100年戦争を舞台にしたファンタジー
サキュバスを放って男たちを骨抜きにして近所の戦争をやめさせる魔女マリアの話。 戦争をやめさせるためにサキュバスでは足りない時は、前線に赴いてドラゴンとかゴーレムを召喚して力づくで戦争を止めたりもする。 ストーリー的に人間は争ってばかりでなんて愚かなんだっていう深さもあれば、ドラゴンとかの絵がさすが石川雅之と言いたくなるくらい上手いし、これまた石川雅之らしい適当さ(ドラゴンのビームが「ほげー」ってなってたり)がいい抜け感を作ってるし、すごく好きだった
百年戦争中の中世ヨーロッパ。教会と戦争が人を支配していた時代に、聖女の名を持つ魔女がいた。夢魔をひきつれ時に戦場に現れては強力な魔法で両軍をたたきつぶす最強の魔女・マリア!!……でも実は処女。恋を夢見るお年頃。マリアの暴れっぷりは天上の教会の目にもとまり、ついに大天使ミカエルまでもが地上に降臨する事態に!! カバーや本体表紙もきっちり収録!
イングランドとフランスの百年戦争を舞台に、本物の魔女(生娘)が戦争を食い止めるためにドタバタ孤軍奮闘する話。
石川雅之先生の描く女の子には独特で不思議な質感の色気がありますね。
連載当時の十余年前にも読んでいたはずですが、今よりずっと歴史や宗教の知識が無かったのでさっぱりわからずじまいだったと記憶しています。
信仰とは救いとは何なのかといった問いから始まり、道徳や善など倫理学的なテーマにも通ずるストーリーになっており、大変深くて濃い味がします。御託は抜きに、感情や価値観をガッシガッシ揺さぶられてシンプルにめちゃめちゃ面白い。
というかこんなゴリゴリに人文学なマンガ描いておられたと思ったら最新作『惑わない星』はバキバキ理系なやつなの本当に在野のインテリって感じでかっこいいです。