国大会取材、獣医さんとの関わり、害獣問題、農家マズ飯物語など面白エピソード盛り沢山! そして、農家の後継者問題!! 継ぐ選択、継がない選択。はたして荒川家の場合は……!? もちろん親父殿伝説もアリ!! たんとおあがり、荒川印の特濃☆農家エッセイ・コミック、絶品の第五弾!!! 【カバー下収録のおまけマンガ(1P)+イラスト(1P)を収録!】
『銀の匙』の著者であり、『銀の匙』→本作という流れで読んだ身としては、漫画がリアルになった感じです。 『銀の匙』のエピソードって一部脚色ありのフィクションかな?程度で読んでいたのですが、どっこい、本作を読むとリアルのほうがもっとキツイ&生々しいのにたまげました。 あ、あの話マジなんだ と、謎の説得力が増す。 そんな副読本として読んでも面白い作品でした。 農業、畜産の過酷さ。 特に、家畜を動物ではなく食料としてとらえて処理していく姿は、そんな感情はエゴだとわかっていても、胸にクルものがある。 時に面白おかしく、あっさりと書いているけど、だからこそ、読んでいて行間に残るものがある。 ただ切々滔々と農業の過酷さやエグさを語られるよりも、よっぽど残る。 普段の食卓にのる食材はすべて、農家の方々のおかげなんだとあらためて感謝したくなる、そんな本でした。 読みやすいし、小さい子供の食育にもいいんじゃないか?と思いました。