タイトル通り養護施設の子供達が物語の展開と恐怖の中心となったサイコホラーおよびグロテスクの描写が満載の漫画です。 しかし、「解体」をしている作中の子供達は劣悪な家庭環境の出身であり、他で生きる場所を無くし、それでも生き延びるために施設にてそうしなくてはならなかったからという、まだ物事の価値観が出来上がっていない内に歪んでしまった事情を抱えています。 ヒロイン・桜子は子供達のトップということで、もっとも狂気的なキャラクターとして登場しましたが、彼女の過去が明かされていくと同時に、物悲しさを感じ取れるようになります。 その一方、まともに見えた主人公の透の本性が「小さい生物の命を奪うのが当たり前になっている人(子供)の行く先は…」ってのを最も恐ろしく体現した生まれつきのサイコパスで、彼が物語の全ての元凶になっていたという、サスペンスに相応しいミスリードの描写が取り込まれています。 黒幕の京条は復讐という名目がありますが、やっぱり考えている内容は恐ろしい…しかし彼もまた、子供の時の失意にとらわれ続けた人物でした。 「チルドレン」って題名ですが、ほとんどの子の場合は大人達に振り回された被害者って見方になっていきます。 もう一人の主人公兼キーマン(裏ヒロイン?)であるふたなりの女装男子・倫子とその親友・椎瑠が生き残ってホッとしました。 ただ、最後の最後に生死不明みたいな扱いになっていた桜子が出て、「どういうこと…!?」って思ってしまうよう、こういった余韻を少し残していくベタな結末は複雑に思ってします。
@名無し

【追伸】
このクチコミは漫画アプリ「マンガUP!」で読んでいた頃を思い出しながら制作しました。
読みたくなるほどの興味が沸いたら幸いです。

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鬼ゴロシ

昏睡から目覚めたジジイによるハードな復讐劇!!

鬼ゴロシ
吉川きっちょむ(芸人)
吉川きっちょむ(芸人)

まだ読んでるところ4話目だけど、かなりハードで面白い!! 街のヤクザたちぶっ倒しまくって無双していた主人公が、5人の仮面被った男たちに嫁と娘を殺され、自分の頭に銃弾ぶっ込まれて植物状態で15年刑務所にいて、出所して子分にお守りされながら飲み行ったら潰した組のやつに包丁ぶっ刺されて道端に放置されて警察に見つかって連れてかれて、運悪く近くで起きてた一家殺人事件の重要参考人として尋問されたら、刑事が自分の家族殺した仮面のやつと同じ話を始めて・・そして、15年の眠りから意識を取り戻す!!!!ここまで一話!! ここから凄絶な復讐が始まる!!!! 熱い!!熱すぎる!!!! 河部真道先生の漫画は、鎌倉末期の『バンデット』、近未来のディストピアを描いた『KILLER APE』と、それぞれ時代こそ違えど、濃くて熱い殺し合いの物語が展開されてきた。 そして今回、ついに現代! そしてこの土地では過去から鬼憑の伝説があるということで土地の背景と業も背負っている!! これからどうやって復讐していくのか、5人は一体誰なのか、ミステリー要素もありつつ楽しみすぎる~!!! 早くも実写映画化してほしい!

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