肉食べたいにコメントする
肉女のススメ
肉欲は内に秘めるのがやはり良い
肉女のススメ 小鳩ねねこ
名無し
肉とは、テンションがあがるもの。 それはわかる。 だが、漫画やTVではストレートな表現が多すぎる。 過剰に「ウマイッ」とか「喰いたいっ!」とか 叫びまくったりするシーン。 そういうのは嫌いだ。 本音なんだから、といわれればしょうがないが、 明らかに演出としてオーバーリアクションを しているさせていると感じてしまうと、しらけてしまう。 TV番組とかで食レポ担当がやたらと 「うまそー!」「食いてえー!」 とか叫ぶのを見せられると興ざめしてしまう。 「肉女のススメ」は、その辺が適度で良い。 結局は「お肉サイコー」という内容で ちょっと演出過多な絵も出てきたりするけれど、 自分には許容範囲内。 とりあえずは色々と女性らしい理由で 「肉を食べたい」という心理を周囲に気づかれまいとする 感じから物語が始まるし。 そしてそうやって内に秘めたるがゆえに 「肉欲」がより膨れ上がってしまう、というのが良い。 で結局は秘めきれずに、暴飲暴食してしまった、マズッた! こーゆーのが良い。 それと話がすすむにつれてそれぞれの「肉女」達が 少しづつ少しづつ仲良くなっていくのも良い。 仲良きことは美しきかな、それがいずれも美女で、 あくまでも肉欲を内に秘めつつ、というのが良い。 これが 「キャー、アナタも肉好き!  私もそうなのよー、行こ行こ、焼肉行こ!」 じゃ、駄目なんです。 逆に 「私、お肉駄目でえ、サラダ頂きますね」とか 「お肉食べるなんて生き物がかわいそう」とか論外。 こういう感覚は人それぞれで許容範囲が違うとは想うが、 とりあえず私はこの漫画は許容範囲内で面白かった。 あと、女性が肉を食すシーンでは、 多少エロっぽく描いている感じはやはりあるが、 まあそれも許容範囲内で良い。 というか私はソッチの許容範囲はもともと広いし(笑)。
銀のくに
雪国に降り積むあたたかな想い #1巻応援
銀のくに
兎来栄寿
兎来栄寿
はやしわかさんについては以前に『変声』の際に書きましたが、その表題作「変声」を含んだ短編集が新たに『変声』として発売になると同時に、こちらの『銀のくに』と同時発売となりました。 新潟の外れにある雨生町を舞台にした、雪国のヒューマンドラマです。 通学にバス45分+電車で20分かかる学校に通う高校1年生の五十嵐風花の家に、体を悪くした伯父の息子で同じ高1の賢心と、小3の娘のゆき枝が神奈川から突然やってきてしばらく同居していくことになります。 思春期の少年少女にとっては、どちらの立場からしても大きな戸惑いが生じるできごとでしょう。最初はお互いにぎくしゃくしていますが、さまざまなできごとを通して少しずつ、雪がとけるような速度で歩み寄っていきます。 それは、何も風花と賢心の間のだけの話ではなく、環境の変化への不安から涙をこらえられないゆき枝と、一見すると偏屈に見える風花の祖父もそうです。自分も、小3のころにあった大きな環境の変化に上手く順応できずゆき枝のように心細い想いをしたなぁと懐かしい思い出が蘇りました。一方で、祖父の方としても折り合いがつこなかった息子の方の孫ということで、接し方が難しいのも大人になると解ります。 どうしたって、初めは潤滑にはいかない関係。社会にはざらにありますが、そこで何とか互いに歩み寄っていくことで世界は開けます。そんな様態を、いじましく尊い努力を上手く描いている作品です。 また、雪国での生活のさまざまな困難が克明に描写され、10cm雪が積もったらニュースになる東京や神奈川との違いを感じさせます。一方で、そういう風土であるからこそ受け継がれてきた伝統料理の「のっぺ」のような存在もあり、美味しそうで食べてみたくなりました。 年頃なので、当然同級生たちを含めて恋愛方面の話も出てくるわけで、そうした部分における展開もどうなっていくのか気になります。 読んでいて凍えるような銀色の世界で営まれる生活がまずベースにあり、その上で絡まり合って動いていく人間模様。雪国育ちの人は共感を覚えるところも多いと思いますし、そうでないところで育った人も楽しめる物語です。
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