大友克洋と同時代に活躍した漫画家です。自分はアニメーターの今敏が影響を受けたと発言をしていて興味を持ちました。

たまたま本屋で復刊ドットコムから出てる単行本を発見して、興奮のままに値段を見ないでレジに行ったら3000円もしてビビった思い出があります。でも間違いなく3000円の価値がある漫画です。それが電子書籍だと半額だからお買い得ですよ〜!!

特に「宇宙大怪獣ギララ」はすごくいい。こんなタイトルだけど小津安二郎の世界観なんですよね。私は大友克洋よりも白山宣之の話をもっとしたいんだ!!

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あしたのジョー

初めて読んだ感想

あしたのジョー
かしこ
かしこ
ジョーってこんなに不良だったんだ…って思いました。有名作品なのでキャラクターの名前と名セリフくらいは知ってましたが、実際に読むまでジョーってもっといい子だと思ってました。力石徹との出会いも少年院なんですね。自分みたいに勘違いしてる人は世の中にたくさんいそうです。恥ずかしながら力石の死がクライマックスだと思ってたので、終生のライバルがこんなに早く死んでしまうのかと驚きました。でもそこから力石に致命傷を与えて殺してしまったトラウマをジョーが乗り越えていくという、さらに踏み込んだ物語になっていくのがすごく面白かったです。トラウマがフラッシュバックしてリングでジョーが吐いてしまうシーンが印象的でした。ジョー以外は黒塗りのシンプルな見開きなんですけど、ジョーのショックの大きさが見えて辛い、けどそれを乗り越えていかなきゃいけないんだって思いました。もう一つ好きなのはやっぱり紀ちゃんとデートするシーンです。あれも存分にページを取って一日デートした最後に「わたしついていけそうにない…」と紀ちゃんが言うなんてガーンときますね。これもちばてつや先生がよくおっしゃってる漫画の「間」の効果なのでしょうか。前半は自分が感情移入しやすかったのでチビ連のサチが好きでしたが、脇役って言っちゃうのが失礼なくらい全員が登場人物として必要なキャラになっているので、読み終わると全員好きになりますね。こんなにどのキャラも人生を持ってる漫画は初めて読みました。
愛と誠 完全版

「愛と誠」読んでみた

愛と誠 完全版
かしこ
かしこ
【1〜4巻】 子供時代、愛ちゃんが蓼科高原でスキーをしていて事故りそうになったのを命懸けで助けた誠の額には大きな傷が出来てしまいました。その傷がきっかけで一家離散の憂き目に遭ったことで誠は不良になってしまいます。成長して再会した誠がグレてしまったことに責任を感じた愛ちゃんは更生させようと奮闘するのです。 あしたのジョーの矢吹丈もなかなかの不良でしたが、誠はさらに悪い奴ですね。命の恩人を信じたい愛ちゃんはボロボロになりながらも更生のチャンスを与え続けますが、誠はいつも裏切るし愛ちゃんの家柄までも利用しようとするんですよね。でもその「ここまでやるのか…!」の衝撃がいつも癖になるのでページをめくる手が止まりません。愛ちゃんがどんな仕打ちにあってもへこたれない芯の強さと変わらない可愛さを両立させているところに梶原一騎とながやす巧のマリアージュを感じました。 とはいえ完全版だとまだ4巻までしか出ていないので、まだまだ語り切ることが出来ません。7月から旧尾崎テオドラ邸で行われる原画展に合わせて読み始めたのに会期中までに全巻刊行されるんだろうか…。そして4巻までだと真の主役は岩清水なんじゃないかと思うくらい存在感がすごいけど、彼はこの先も活躍してくれるのか?!
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地上の記憶

地上の記憶

ニューウェーブ世代の旗手として、大友克洋・高寺彰彦・山本おさむらとともに活躍した白山宣之の遺作集。2012年に病没し、その才を惜しむ作家たちの発案でこの作品集「地上の記憶」が刊行された。寄稿作家にも注目。大友克洋・平田弘史・さべあのま・高野文子谷口ジローらが寄せている。カバーデザインは古くからの友人でもある大友克洋が手掛ける。収録作品:陽子のいる風景/ちひろ/Picnic/大力伝/Tropico
電子書籍化したんだ!!!! #推しを3行で推すにコメントする